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誰かの叫ぶ声が聞こえる
うるさいなぁ。
眠いんだよ〜。後5分ーー‐。
???「先生!産声をあげません!」
???「いやぁぁぁぁぁあ!!!」
???「奥様!どうかお気を確かに。」
???「ん??この子、、、、。寝てるわ。」
「「「えっ。」」」
ここはウルフィス王国
亜人や獣人、人族が分け隔て無く共存して暮らす国
王都にあるアロスティ伯爵家の別邸で
空気が澄んだ、寒く、雪の降る季節に
1人の女の子が産まれた。
「ふぁぁぁぁ、、、、あふっ。」
産まれて、一言目が産声ではなく、欠伸だったのは
アロスティ家、使用人達に代々伝わるお話となる事は
当の本人は知らないこと。