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悪役令嬢型アンドロイド・エリザベスX ~ ティータイムは宇宙要塞で ~  作者: 鷹山 涼
5章 進撃の社長 ~ アタック・オブ・マエザー ~
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5章 第7話 飛び出せ! ライト・ノベル! (宇宙空間へ)

金曜日の内に投稿が間に合いませんでした……すいません。

 進化を遂げ、宇宙要塞と化したナーロウ研究所を見ながら舌なめずりをする大男がいた。


 「ヒャッハー! 戦いの始まりだぜぇ! 旦那、早速俺に突撃させてくれや!」


 餌を前にした猛獣のような表情で開戦を急かすモヒートだが、それをマエザーが静止する。


 「落ち着きたまえ、まずはここから砲撃だ」


 マエザーがそう言うと、モヒートではなくその横にいたオールバックの男が尋ねた。


 「戦いとしてはセオリーですが……研究所に傷をつけてしまって良いのですか?」


 「ほんの挨拶さ、主砲は使わないよ。……さあ小型ミサイルを発射しろ」


 「ダメです! 目標がレーダーに写っていません! ロックオンできません!」


 砲撃手が大声で返す。

 研究所は目視できるほど近いのだが、レーダーには何の反応も無く、ミサイルの目標として設定する事もできない。


 「ステルスか……。まあいい、目視で撃ちたまえ。あれだけ大きい目標だ、ロックオン無しでも当たるだろう」


 「了解。攻撃を開始します!」



 命令通り砲撃手が小型ミサイルを発射する。

 小型とはいっても宇宙船同士の戦いで使う事を想定したミサイルだ。歩兵が使うロケット弾などよりは余程強力な物だ。

 直撃すれば無傷とはいかないはずだが、そのミサイルは命中する直前に光の膜に遮られて研究所には届かなかった。



 「ふむ……バリアか。やはりそれなりの備えはあるようだ」


 攻撃した本人も、今の一撃がまともに当たるとは思っていなかった。

 マエザーは攻撃が防がれたというのに悔しそうにするでもなく、挑戦的な目付きで宇宙に浮かぶエリザベスXの映像を見つめたままだ。


 マエザーの視線に気づいているわけでもないだろうが、宇宙空間に浮かぶエリザベスXの映像は、宇宙船の丁度マエザーがいる辺りに視線を合わせ、嘲笑うような表情を作り、エコーのかかった声で言葉を発する。



 《おや、今のは花火でしょうか? 挨拶として余興を見せて下さるとは気が利きますが、花火にしては少々華やかさが足りませんわね》


 そう言いながら右手に持った扇子をユラユラと動かし、そしておもむろにそれをマエザーの船の方へと、ビシッ! と向けた。


 《では、余興への返礼として、今度は我々の花火を見せて差し上げましょう!》


 

 次の瞬間、マエザーの船にロックオンされた事を知らせるアラームが鳴り響き、モニターにはミサイルらしき熱源の接近が示されていた。


 「う……うわあぁ!」


 「落ち着け! 彼女に殺人はできない! ただの威嚇射撃だ!」


 恐怖に悲鳴をあげるオペレーターを落ち着かせようとしながら、マエザーはミサイルが着弾するギリギリまで正面から目を逸らさなかったが、強烈な閃光が周囲を包むと、流石に耐えきれずに手のひらを顔の前にかざして目を閉じた。


 そしてそのまま数秒間。

 マエザーは光が収まった事を確認しながらゆっくりと目を開け、状況を確認する。

 見たところ船体にダメージは無さそうだ。



 「少しヒヤリとしたが……やはり見せかけだけの威嚇か。

 だが念のため損傷をチェックしてくれ」


 マエザーが指示を出すと、放心状態だったオペレーターはハッと正気を取り戻し、慌てて被害状況をチェックする。


 「物理的な被害はありません。……あっ、いえ! これは……どうやらこの船の機能の一部が阻害されているようです」


 「……なるほど、今のはジャマーの類いだったか。それでどの機能が阻害された? 報告してくれ」


 「レーダーやセンサー、カメラ……それと、電気ケトルです」



 報告を受けたマエザーは、今まで保っていた余裕の表情を崩し、焦ったように叫んだ。


 「なんだと!? 電気ケトルが使えなくてはカップ麺が作れないじゃないか!

