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空を目指して走れ~地下ロボ闘技場でトップランカーを目指す俺の記録~  作者: ユーリアル


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MMW-059


 序盤に、相手の数を減らせたのは良いことでもあり、悪いことでもあった。


 さすがに相手も高ランク、すぐに状況を理解して動き出したのだ。


 すなわち、犯人である俺への攻撃。


「実体弾にエネルギー弾、それも連射タイプや一撃が強いのまで、贅沢だねっ!」


『しゃべってる余裕は……ああ、そうでもしないと気分的に大変か』


 口にせずプレストンに同意し、感じるままにMMWを操作する。

 誰がまではわからないけど、最初の攻撃で、1機が行動不能になった様子。

 俺のと合わせて2機。


 ほかの機体も、動きが鈍いというか、わかりやすいというか。

 わかる範囲で3機が、俺のほうへと攻撃を繰り出してきたのだ。


「弾代を気にしないでいいってのはうらやましいっっと」


 よほど、いきなり味方を倒されたのが頭に来てるのか、攻撃に遠慮がない。

 もし、全員が俺に攻撃をしてきていたら、さすがに終わっていたと思う。

 直撃はないように回避しているけど、さすがに被弾なしは無理。


 俺の目的は時間稼ぎで、アデルたちの勝ちを待っているのだ。

 そんなアデルたち3人は、相手の多くを引き付けてくれている。

 そうでもしないとアデルにやられるという意味でもあるけれど。


「援護始めるぜっ」


「気にせず撃って、避けるから!」


 通信相手のリングに、叫んで1機との距離を詰めるべく加速。

 ブレードで叩き切ると思わせて、相手に距離を取らせる作戦だ。


 まだ混乱か興奮でもしているのか、見事に相手は誘いに引っかかり、少し距離を取った。

 相手、俺、リングという位置関係だから、攻撃が来ないと思ったんだろう。


(今っ!)


 背中に感じる気配、プレストンのいうところの、後ろに目を付けた状態。

 リングの攻撃、それを感じて機体をわずかに横にずらす。

 もし、相手の通信が聞こえたなら、驚愕の声が聞こえたことだろう。


 相手からすると、俺の機体をリングの射撃が通り抜けたように感じただろうからだ。


 当たる直前に回避し、その攻撃は敵に向かう。

 とっさに防御はしたようだけど、直撃は直撃。


「これも持ってけっ!」


 刃を飛ばす側のブレードを数回振るい、動きの鈍った敵機に刃が飛んでいく。

 残念ながら、それ自体は致命傷にはならなかったけどやはり、ダメージはダメージ。


『相手も体勢を立て直した……が、こっちに怒ってるのが見え見えだな』


「あんたらも不幸だねえ? もともと、10人いたらアデルに勝てるってつもりなんだろ? 半分じゃないか。どうするの?」


 相手に直接は聞こえないだろうけど、思わずそう口にせずにはいられない。

 こっちに来ているのは、高ランクでもまだ低いほうなのだと思う。


 というのも、なんだかんだ合間に相手の攻撃はこちらに当たっているからだ。

 目に見える形にしたなら、じわじわと数字が減っている感じ。


 外から見ると、結構ぼろぼろになっているように見えるはず。

 実際、こっちの機体はランク2で使われているものだ。

 悪い機体ではないけれど、限界はある。


「後ろのコア2つだけは壊さないようにして……よしっ!」


 意図してか、横合いからアデルたちの流れ弾ならぬ流れロケットが着弾。

 相手の動揺を感じ、1つの賭けに出た。


 再びブースターを吹かし、一気に接近だ。

 当然、相手の攻撃は俺のほうに向き……それを()()


 まるで未来を予知しているかのよう。

 そう感じた通りに、相手の射撃、その軌道が見える。


 行動不能になるやつだけを選んで、エネルギーブレードを両手で振るい、切断。

 いくらかは被弾を許容し、突き進む。


「もう一機!」


 自分の体を直接害されたような衝撃を逃がしながら、ブレードの距離まで接近。

 逃げようとする相手にさらに距離を詰め、肉薄。


 この時のために、ブースターを増設したのだ。


 相手の顔も見えそうなほどの距離で、ブレードを振るい相手を切断。

 仕留めきれず、人間でいう太ももの付け根ぐらいで両断するにとどまった。


「でもこれで、うおおお!?」


 さすがにこの距離で逃がすつもりはないらしい。

 残り2機からの攻撃が次々と襲い掛かってきた。


 被弾しながらもどうにか後退し、行動不能は回避すべく必死に機体を操作。


 それでも、もう被弾できないというところまで追い込まれ……。


「セイヤ、よくやった。もう大丈夫だ!」


 リングの声に周囲を見ると、その理由がわかった。

 いつの間にか、アデルたちは向こうの5機を倒していたのだ。


 こうなると、相手に勝ち目はないのは明白。

 皆で残りの2機に、銃口や刃を向けると、降参したことを示す音が響き渡った。


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