表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/140

第81話 幼馴染のために料理に挑戦した件

 俺たちが婚約者になって、数日経ったある日。


「今日は、俺が昼作るよ」


 前々から、ミユにいつものようにご飯を作ってもらっていたから、たまにはご飯の一つでも作りたく鳴ったのだ。


「無理しなくていいのに」

「別に無理じゃなくて、ちょっと作ってみたかっただけだよ」


 普段作ってもらっているから、たまには代わりに作ってもいいだろう。


「じゃあ、お願いするね。何にするの?」

「それが問題だよな。作れるもの多くないし。冷蔵庫見るぞ?」


 冷蔵庫を開けて、使える食材が無いか観察する。すると、キャベツにもやし、豚肉、それに焼きそばの麺と、ちょうど手軽な料理にいい食材が揃っていた。


「思いついたんだけど、焼きそばでいいか?」

「ふふ。簡単に作れるもんね。じゃ、楽しみにしてる」


 なんだか、生暖かい視線で見つめられている気がする。こいつに比べたら、俺の料理の腕なんて月とスッポンだから仕方ないけど。


 というわけで、手早く作ってしまうことにする。まずは、フライパンに油をなじませて、それからキャベツを投入して、しばらくかき混ぜる。キャベツは水分がほとんどだから、どんどん容積が縮んていく。キャベツがしんなりしたところで、もやしを投入。


 野菜に火が通ったら、豚バラ肉を投入。それから、塩コショウを振って、かきまぜながら、肉が固くなりすぎない内に焼きそばを投入。あとは、添付のソースを入れて、ソースを十分に絡めて一丁上がり。


「ほい、できたぞ」

「結構、よく出来てるね。美味しそうだよ」

「いや、おまえに比べればイマイチだけど」


 野菜炒め+焼きそばなら失敗はしないだろうと思ってのチョイスだけど、ミユの作る料理には及ばないだろう。


「「いただきまーす」」


 その言葉とともに、焼きそばを食べ始める俺たち。うん。悪くない。


「とりあえず、食えるものにはなったな」


 少し不安だったけど、これなら大丈夫だ。


「そんなに心配しなくても、とっても美味しいよ」


 ミユは満足げだが、どうしても俺の腕だとミユに見劣りしてしまう。


「そうかね。なんとか、食えるレベルだと思うんだけど……」


 なおも俺は言い募ろうとするが、


「私が美味しいって言ってるんだから、素直に受け取ってほしいな?」


 ニコニコと俺を見つめるミユ。


「そうだな。ありがとう」


 褒め言葉を素直に受け取れないのはよくないな。


「それに、ちゃんと塩気抑えてくれてるでしょ?」


 とミユ。しっかりばれてたか。


「あ、まあな。お前は控えめな方が好きだろうと思ったし」

「そういう気遣いがポイント高いよ」

「これ以上ポイント上がったら、どうなるんだ?」


 ちょっと聞いてみたくなった。


「こういう風にしちゃう」


 ぎゅっと後ろから抱きつかれる。といっても、身体の暖かさや香りを感じて、素直に気持ち良いと感じられる。


「ちょっと幸せかも」

「良かった」


 そうして、ちょっといちゃいちゃしながら昼食を食べ終えたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