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悪役令嬢型アンドロイド・エリザベスX ~ ティータイムは宇宙要塞で ~  作者: 鷹山 涼
5章 進撃の社長 ~ アタック・オブ・マエザー ~
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5章 第3話 ポチッとな

 突然自宅に現れたマエザーに、ライトは困惑と警戒、そして恐怖を感じていたが、事情を知らない両親は、テレビにも出るような有名人が訪ねて来た事を純粋に喜んでいた。


 「貴方はマエザー・ユサック社長ですよね? なぜこの家に?」


 不思議そうに尋ねるノクターン。

 マエザーは営業スマイルを浮かべたまま、「ヒーローに会いに来たんですよ」と言った。

 それを聞いたライトの両親は顔を見合わせて、小さく首を傾げ合う。


 「おや、ご両親はまだご存知なかったですか? これの事ですよ」


 そう言ってマエザーが取り出したのは、『少年が宇宙船に強盗に入った男たちを退治した』という記事だ。

 少し画質は悪いが、知り合いならその少年がライトであるという事は一目で判別できるだろう。


 (嘘っ!? あの時、写真なんて撮られてたの!? 気づかなかった……!)


 「まあ! ライトったらこんな活躍をしてたの? 凄いわ! ……もう、教えてくれればよかったのに!」



 写真のせいでマエザーに居場所を知られてしまったのだからライトは苦虫を噛み潰したような顔をしているが、ライトとマエザーのいざこざなど知らない両親は、素直に息子の活躍を喜んでいた。



 クラスタの構成員が事件を起こした事は大ニュースとして世間に報道されていて、ライトの両親はもそのことは知っていた。

 それなのに、なぜこの写真の事は知らなかったか? というのには事情があった。


 あの船はごく普通の居住コロニーと非合法のブラックマーケットを繋ぐ違法の船であり、乗客はそれに乗っていた事は世間に知られたくないはずだ。

 ましてやその写真は本人の許可なく隠し撮りされたもので、更に写っているライトは未成年の少年だ。


 そういった事情への配慮から、ほとんどのニュースや新聞や雑誌ではこの写真を使用しておらず、この写真を載せたのは一部のマナーの悪いゴシップ好きな会社だけだったため、そういった雑誌やネットニュースを見ないライトやその両親はまだこの写真の事を知らなかったのだ。



 「まさかライトがそんな映画やアニメのような事をしていたとは驚きました。……ですが、その件とマエザー社長になにか関係が?」



 「ええ、実はこの船にはたまたま僕の会社の人間が乗っていましてね。ライト君が解決してくれたお陰で彼が助かりました。

 そのお礼としてライト君を、僕の開催するパーティーに招待しようと思いまして、こうして迎えに来たんですよ」


 

 当然ウソだ。 あの船にマエザーの部下など乗っていなかったし、彼がライトの元に来たのは、ナーロウ博士の研究所の情報を狙ってのことだ。


 ライトにもそんなマエザーの狙いは理解できていた。

 当然簡単に協力する気など無いが、かといってここですぐマエザーと敵対するような態度は取れなかった。

 マエザーのすぐ後ろに、黒服の男達が立っているのが見えていたからだ。



 四人いる黒服達の内、二人は見覚えの無い人物だったが、残りの二人はライトの見知った顔だ。

 一人は、以前マエザーの船から逃げたときにライトを追って来たオールバックの男。

 そして二人目は、かつて宇宙海賊スペースヒャッハーのリーダーをやっていたモヒカンの男。

 ライトはその名前は知らないが、モヒート・モヒカンダルである。


 その二人が混じっている時点で、その黒服集団がただの付き人や運転手などではなく、もっと物騒な連中だという事は想像がつく。



 今のライトはパワードスーツを装着するキーとなるベルトはしていないため、戦えるのはイヌイのみなのだが、彼女は今ライトの部屋にいる。

 ライトが呼べばすぐに駆けつけるだろうがそれでも数秒のタイムラグはあるだろう。


 そもそも彼女は人間相手には本気で攻撃できないというハンデがあるのだから、仮に側にいたとしても、とてもライトとその両親をかばいつつ戦えるとは思えない。



 ライトは、ここは変に抵抗せずチャンスを待つことにした。

 ……だが上手くチャンスを見つけたとしても、武器が無くてはそのチャンスをモノにするのは難しい。

 どうにかして自室にある変身ベルトだけは取りに行きたい。

 