 まさか……兵糧攻めを狙っているのか!? おのれ、卑怯な攻撃をしてくれる……!」


 電気ケトルが被害を受けたのは偶然であり、そもそもピンポイントでカップ麺だけが作れなくなったところで兵糧攻めとしては効果が薄いのだが、マエザーはまるで本陣でも強襲されたかのように苦い顔をして、ギリギリッ、っと歯ぎしりをした。


 周りの部下たちは「えぇ……?」と疑問の声を洩らしたが、マエザーの考えをハッキリと否定する者は居ない。

 やはり皆、給料を払ってくれる相手にツッコミは入れ難いものなのだ。



 「……ならば次の手だ。誰かライト君を連れて来てくれ。彼にエリザベスXたちが投降するように説得してもらおう」


 「説得ですか……。しかしあのガキが素直に我々の指示を聞きますかね?」


 オールバックの男は、ライトが自分たちの味方になるとは思っていないようだ。

 その疑問に対してマエザーは口元だけを歪めた悪い笑顔を浮かべて返す。


 「なあに、もしもライト君が説得を断るなら、彼にはそのまま人質として交渉の道具になってもらうえば良いだけだ。

 味方になってくれれば言うことは無いが、まあどちらに転んでも使い道はある」


 「なるほど。では呼びに行かせましょう。 ……おい」


 「了解です」


 オールバックの男が一声かけると一人の男が軽く頭を下げて返事をし、すぐに部屋から出て行くと、命じられた通りにライトの所へと向かった。





 ーーーー

 


 「さっきの派手な光は……何かは分からないけど、多分エリザベスXたちがやったんだよね?」


 先ほどの閃光に気づいたライトは、すぐにそれが研究所の皆がやったと予想した。

 ……ライトは今までの出来事から、あそこの皆は何かと派手に光る演出が好きだと知っているからだ。



 「……予定通り上手く行ったようだな」


 「その言い方からすると、今の光には何か重要な効果があったって事?」


 ライトは自分の後ろ側から突然聞こえてきた声に、驚く事もなく普通に言葉を返した。

 するとソファーの上の空間がユラリと揺れ、意外そうな顔をした禍流真Wの姿が現れた。


 「……へえ。驚かないとは、オレの気配に薄々感づいていたらしいな。今は未熟だが素質は悪くない」


 (……いや、薄々感づくっていうか、どこにいたのかまではっきり分かってたけどね……)



 禍流真Wは完全に姿を消しているため、知らなければライトも存在に気がつかないだろう。だが、一度『居る』と気がついてしまえば、何となく分かるものだ。


 ましてや禍流真Wは自分が気づかれていないと思っているため、段々と大胆に歩き回ったり、物を食べ始めたりしていたのだ。

 余程鈍くなければ大体の居場所の見当はつくだろう。


 空気を読んで気づかないフリをしていたのに、気遣いされている事にも気づかずに大物っぽい仕草を続ける禍流真Wに、ライトは生暖かい微笑みを浮かべた。

 


 「なんだ? 何か言いたそうな顔だな? ……まあそんな話はいいか。重要なのは今が脱出のチャンスだってことだな。

 さっきの特殊砲弾のおかげでこの船のセンサーや隠しカメラは停止している。今の内に逃げるぞ」


 「わかった。……ブクマ登録!」


 ライトは一言だけ返事をすると、すぐにキーワードを口にしてパワードスーツを装着した。



 「へえ、パワードスーツを持ち込んでいたか。性能は悪くは無さそうだ。……まあ、お前が使いこなせるかは知らないけどな」


 いちいち一言余計な禍流真Wだが、最初は少しムッとしていたライトも段々それがギャグのように感じられるようになってきて、腹を立てる事もなく大人しく彼に従うようについて歩いた。


