雑文エッセイ「恋愛文学の基本~まずは『出会い』がなければ始まらない~」
問い:会った事もない相手に恋心を抱けるか?
回答:アイドルなんて殆どこれ。でもコミュニケーションが取れる分だけ『文通』の方が発展しやすい。
問い:存在しない相手に恋心を抱けるか?
回答:二次元系なんて殆どこれ。全ては妄想が補完する。
問い:人間でない相手に恋心を抱けるか?
回答:ペット系やバーチャルAI系なんて殆どこれ。結局は熱意次第。
問い:なんで同性同士で恋愛が成立するのか?
回答:恋愛とは肉体ではなく精神の繋がりだから。そうゆう意味ではコミュニケーションさえ取れれば異星人との恋愛もあり得るはずです。
問い:吊り橋効果は長続きするのか?
回答:しません。その昔、スキーが大人気だった時にもゲレンデの恋という似たような現象がおきましたが、殆どはその場限りだったらしいです。
問い:なんでお金持ちはモテるんですか?
回答:物質的な夢を適えてくれるから。なのでお金持ちでもケチなやつはモテません。
問い:なんで美男、美女はモテるんですか?
回答:所有欲を満たしてくれるから。つまりアクセサリーとして自慢する為です。
問い:男性って結局女性の体が目当てなんじゃないですか?
回答:当然です。だって生殖欲求って遺伝子に彫り込まれている基本的な行動原則ですから。
問い:男性って馬鹿なの?
回答:馬鹿ですが、それがなにか?
問い:恋愛文学って面白いのですか?
回答:喧嘩売ってるのかっ!ごるぁ~!。なんでも面白いかどうかで判断するんじゃねぇっ!
はい、このままだと議論が明後日の方向に飛び火しそうなのでこれくらいにしておきましょう。
で、恋愛文学ですが、これってどの年代に向かって読ませたいのかによってテーマが変わり、更に重きをおくポイントも変化します。
まぁ、思春期の女の子がターゲットならば甘々な相思相愛の毎日らぶらぶエンドレスな内容が好まれるはずです。
これが男の子になると、女の子『たち』に無条件且つ従順な服従を要求しがちになります。まっ、現実でそんな要求をしたらあっさり切られるので殆どの男の子は創作世界でその欲求を満たそうとするのでしょう。
そのところを上手に刺激して読ませるように仕向けたのが、ちょっと前までこの投稿サイトで隆盛を極めたチート・ハーレム・俺強ぇ~系物語です。
うん、まさに男の子の願望丸出しな内容だよね。ははは、ネットって顔が見えないからみんな自分の欲求に素直になるんだなぁ。
となると現在この投稿サイトを席捲している異世界恋愛系物語は女の子の願望が具現化しているのだろうか?
えっ、女の子って婚約破棄を夢見ているの?でも普通王子って優良物件なんじゃないの?だからメーガンさんはハニートラップを仕掛けたんでしょ?
で、ここからが本題ですけど、恋愛文学では基本『人類愛』とか『世界平和』とか『優生思想』とかは扱いません。
いや、隠し味としてちょろっと使ったりはしますが、メインは男女の相手に対する『燃え上がる感情』を扱います。
だって恋愛文学って思春期の恋愛参考書だからっ!こうやるとうまくいく場合もあると教えてくれる指南書なのっ!
そしてどの恋愛文学もまずは『出会い』から始まるのっ!仮に既に出会っていて相手に対してなんとも思っていなかった場合でも、何かをきっかけに意識し始めるところからが本番だっ!
つまり『きっかけ』こそが恋愛文学のスタートライン。この場面を魅力的に書けない人には恋愛文学は無理です。
勿論『にこ、ぽっ!』なんて論外だ。あれは男の子が夢想するエロ漫画内だけに通用するページ数削減の為の展開すっ飛ばしテンプレです。ガンダムで言うところの最初の設定説明ナレーション部分みたいなものです。
で、男女の出会いにも色々あって、それらは物語の舞台設定によって変わります。学校モノならば『転校生』なんかが定番です。
異世界モノではお姫様が乗っている馬車が森で狼藉者に襲われているところを助けるってパターンが一時期流行りました。
SFでは、・・あれ?SFで恋愛モノってあったっけ?むーっ、思い出せないなぁ。まぁ、私のSF嗜好がそっち系だったので恋愛系はフィルター落ちしちゃっていたのかもね。
まっ、なんにせよ、恋愛文学は男女の『恋心』を書くものなので互いを知らないと話にならないのよ。
ただ、ネット上だけの交流だと、相手が性別を偽っても判らない場合が多いはずだ。実際私も本当は箸が転がっても笑い転げるピチピチな女子高生だしねっ!
・・だしねっ!なんか反応が薄いので2回強調してみました。
まぁ、この手の設定も現実世界恋愛ジャンルならばトリックとして使えるかも知れないけど、相当煮詰めないと展開の幅が狭くなるので私は使いたくない。
でもリアルでSNSを空気のように使いこなしている若い子たちならばこの手の設定は受け入れてもらえるかもね。
うんっ、今時の若い子たちの恋愛事情ってさっぱりだよ。SNS経由のお友だちが100人いるって多いの?それとも少ないの?
と言うか、彼ら、彼女らが書き記すSNS上のやりとりこそが現代の恋愛文学なのかもね。
因みに詩人の谷川俊太郎氏は恋人だった絵本『100万回生きたねこ』の著者である佐野洋子さんへ宛てたラブレターを投函する前に全部コピーしておき、あまつさえ、それらを本として出版したいと佐野さんに申し出て愕然とされたらしい。
ははは、さすがは詩人だ。自分の書いたモノには絶大な自信があるんだな。
まっ、大抵のリアルラブレターは相思相愛のふたりの間だからこそ魔法が掛かるのであって、普通は贈った側としてはベッドの下のエロ本やハソコンの中のエロ画像と一緒で死ぬ前に燃やしてしまいたい青春期の恥部だろう。
うん、あくまで『大抵の』であって全てではない。そう、君があの子に贈ったラブレターはきっと大切に保管されているはずさっ!
まっ、保証はしないけどねっ!
-お後がよろしいようで。-