 ライトはさりげなく自室の方へと移動しようとした。



 「おや? どこに行くのかな?」


 マエザーが表面だけは友好的な笑顔を浮かべながら、ライトを呼び止める。

 ライトは内心の動揺を隠しながら、ダメ元で言い訳を言ってみた。


 「……あー、パーティーに招待してもらえるって話なら、こんな部屋着のままじゃあ失礼だろうし、ちょっと着替えに戻っていいですか?」


 「はっはっはっ、気にしないでも結構さ。僕の会社はファッション通販会社なんだよ? 服は山ほどあるから、パーティーに丁度良い服を貸してあげよう。だからキミは()()()()は持って来なくても良いんだよ」


 余計な物……という部分に含みを持たせてそう言った。



 マエザーは、ライトが一瞬でパワードスーツを装着できるベルトを持っていることは知らなかったが、クラスタの構成員を撃退したのだから何かの武器を持っているのだろうとは予測していた。

 部屋へ戻ってその武器を準備されると面倒だと考え、さっさとライトを連れ出してしまおうと思っているのだ。


 「あまり急かすのも失礼だとは思っているんだが、僕も少々忙しい身なんでね。……悪いけど、そのままついてきてはくれないかな?」


 そう言ったマエザーは、表面上はにこやかで友好的ではあるが、言葉の裏から拒否する事を許さない圧力を感じさせている。


 どうにかして部屋にベルトを取りに戻る言い訳を考えようとして、目を泳がせるライトだったが、その落ち着かない様子を見た父・ノクターンは、ライトが遠慮しているのだろうと思ったようだ。


 「あまり遠慮し過ぎるのも、かえって失礼になってしまうものだよ。ご厚意に甘えて行ってきなさい」


 「ふふっ、お父様もこう言ってくれているのだし、遠慮なく来るといい。

 ……ではご両親。少々ライト君をお借りするよ」


 マエザーはライトの手を引いて外へと連れ出した。

 ……ライトの両親は、呑気に笑顔で手を振っている。


 ノクターンとしては遠慮する息子を送り出す援護射撃のつもりだったのだろうが、ライトにしてみれば、味方に突然背中を撃たれた気分であった。



 (まいったな。……でも、俺が大人しくついていけばこの連中も物騒な事はしないだろうし、父さんと母さんを巻き込まないで済んだと思えば、まあ、最悪は避けられたかな……)


 ライトはマエザーの部下らしき黒服に案内されて、車に乗り込んだ。

 それはかなりの高級車で、シートの座り心地も最高クラスのはずなのだが、今のライトには道端の石よりも座り心地が悪く感じられた。



 (結局ベルトは持って来れなかったな……。コレが武器として使えればいいんだけど……どうかな?)


 ライトは祈りを込めて、自分の脇腹を……正しくは、脇腹の辺りについたポケットを撫でた。

 そこにはエリザベスXのくれた自爆ボタンが入っている。

 なんとなく無意識にポケットに入れていたのだ。



 (エリザベスXは、なんだかんだ言っても、本当に俺が死んでしまうような物は用意しない……と思う。 ……しないよな?

 ……うん、少し心配だけど、多分しないはずだ。 だけど、あのエリザベスXが用意した物が、ただのダミーってこともあり得ない。

 きっとこのボタンを押したらかなり悪質で、それでいて命の危険は無い、許せるか許せないかのギリギリを攻めてくるような何かが起こるはずだ)


 ライトは今までの経験から、そのスイッチを押しても死にはしないが、何か悪い事は起こるだろうと、確信を持って予想した。

 

 (ヤバい効果があるものなら、使い方によっては武器にもなるかもしれない。 ……どうか、ヤバいものであってくれ!

 ……エリザベスX! 俺は、お前の性格の悪さを信じてるよ!)



