とあるゴブリンの性状 その2
拙作ですが読んで頂けると嬉しいです。
本話には微エロ表現や過激な表現があります。
苦手な方はその部分を読み飛ばして頂けると幸いです。
オレは漸く隠れ巣穴へと辿り着いた。
抱えていた人間のメスを床に投げ出して、その場に座り込み、額から出た脂汗を拭う。
さっき、もう1匹の人間のメスに杖で突かれた胸が痛んだ。そのせいでここに来るまで随分と苦労した。普段なら慎重に行う隠れ巣穴までの移動も多少雑になっていたかもしれない。
常備している痛み止めの薬を腫れている胸に塗る。これで多少マシになるだろう。
あとは、このメスが目を覚まさないうちに手足をしっかりと縛っておかなければいけない。
まぁ、お楽しみの前の苦労と思えば苦にならない。
そいつが目を覚ました。
きょろきょろと周りを見回している。
そいつはこちらに気付くと、強い目で睨みつけてきた。
大半のメスはこの状況に慌てるか絶望するが、こいつはまだまだ元気なようだ。
ああ、いい。やっぱりこのメスは楽しめそうだ。
「~~~。~~~~~!」
何を言っているかは分からないが、そいつが煩く喚いている。
この口がいずれ嬌声を上げるようになる所を想像すると昂ぶってくる。
オレはとっておきの薬を取り出した。
昔、変わり者のゴブリンメイジに出会ったことがあった。そいつは群を作らず単独で放浪するゴブリンで、オレ以上の変わり者だった。
そいつはオレに1つの薬をくれた。それはある種の興奮剤であり、塗られた者を性的に興奮させることができるのだという。
本来、ゴブリンはそんなものを必要としない。繁殖の際にわざわざ他種族のメスを興奮させる必要はないからだ。
つまり、こんなものを所持しているゴブリンメイジはオレの同類だったのだ。
最初、そんな薬を使う意味がオレには分からなかったのだが、使ってみてその意味を知った。その薬を使うとメス達の反応がよりオレ達好みになるのだ。
こちらに対して反抗的な視線を向けるメスであっても、これを使えば、自ら性器を突き出して懇願するようになる。
その時のメス達の顔は非常に愉快だった。
それは痛みや恐怖に屈する場合とは異なっていた。悔しさと期待が入り混じったような何とも堪らない顔なのだ。
オレはそのゴブリンメイジに貰った薬を自らアレンジしてより強力なものにしていた。効果と即効性を高めたのだ。
その薬を攫ってきたメス顔に目掛けて振りかけた。
「~~~! ~? ~~!」
効果はすぐに出るはずだ。
「~~! ~~~~~~!」
「?」
おかしい。そいつは平気な顔して、尚も反抗的な目をこちらへ向けている。
正直、面白いと思った。
ここまでわからせ甲斐のある極上の獲物は初めてだ。
こいつと一緒にいたあのメスも同じようにオレを楽しませてくれたのだろうか?
あそこで諦めるしかなかったのは本当に惜しい。
肌に塗っただけで効果を表すこの薬は、直接メスの性器に塗り込むとその効果を何倍にも高める。昔一度だけ試したことがあるのだが、そのメスは泡を吹いてイキ狂い、すぐに壊れてしまった。それでは十分に楽しむことができない上、繁殖に使えなくなってしまうので、それ以来、そのような使い方をしたことはなかった。
だがこいつなら平気かもしれない。
そいつの股間を覆う邪魔な布を剥ぎ取り、念入りに薬を塗り込んでいく。
「~~~~、~~~。~~~~~~。~~。~~~!」
こいつはこの状態でも暴れるのか。鬱陶しい。
「ぎゃっ!」
暴れるそいつの膝がオレの顔に当たる。
衝撃でくらくらする。何て馬鹿力なんだ。
「~、~~~」
何だ、その目は?
