ジャンキー
掲載日:2026/04/08
空を見上げて大空を自由気ままに飛んでいる者たちを見続ける。
俺は地縛霊、此の大木の枝にロープを結び首を吊った自殺者。
死神が迎えに来たけど俺は此処から動けず、あの世に連れってって貰えなかった。
そのとき死神に教えられたのは、首吊り自殺を行った者は死んでからも首からロープが外れず、その場から動けなく(ロープが届く範囲では動ける)なる事が偶にあるという。
俺もその1人になったって訳だ。
という事はあの大空を舞っている奴等は飛び降り自殺した者たちなんだろうな。
羨ましく思いながら見続けていたら、地面を這うようにして飛んで来た者が声を掛けて来た。
「オイ、お前、あの空を飛んでる奴等を見て飛び降りした奴だと思っているようだが、彼奴等は飛び降り自殺者じゃないぞ」
「え?」
「飛び降り自殺者は私のように、高いところから飛び降りたのはよいが、地面が刻一刻と近づいてに来て地面に叩きつけられた時の恐怖が忘れられず、高所恐怖症になり此のように地面を這いつくばるようにしか飛べなくなるんだ」
「それじゃ彼奴等は?」
「彼奴等は自分が鳥になったと思い込んで高所から飛び降りて死んだけど、死んだ事に気がついていないジャンキーだよ」