 数歩進んだ所で、ライトは何かを思い出したように「あっ」と声を出す。


 「……なんだ?」


 「そう言えば君の名前を聞いてなかった。俺の名前は知ってるみたいだけど、一応改めて名乗るよ。俺はライト・ノベルだ。

 これから一緒に行動するんだし、君の名前も教えてくれるかな?」


 「……カルマと呼べ」



 エリザベスXに『ワロス』『笑』などと呼ばれていたため、実はWという部分に微妙にコンプレックスを持っていた禍流真Wは、カルマとだけ名乗った。 

 図太い態度を取っている禍流真Wにも、実はナイーブな部分があったりするのである。

 


 「自己紹介はもういいだろう。ドアが開いたぞ……さあ、行こう」


 部屋の出入口のドアにはロックがかかっていたが、船全体のセンサー類が停止しているため多少強引に開けてもブザーが鳴る事もなく、すんなりと突破することができた。




 ーーーー



 「おい小僧、社長がお呼びだ。おとなしくこっちに……」


 ライト達が部屋から抜け出して数分後。男が部屋に訪れたが、当然すでにそこにライトの姿は無い。


 「くそっ、逃げたか!? いつの間にっ!」


 舌打ちしながらも無線機を取り出してすぐに報告しようとしたが、無線には強力なノイズが混じっていて使い物にならなかった。

 先ほどのジャミング機能つきミサイルが、地味に良い仕事をしている。


 「部屋の備え付けの通信機は……これも駄目かっ! チクショウ! 走って戻るしかない!」


 仕方なく直接マエザーに報告するため、男は走り出した。



 ーーーー 

 

 

 「この先は……よし、人の気配は無いな。今のうちに行くぞ。急げ、できるだけ静かにな」


 船のセンサー類を停止させているお陰で逃げやすいのは確かであるが、影響を受けているのはマエザーたちだけではない。

 一部ではあるが禍流真Wの索敵機能も弱体化されており、あまり広い範囲を調べることができなくなっている。


 そのため安全性を重視して行動すると小まめに何度も索敵することになり、移動速度は自然と遅いものとなっていた。

 ライトは、冷静であろうと自分に言い聞かせてはいるが、それでも徐々に焦りを感じ始め、手早く脱出できないか考えた。



 「俺もパワードスーツを着てるから宇宙空間にも出られるし、この辺の壁を壊して脱出しちゃ駄目なの?」


 「駄目だ。航行中の宇宙船をブチ破れば事故に繋がるかもしれないだろう?」


 禍流真Wはライトの提案をすぐに却下した。だがライトは、気を悪くしたりはしなかった。

 むしろ、正直、あまり性格が良くないと感じていた禍流真Wが他人の命の事を考えていると知って安心したくらいだった。


 そんなライトの様子を見て何か感じるものがあったのか、禍流真Wはフンッ、と鼻を鳴らす。


 「おっと、慈悲だなんて誤解はしないでくれよ? オレは敵であれば命を刈り取ることにも躊躇いなど感じはしないさ。

 ……だがオレの心に関係なく、人ならざるこの身は不殺の枷に縛られているんだ。……厄介な話さ、どれだけ力を得ても、造られし者には越えられない壁があるんだと思い知らされる」


