第6話 体重暴露
「冷めたね、それじゃあこの青鉱石をいれてね」
「はい」
「そういえば、今日は他の3人はいないんですか?」
「ん、ああ、禁魔の森で狩りをしに行くっていってたよ。」
なんだその中二心をくすぐる名前は、いやまあ中一だけど。
「禁魔の森ってなんですか?」
「SSS+ランクのモンスターがいっぱいいる森だよ」
「SSS+ランク?ランクって何ですか?」
「対価の意味は分かるのにランクはわからないのか。君は本当によくわからないね。」
なぜ対価とランクの意味は同レベルとして扱われてるんだ?
まあいいや、それよりもランクについて聞こう
「この世界のモンスターはF E D C B A S SS SSS Z ZZ ZZZ T TT TTTというらんくにモンスターは分類されるんだ。師匠の基準でだけどね。冒険者ギルドだとZまでしかないよ」
Zまでだけでも結構あると思う。
「Fランクは物理攻撃力が1の時に攻撃力1の武器または素手でたたく回数が1から10回以下で倒せる敵、次のDランクはその10倍の11から100回だねって感じで増えていくんだよ。」
「スライムはEランクだね。」
けど、ぼくの物理攻撃力って-15だったよな。アリアさんにもらったこん棒の攻撃力はいくつなのだろうか。
「細かく言うとE-だね。」
「E-?」
「-がつくのは必要攻撃回数が1~9だからその半分より少ない回数。つまり1~4回たたいてたおせるのが-、5回たたいてたおせるのが+-なしのE、5~9回でたおせるのが+だね」
それなら少しは分類できる気がするな
つまりリックさんたちは、10億HPくらいあるやつと戦っているということか
「そして冒険者にもF~Zまでのランクがあるんだよ」
「HPというのはなんだい?」
それは説明できそうだ
「HPというのは人間の耐久度を数値化したみたいなものです。」
「ほう?」
「例えば、筋肉がついている人と、ついていない人で、こん棒で殴られ続けたら、どっちが先にリタイアすると思いますか?」
「ずいぶん残酷そうなことを考えるね、我が弟子よ。筋肉がついている方かな?」
「そうです」
「それじゃあ、脂肪がついている人と筋肉がついている人だったら?体重は同じで身長も同じとします。」
「それは同じ?」
「そうです」
「つまり体が大きい人ほどHPは高いと考えて、体重50kgの人のHPを50と考えて、たとえばその人をスライムでとかさせるとします。」
「ふむ?」
「1秒1kg分とかされると考えたらHPは50秒でなくなります。」
「つまり人が1回の攻撃で受ける損傷量をHPとして数値化したものが、HPなのです。しかし、それだと体重がばれると考えているので、それを20倍した数値をHPと称しています。」
『ステータス、HPを証明しました。ステータス【HP】をあなたの情報にもとづいて作成します。』
【スキル『HPステータスの管理権限』】を獲得しました。
おお、ステータスでHPが見れるようになった。
管理権限?師匠も見れるようになるのか?
「なになに、ぼくのHPは600と」
これってこの情報を言った師匠には体重がばれるってことだよな…
「なんか、HPステータスの管理権限を獲得したので、師匠にもHPをみれるようにしますね。」
「…その身長で30kgって痩せすぎじゃない?」
「うるちゃい」
「そういう師匠はどうなんですか?」
師匠は焦った顔をしている。これはこれで面白い。ふははは
「我が弟子、そういう趣味は持たないほうがいいぞ」
「ごめんなさい、師匠」
「ぬぅ、君が言った故私も言わないわけにはいかないな。私のHPは880だ」
「なにをそんなに恥ずかしがることがあるんですか?それくらいが普通だと思うんですけど。」
「そうかな?弟子が言うんだから間違いないね。うんうん」
「あと、師匠、この空間以外でぼくの心を読みのはやめてもらっていいですか?」
「うん?それは契約ということかな?」
契約ってなんだろう。名前からして、それに従わなかったら罰を受けるみたいな感じかな?
「うん、そんなかんじだよ」
「して、どうやって結ぶんですか?」
「簡単さ、この紙にサインしてくれればいいよ」
「はい」
名前書けばいいのかなと思いつつ契約書の内容はしっかりと読む。
過去にソシャゲをやっていた時に詐欺にあったからそれ以来こういうものはよく読むようにしているのだ。
「契約内容に変なことは書いていないぞ?」
「そうですか」
本当に書かれていなかったのでサインする。
「あと、いつでもこの空間にこれるようにするにはどうすればいいですか?」
「それは、これをやろう、暗雲の魔法石だ。私が名付けた。それを使ってここに来たいと念じれば来ることができる」
アイテムってもともと名前が決まってるんじゃないの?神のなんちゃらてきなやつで。
「決まっているぞ、だが、改名することは可能なのだ」
「あと、まだMPポーション飲んでないだろうから、早く飲んで、器具に必要な材料知ってね。」
「必要な器具を教えるのは神の禁忌とされているから、教えられないんだよ」
そういうのもあるのか。
「というか、師匠の熟練度はいくつなんですか?」
「私か?私は9億6325万だぞ?」
「高っ」
「そうでもない、1000年以上生きていればこんなものになる。君は、頑張れば明日にでも到達できるだろうけどね」
「それじゃあ、この空間を閉じるよ」
「はい」
そういって暗闇がすぅぅっと消えていく。
「さっき見た時間と変わってない。」
師匠はまた時間停止を使ってくれたのだろう。
師匠にとっては時間停止アイテムはぼくの知恵のかたまりと同じような価値なのだろうか。
MPポーション(知恵のかたまり入り)を10個飲む。1個飲んでも飲んだ感じが全くしないし、満腹度に変化もないので1000本でも行けそうだ。だが使うのはまだやめておこう。
【錬金術の熟練度が128から1128になりました。】
頭にいろいろな錬金術に必要な器具や使い方、それの作り方などが流れてくる。
というかさっきの合成で、128になっていたのか。




