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悲しいお話

笑顔と苦しみ

作者: 深瀬 月乃

「また、苦しんでる…。」


私、橘 まりかは人には決して言えない秘密を持っている。


それは、人が苦しんでいる姿が見える事。


他の人には、分からないと思う。


左目で見ると、笑顔で笑っているのに、右目で見ると苦しんでいるんだ。


いつから、こんな風になったんだろう…?と考えた。


考えていたら、私の大切な人が出てきた。


彼の名は、中島 星夜。

私が悲しんでいると、いつも話を聞いてくれた。


どんな時でも、嫌な顔一つせず慰めてくれた。


私の家は、他の人からは普通に見えるだろう。


だけど、それは人の前だけ。


家の中では、ひどい母親。


私の趣味にまで、口を出される。


そんな生活に嫌気がさしていた頃に、星夜に出会った。


彼にだけ家の事を話せた。


理由なんて、分からない。

そんな彼は、今はいなくなってしまった。


最後に会った日、『家の事情で、引っ越す事になった。』と言っていた。


その頃から、私はおかしくなったんだと思う。


幻覚だと分かっているのに、治らない。


いつになったら、治るのかな…と目の前の景色を見て思っていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ものごとを的確に捉えていると思いました。 [一言]  ほとんどの人がそうなのかもしれません。
2016/06/05 07:26 退会済み
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