 「……なんか無駄に難しく言ってるけど、つまり『アンドロイドだから人を殺すリスクのある行動は制限されている』って話だよね?」



 カッコつけた言い回しをしているが、内容はライトもすでに知っているような話だった。

 ライトがそれをサラッと指摘したが、禍流真Wは偉そうな大物ムーブを続けたままだ。


 「まあ、一般人にも分かりやすく要約して言えばそうとも言うな」


 「じゃあ最初からそう言えば良いのに……」


 苦笑いして呟くライトだが、本気で不快に思ってきるわけではない。

 『やっぱりナーロウ博士のアンドロイドは個性的だなー』などと考えて、ちょっと楽しくなっているくらいだった。


 最近、ライトは少しずつ変人耐性がついてきて器が大きくなって来ているようだ。

 このペースなら成人する頃には悟りを開くことも夢ではないかもしれない。



 「おっと、お喋りはおしまいだ。事前に調べたデータによると、この先の部屋に緊急脱出用の出口があるはずだ、そこから脱出するぞ」


 そう言って進む禍流真Wだったが、途中でピタリと足を止めた。


 「……どうしたの?」


 「……どうやら部屋の中に誰かいるようだ。気づかれないように慎重に……」


 『慎重に接近し、奇襲で一気に制圧しよう』と提案しようとした禍流真Wだったが、そこで船内のスピーカーからマエザーの声が響いた。



 《ライト君が逃げ出した。まだこの船からは出ていないはずだ、探せ!》



 「クソッ、気づかれたね」


 「となるともうコソコソしても無意味だな。増援が来る前に突入して敵を速攻で無力化するぞ!」


 言うや否や、ドアを蹴破って中に突入する禍流真W。

 当然、中にいた敵たちの視線は彼に集中する。



 「うおっ! お前らはっ!?」


 「悪いが問答無用だ! 少し眠っていて貰うぞ!」


 無駄に大きなモーションでコートをひるがえし、おもむろに眼帯を外した。

 あらわになったその瞳は、深紅に輝いている。


 ……赤と黒のオッドアイ、しかも赤い瞳の中には魔法陣が写っている。

 実は彼をデザインした時のナーロウ博士は深夜テンションでハイになっていたため、かなり拗らせた外見になってしまっていた。

 カッコいいと思うか、恥ずかしいと思うかは大きく別れそうである。



 「これがオレのスキル、『呪縛の魔眼』だ!」


 禍流真Wが決め顔をしながら叫ぶと、カメラのフラッシュのように赤い光が点滅し、三人の男が声も無く倒れた。

 だが相手も素人ではない。残った二人は驚きを見せつつも、すぐに銃を取り出して構えた。

 一人は生身だが、もう一人はパワードスーツを着ている。


 「チッ……魔眼耐性持ちが二人いたか!」


 舌打ちする禍流真W。

 ちなみにこの『呪縛の魔眼』だが、正体は瞳から催眠効果のある映像を相手の脳へと送り込むものであり、目を合わせている相手にしか効果は無い。

 つまり魔眼耐性持ちなんて大層な表現をしているが、倒れなかった二人は単に目を合わせていなかっただけだったりする。


 ただ、色々と痛々しい香ばしさが漂っている彼だがスペックは確かだ。

 危険度が高いと判断したパワードスーツの男に瞬時に接近し、その胸に手のひらを押し当てる。


 「雷光掌っ!」


 掛け声と共に手のひらから男の体に向かって電流が走る。


 これも単に電流を流すだけのシンプルな攻撃なのだが、威力は確かだ。

 パワードスーツに守られたため男の体にダメージはないが、パワードスーツの耐久度が一撃でレッドゾーンに突入したことに気づいた男は、恐怖に立ちすくんだ。


 ……同じものをもう一度食らえば助からない。



 「……さて、あと何発耐えられる? オレはまだまだ撃てるぞ?」


 「ひっ……!」


 ただの脅しである。

 もう一度撃てば相手の身が危ない以上、殺人を禁止されている禍流真Wはもう攻撃する事はできない。


 だが、その脅しは効果的だった。

 アンドロイドが人を殺せないことは男も知っているはずなのだが、混乱しているせいでそんなことも考えられず、そのまま恐怖に負けて座り込んだ。



 (……もう一人!)


