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「とりあえず、、、、第4皇子に近づかねば話は進まない。って事までは分かったよ。ちなみに魔王化は皇子が何歳位の時なの?」
神様「魔王化で世界が滅んだのが彼が26歳の時だね。」
その前迄に何かが起こることは確かか。
いつ何処でが分からない以上早めに接触するのが吉だね。
「分かったよ、とりあえず早めに出会えるようにしてみっ、、、、!!!」
突然何かが覆いかぶさってきた。
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい
魔物?!早く逃げなきゃ。でも上に乗ってるしでも怖い。身体が動かない。どうしよう。誰か。
誰か。
???「ぴっぴぴ?」
ぴっぴぴ?怖くて閉じていた目をそっと開く
「、、、、え?」
「鳥?」
私の上に乗っていたのはヒヨコにしては少し大きい茶色のフワフワしてる鳥っぽい生き物だった。
「可愛い、、、。」
「ぴぴっ!」
鳴きながら私に擦り寄ってくる。
ふわふわふわふわふわ。
くっそふわふわ。
可愛い。
とりあえず攻撃してくる感じでは無いので一安心。
神様「どっどうかしたのですか?!大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ、急に、鳥?みたいな子に突撃されて驚いてたの。」
神様「、、、鳥?茶色い?」
「そうそう!茶色いふわふわのん。」
神様「それ、、、多分、水の聖獣の子供だと思います、、、。後、それ鳥じゃなくてペンギンです。」
「ふぇ?聖獣?」
え。聖獣って子供とかいるの?まず。
神様「今回の水の聖獣で簡単に説明すると、そうですね、水の神聖な魔力が権現で、水のある湖や海の中で何かしら邪悪な魔力なりが増えてしまい、神聖な魔力が無くなってしまうと、聖獣が消えてしまい、湖や海は神聖な魔力を失い、水に関する聖獣の加護が無くなり、段々と雨があまり振らなくなり、井戸も枯れたりします。そして先代の水の聖獣が消えてしまった場合、妖精が多く綺麗な空気が広がり神聖な力が宿る地域で少しずつ魂が形成されて行くんですよ。そして、形になった姿が、今その目の前に居るものかと思います。」
農作物も育たなくなるしなかなか大変な時期になるのか。
神様「その先代から新たな聖獣が生まれまでの期間が基本的には10年はかかるんですよ。最後の方の8年9年目になるとかなり危険で大変なんですが、それが今回は水の聖獣が消えてしまったのが去年なんですよね、、、。元々光の魔力を持つ者が定期的に管理せねばならなかったのにそれを怠り聖獣が消えてしまったのですが、、、」
聖獣?「スピーzzzzz」
私の膝の上で聖獣?は眠っている。
「めちゃくちゃ懐かれてるんだけど、、、。」
神様「懐くという事も、生まれるのが早すぎるとの事も含めてなんですが、元々アロスティ領の湖は確かに神聖な魔力で溢れているのですが、その聖獣は貴方の光の魔力、もとい神聖な魔力で生まれたんだと思います。神の加護もありますし、魔力量底上げする為に魔力出していたでしょ?それが原因かと。」
となると?
この子は私の魔力で生まれた?
なら私の子?になるの?
3歳で?
いや中身はババアよ?
でもこの世界での私は別だし、まだ3歳よ?
「私ママになったの?」
神様「ママと言うよりは、聖獣の主ですね。」
神様「でもその子はまだ子供ですので聖獣にはなりきれてないですね。これから日々、貴方の魔力を受け取りつつ成長していくのでしょう✩」
「私の魔力でってことは今までの聖獣みたいに水辺とかを管理しなきゃいけないってことは無いのね?」
神様「そうですね、ですが、貴方の魔力で生まれているので、見た目からしたら水の聖獣だとは思うんですが、未知数ですね✩」
「うーん、まぁどうしようもならないからとりあえず育ててみる。また何か分からないことがあれば連絡するよ。色々とありがとう。」
膝の上のペンギンを撫でながら言う。
神様「教えれる範囲ならにはなりますが、では、また。例の件もよろしく頼みます。」
そう言い、電話を切る。
なーんか色々と大変な事になった気がする。
そう思いながらスマホと聖獣を眺める。
「スマホどうやって戻すんだろ?」
うーん。
あ。
「なら、アイテムボックス」
時空に切れ目が入ったような感じのものが目の前に浮かぶ。中に手を入れると、かなり広い感じになっている。
これでは探した物を一瞬で出したりとかはアイテム名を言う方が早そうだな〜。
アイテムボックスを出すのは入れる時くらいかな。
とりあえずスマホを入れとこう。
中身を一気に見るとしたらインベントリとかかな?
「インベントリ」
ブゥンと音を立てながらステータス画面のようなものが浮かび上がった。
スマホとだけ書いてある。
アイテムボックスの中身の一覧だね。上手くいったみたい。
これは魔術生成の能力だ。
創造した魔術を1から作り出せると言うチートオブチート。
ただやっぱり魔力がっそりもっていかれるから
0に近いんだろうな。疲れて眠たくなってきてる。
あ、やばい。
ドサッ
そのまま私は気絶するように眠った。