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空を目指して走れ~地下ロボ闘技場でトップランカーを目指す俺の記録~  作者: ユーリアル


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MMW-084


「地上にいる虫ってこんな感じなのかな?」


「そうかもしれねえな。俺も標本を数えるぐらいしか見たことないが」


 一発当てる。

 そう宣言して放ったエネルギー弾は、直撃。

 燃えてるような、光っている煙突状の何かに吸い込まれていった。


 結果、視界に写るウニバース粒子が急に動き始めた。

 混乱しているような、そんな感じだ。


「大きさは小さめです。セイヤ、迎撃できますか」


「たぶんね。みんなもよろしく」


 俺が言うまでもなく、それぞれが射撃を始めている。

 岩山から突き出た煙突、その脇から何かがはい出てきたのだ。

 一見するとただの岩肌だったところから、ね。


 出てきたのは、見覚えのある形をした黒い敵。

 大きさは、お嬢様のいうように小さめだ。

 見たことあるのが10だとしたら、せいぜい3といったところ。


(待てよ? それって何か変だ。だってあいつらは機械だ)


 わらわらとは言わないが、岩肌にいつの間にかできた穴から、ちょくちょく出てくる敵。

 足のような何かは6本から8本。

 遠距離攻撃ができないようで、地上を走るように進んでくる。


「セイヤくん。これはさ、たぶんあの岩山に巣があるよ」


「同感である。問題はどう掘り起こすかだが……」


「ただぶっ壊すだけだと、どうももったいないよなあ」


 戦士3人のいうように、このままだと変化がないように思う。

 かといって、例えば煙突真上からズドン、はどうかとも思うわけで。


 と、何機目かの動きを止めたところで気が付く。

 こいつら、どうやって出てきてる?と。


(一見すると硬そうだけど、もしかして?)


『あり得るな。でなければ、確かにああも出てこれない』


 思い付きを、頭の中のもう1人の俺であるプレストンが肯定してくれる。


 すなわち、岩山が柔らかくなっている、と。


 幸いというべきか、試合で使おうと考えている武装の中に、うってつけのがある。

 機体は壊れないけど、周囲に衝撃波をまき散らす特殊弾頭だ。

 動きを阻害したり、見た目に派手なので結構使われているらしい。


「みんな、衝撃弾。打撃は考えなくていいよ。あの岩肌は砂みたいな感じだと思う」


「セイヤ、それで大量に出てきたら撤退も考えますからね」


「うん、そうして」


 お嬢様からの指摘に、きっぱりとそう返す。

 これは変化を求めた一手。


 だからこそ、起きる結果はもしかしたら……。


 4機でそろっての衝撃弾の連打。

 それは煙突付近に着弾し、一気に周囲を暴風が吹き荒れる。


「大当たりだな!」


「後ろの区画が動力であろう」


「じゃあセイヤくん、びゅーんと飛んでやっちゃいなよ」


 岩肌という服? 鎧?をはぎとった後には、2つの建物。

 1つは敵機が出てくる四角いもの。

 そしてもう1つは、はっきりとウニバース粒子の動きが見える、メタルムコア。


 その2つがつながっているのを確認し、みんなの援護を受けて飛び立つ。

 この状態でも射撃武器がないのが、今回の相手の敗因だろう。


「流れ的には、ここっ!」


 舞い降りながら、2つの建物をつなぐ配管のような部分を切断。

 力の動きが止まり、四角い建物……たぶん工場かな? が動きを止めるのを感じた。


 まだ動いてる敵機を片づけたら、探索の時間だ。

 岩山が崩れかけていて、助かったというのが正直なところだ。


 もし、岩山が無事で、これが表に全然出てこない状態が続いていたら、どうなっていたか。

 なんとなく、暗闇だと思ったら敵機だらけだったという、嫌なもしもを想像し、震える俺だった。



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