オレは今までそんな目を誰かに向けられたことはない。
なぜだろう、苛立ちを覚えた。
渾身の力を込めてそいつの腹に思い切り右足の一撃を叩き込んだ。
「~~~!」
そいつが悶絶し、虚ろな目をして痙攣する。
オレの顔に一撃入れた罰だ。
少々やり過ぎたかもしれないが死にはしないだろう。ここで死んでもらっては困る。
念には念を入れて、そいつの全身に薬を塗り込んだ。ここまでやってしまうとさすがのこいつも本当にイキ狂って壊れるかもしれないが、効果が出ないよりはマシだ。
オレは過剰な量の薬を塗り込んだそいつを放置してその場を離れた。
それは放置したそいつの様子をこっそりと覗き観察するためだ。
薬を塗り込まれたメスは様々な反応をする。体の火照りを鎮めるために自らを慰めるメスもいて、それを見咎めたときのメスの顔を見るのも面白いのだ。
しばらく様子を窺っていると、どうやら漸く薬が効いてきたようだ。
そいつの顔に戸惑いが浮かんでいる。自分の体の異変に気が付いたようだ。
もじもじと体を揺すり始めた。
「~~~! ~、~~~! ~~~~~~~! ~~! ~~~~~~~~~!」
ああ、そういえば縄を解くのを忘れていた。
手足を縛られた状態では自らを慰めて体の火照りを鎮めることは出来まい。
まぁいいか。この状態で長時間放置したらどうなるかを見るのも一興だ。
もうどれほど時間が経っただろうか。
そいつは嬌声を上げ、暴れまわり、隠れ巣穴の中をめちゃくちゃに荒らした。
縛られ強制的に発情させられた状態でこれ程とは呆れた体力と生命力だが、あまりの暴れっぷりにそいつが落ち着くまで放置せざるを得なかった。
だが、さすがにこいつも限界が近いのか、徐々にぐったりとしてきた。
これならば安心してトドメを差せるだろう。
オレが側に立つとそいつがこちらを見上げた。
その顔は涙と汗と鼻水と涎に塗れていた。
その目に先程までの強い反抗的な意思はなくなっていた。
「~~~。~~~~~。~~~~~!」
そいつが何かを言っている。掠れる声を絞り出して必死に何かを言っている。
言葉の意味は分からない。
だが、その表情から助けを懇願していることは分かった。
この、生意気なメスに自らの脆弱さをわからせる瞬間は何度感じても最高だ。
オレがそいつに手を伸ばしかけたとき、何かの気配を感じた。
それはこれまで感じたことのない気配だった。
少なくとも敵意を感じるものではなかったが、このお楽しみを邪魔されるような気がした。
床に転がるメスを一瞥して、オレは様子を窺うために隠れ巣穴を出た。
「~~~~~~~~~!」
後ろでメスが何かを叫んでいるが、今は無視だ。
おまえはもう少しその状態で耐えていろ。お互いにお楽しみは少しお預けだ。
隠れ巣穴を出ると、近くまで人間のメスが来ていることが分かった。
こいつがあのメスの仲間であることはすぐに分かった。こいつもあいつと同じような雰囲気を持っている。負けず劣らずそそられる。
しかし、先程の気配の正体はこいつなのか?
……違うように感じる。
こいつからは明らかにオレに対する敵意を感じる。
先程感じた気配は、……そう、同類の気配のようだった。
だから、オレはその気配の主にお楽しみを盗られるような気がして落ち着かなかったのだ。
まぁ、今はそんなことどうでもいい。後で考えればいい。
今はこいつだ。
なんとか捕まえて、こいつもオレのものにできないだろうか。
そう思っていると、突然そいつがこちらを見た。
「~~~~~!」
「!?」
死ぬほど驚いた。まさか見つかるとは思わなかったのだ。
加えてそいつが突然大声を上げるものだから瞬間的に思わず逃げ出してしまった。
逃げている場合ではない。こいつに一撃を加えて動けなくして隠れ巣穴に持ち帰らねば。
「~~~~! ~~! ~~~~~~! ~~~~~~~~~!」
そいつが再び何かを叫ぶ。すると、別の敵意を持った気配が近づいてくる。
何だ!? 仲間を呼んだのか! まずい。
不意打ちでなければ、例えメスとは言え、多数を相手取るのは分が悪い。
オレはその場を逃げ出した。
「~~~~~~~!」
そいつはオレを追いかけてくる。
馬鹿め。森の中でオレを捉えることは不可能だ。
一度隠れ巣穴に戻ろう。あそこにはあの薬とそれ以外にも色々と役立つ物を常備している。
あの薬とオレの能力があれば、メスはオレの敵ではない。
さらに森の中の戦闘なのだから奴らに勝ち目はない。
読んでくださりありがとうございました。
面白いと思って頂けましたら評価とブックマークをよろしくお願い致します。
ゴブリン視点は本話で終わりです。




