幸せの地
君はまだ地獄の世界で生きている。
ほら、手を差し伸べてあげるよ。
君と私は違うから、何を考えてるかなんてわからない。
だから君が学校をいやだというのも、生きていたくないと言うのも、私にはわからない。
学校は楽しいよ。バカみたいな友達がいて、放課後居残りで遊んで、ちょっと頭の可笑しい3年生がいて。ものすごく楽しいよ。
だけど、だけど君は違うの?
友達だっているじゃない。
部活にだって入ってるじゃない。
面白い先輩もいるじゃない。
それなのに、楽しくないの? 学校に行きたくないの?
私は君に直接話を聞くことは出来ないけど、君のことを見守っているよ。ずっと君の味方だよ。
君が学校に行かないのなら、私は一緒に旅に出てあげる。
君に友達がいないなら、私が親友になってあげる。
君に居場所がないのなら、私は隣で一緒にいてあげる。
それで君が幸せになるのなら、私はなんだってしてあげるよ。私は君の幸せをずっと願っているから。
君が学校に行ったら頭を撫でてあげる。
君が友達と話したらたくさんお話を聞いてあげる。
君がみんなに必要とされたら抱きしめてあげる。
だから、だから生きていて。私の時間はずっと止まったままだけど、君の時間はどんどん過ぎていく。私の分まで長く長く生きてね。
世界は君にとって残酷なものかもしれないけど、君をたくさん傷つけるかもしれないけど、それでも生きてね。きっといいことだってあるし、幸せになれるよ。
幸せの地は、こっちにはない。君の幸せは、君の世界にあるから。
いつまでも君の幸せを願っています。
なーんかいまいち。あともう一押しほしいですねぇ、うん。
それ以前に短い←
あ、短編だから当たり前か((