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RPD world2.俺の説明書

 ガキーンッ

 豪快な音が周りに響き渡る。一度、奴の刀を防いだだけなのに、

もう俺はこいつに勝った気がした。刀の動きなど一切気にせずに、

奴の体めがけて、次々に斬撃を放つ。

 キキーンッ ズバッズバッ

 一瞬たりとも手を休めずに攻め続けた。

自らの斬撃で空間が裂けているのも気付かない程に。

「これが、お前の本性なのか?それとも……」

 奴の言葉など耳に入らない。いや、違う。

聞こうとしてないだけだ。ちゃんと俺に届いている。

周りの状況だって分かってる。俺の刀が空間を切り裂いていることも。

止められない。奴を裂くまで、とまらないのか?

“君は一体何者なんだい”

 前に聞いたようなフレーズが、頭に浮かんだ。

俺だって知りたいよ。俺が一番知りてーよ。

頼む、誰か俺を止めてくれよ。

 そのとき、

 ズゴッ

 目の前に突如として壁が現れた。そして、聞きなれた声が俺を呼んでいた。

「お兄ちゃんっ。大丈夫?」

 一人の少女が変わり果てた兄に駆け寄ってきた。

俺の身を案じていたのか、少し黒い瞳が潤んでいた。

だが、そんな事など今の俺にとってはどうでも良い。

生あるもの、全てが敵なのだ。逃げてくれ、ほとり。今の俺は

いつもの俺じゃないんだ。本当にお前に危害を加えてしまう。

そう思ったところで遅かった。すでに目の前の妹に刀を振り下ろしていた。

 ガキッ

 今始めて、妹が異能力者で良かったと思った。

少女の周りに薄い膜の様なバリアが張られていた。幸い、怪我は無さそうだ。

少女の目は青白く光り、血走っているだろう俺の目とは対照的だ。

けど、俺と同じでいつもの妹とは雰囲気がまるで違った。

そして、彼女は冷たく、落ち着いた面持ちで言い放った。

「今から、あなたの心を解き明かします。[万物の説明書]であるこの(わたくし)が。」

                  

                RPD world3.俺の操作法につづく









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