 パワードスーツの男を無力化した禍流真Wは、後回しにしていたもう一人の方を振り向いた。

 すると、その男はすでにライトに取り押さえられているところであった。


 「ぐおっ……このガキが……」


 「よし! そのまま動くな! あっ、カルマ! 何か縛る物は無い?」


 「あ……ああ、別に縛る必要は無い。これで充分だろう」


 禍流真Wはそう言うと電流で男を気絶させた。

 パワードスーツを着ていない生身の相手であれば、殺さないように加減して気絶させる事は難しくない。



 (しかし……自分で一人取り押さえたか。正直、少し見直したな)


 「ん? どうかした?」


 「……いや、なんでもないさ。それより敵の増援が来る前に脱出するぞ」


 そう言いながら緊急脱出スイッチを押す。すると壁にマンホールのような円形の穴が開いた。

 本来ならカプセルに入ってここから脱出するのだが、アンドロイドである禍流真Wと、宇宙服の機能も備えたパワードスーツを着こんだライトなら脱出カプセルは必要無い。


 二人はそのまま穴に飛び込み、宇宙空間へと飛びだした。



 ーーーー



 「……なに? ライト君を取り逃がしただって? ……くっ、少々まずいな……エリザベスXたちとの交渉材料を失ってしまったか」


 苦い顔をするマエザーだが、それとは対極的にモヒートはハイテンションだ。


 「おいおい旦那! 難しく考える必要無いぜぇ!? 交渉が出来ないなら力で解決すりゃあいいって事だろぉ!?

 得意分野だぜ! ヒャッハー!」


 「ふっ、君はブレないな、シンプルで悪くない。……確かに交渉が出来ないなら戦うしか無いか」


 正しくは戦う以外にもこのまま諦めて撤退という選択肢もあるが、マエザーはそれを選ぶつもりなど無い。

 一度目を閉じて深呼吸をし、覚悟を決めると、カッと目を見開いて力強く命令を下した。



 「いいだろう! 我らはこれより総攻撃を仕掛ける! モヒート君、君は戦闘バイク部隊とドローンを率いて出撃しろ!

 ただし、ライト君を見つけた場合は捕獲を優先してくれ!」


 「了解ぃー! ヒャッハー! ようやく出番か! 血がたぎるぜぇ!」



 ーーーー


 

 「禍流真Wがライト兄上を連れて宇宙に出たのじゃ!」


 ノジャロリーナSの報告に無言で小さく頷いたエリザベスXは、マイクに向けて指示を飛ばした。


 「ミリィちゃん、予定の位置に待機していますわね? すぐにライト・ノベルを回収して下さい」


 《了解だよー♪》


 モニターには小型宇宙船の操縦席に座るミリィちゃんの姿が映っている。後ろの席には五所川原Jも居るようだ。


 小惑星の裏側に隠れながらマエザーの船に接近していたその船は、スピードを上げてライトが脱出したと思われる位置へ向かって飛び立った。



 その直後、今度はエルメスTの間延びした声で報告が届く。


 「敵の船から~、部隊が出撃したわ~。大半は無人機だけど~、人間もいるわね~」


 「人間を傷つけずに戦うのは少々面倒ではありますが……クッコローネR、やれますわね?」


 答えは分かっているが敢えて確認すると、クッコローネRは自信に溢れた表情で答えた。


 「当然だ、私を、そして私の剣を信じるが良い。 ……姫騎士型アンドロイド・クッコローネR、参る!」


 クッコローネRは、剣を抜いて構えると、そのまま宇宙へと飛び出して敵部隊の迎撃に向かう。

 敵を撃破するのももちろんだが、囮となってライトがいる位置から敵を引き離すことが今回の彼女の一番の役割だ。




 クッコローネRを見送った後、ノジャロリーナSがエリザベスXに質問を投げ掛けた。


 「のう、エリザベスX。今回の戦いは勝つ見込みはどれくらいと予想しているのじゃ?」


 「そうですわね……難しい質問ですわ。戦いとは多くの要素が絡むものですし、勝てる見込みと聞かれましても……」



 エリザベスXは人差し指をアゴの下に当て、わざとらしく考えるようなジェスチャーをした後、急にイタズラっぽい笑顔を浮かべて言葉を続けた。




 「100%ですわね」

年末年始なので、次週は投稿を休みます。

再来週の金曜日には投稿する予定です。

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