 ライトがそんな変なお祈りをしていると、車はゆっくりと進み始める。

 だが、そこにイヌイの声が響いた。


 「そこの車! 少しストップするです!」



 ライトの部屋にいたはずのイヌイが窓から飛び出してきて、そのままの勢いで車に駆け寄る。

 だが、マエザーは少しだけ窓を開けると、「……すまないが、パーティーの招待枠はライト君一人でいっぱいでね。キミの分のチケットは無いのさ」

 と言って、また窓を閉めたあと、運転手に車を出すように指示した。


 少しずつ加速していく車。だがイヌイはそのまま追いかけ続ける。


 「ご主人さま一人で行くのはダメです! 私も一緒に行くですー!」 



 「うーん、随分と足の早い子だな。獣人かと思っていたんだが、よく見ると彼女もアンドロイドなのか」


 追いかけてくるイヌイを興味深そうに車の中から見ていたマエザーだったが、しばらくすると僅かに失望したように呟いた。


 「……ふむ、どうやら彼女はナーロウ博士の作品ではなさそうだね。

 彼女も良いアンドロイドではあるけど、一流の技術者にオーダーメイドで注文すれば作るレベルだな」



 イヌイのクオリティが高いとは言っても、それが金を積めば手に入る物であれば、マエザーにとってはそこまで特別な物ではない。

 ナーロウ博士のアンドロイドだったなら奪い取ってでも自分の物にしたいと思っていたが、違う事に気づくと興味を失ったようだ。



 「運転手君。スピードを上げて振り切ってくれるかい?」


 「了解しました」



 車は更に走るスピードを上げた。

 直線での速度ならすでにイヌイの足より速いだろう。だが、この辺りは信号やカーブもあるため、なかなか距離は離れない。


 「待ーつーでーすー!」


 イヌイはもうすぐ後ろまで来ている。 おそらくもう振り切るのは難しいだろう。



 「……撃破しますか?」


 運転手が言ったその言葉にライトはギョッとした。


 パッと見た感じは武器らしき武器を持っているように見えないが、『撃破する』と口に出したからには、何か攻撃手段があるのだろう。

 イヌイが攻撃を受けるかもしれない……。そう思うと、ライトは反射的に叫んでいた。


 「待って! 俺が大人しく帰るように説得するから、攻撃はしないで一度車を停めてくれ!」


 「……良いだろう。……くれぐれも余計な事はしないでくれよ?」





 道を少し進んだ先にある公園で車を停めてライトが降りると、イヌイが駆け寄ってくる。

 その様子は、まさに飼い主に駆け寄る犬のようだった。

 

 「ご主人さま! 私を置いて行ったらダメです!」


 イヌイはライトには文句を言っているが、マエザーたちに対しては特に変わった態度は取っていない。

 ……マエザーたちに攻撃をしかける可能性を考えていたが、とりあえずそうはならなかったようだ。



 アンドロイドは基本的に人間に攻撃しないものだが、以前にマエザーとライトが敵対したことはイヌイも聞いて知っているし、今もこうしてライトを連れて行こうとしているのだから、完全に敵と認定しているかもしれないと思っていたのだ。


 だがどうやらイヌイは以前敵であっても、今現在目の前で明らかな敵対行動をしていないのなら、その相手にはとりあえず中立の態度を取るようだ。



 ライトは、いきなりのバトル展開にならなかったことにホッとしつつ、イヌイの頭を軽く撫でた。


 「……ゴメン。でも、この人たちはイヌイを連れて行くのは許してくれないみたいだ。イヌイは家に戻って父さんと母さんの事を……って、ちょっとイヌイ、その荷物は何?」


 

 帰るように説得しようとしたライトだったが、イヌイがまるで大昔の漫画に出てくる泥棒のように大きな風呂敷を背負っている事が気になり、ついそっちに話題を変えてしまった。


 「これです? これは着替えです。 ご主人さま、家から出る直前に服を着替えたいって言ってたです。 だからイヌイが持ってきたです」



 どうやら、ライトが変身ベルトを用意しようと思って言った『着替えたい』という言葉は、部屋に居たイヌイに聞こえていたらしい。

 ……それはまあいいが、替えの上下一式だけにしては風呂敷の膨らみが大きいのが気になった。



 風呂敷を見つめる視線からライトの疑問に気づいたのか、イヌイが説明を始める。


 「残念ながら私はまだご主人さまと付き合いが短いので、どんな時にどんな服を着たいのか、とか分からないです。

 なので、タンスの上の方にあったのを全部持って来たです」



 タンスの上の方を全部……。それを聞いたライトは、ピクリと反応した。

 ……あの変身ベルトもそこに置いてあったはずだからだ。

 


 (という事は、今、あのベルトはイヌイが持っているのか? ……どうにかして受け取れないかな)



 ライトは、車の方を振り向いて、中にいるマエザーに尋ねた。


 「えっと……せっかくイヌイがここまで持って来てくれたんだし、荷物を受け取ってもいいかな?」


 「もちろんダメだよ。……その荷物に武器が入ってないという保証は無いし、だからといって全部を調べてる時間も惜しいからね」



 マエザーは、少し馬鹿にしたように笑いながらそう言った。

 やはり、武器が入っているかもしれない荷物の受け取りを許可するほど甘くはないようだ。



 (くそっ……でも、まあそうなるか。あの風呂敷のサイズなら普通に拳銃くらい入ってそうに見えるし、警戒もするよね。

 うーん……あのベルトなら一見武器には見えないし、ベルトだけでも、って頼んで堂々と受け取れば怪しまれないか?)


 一瞬、そんな案も浮かんだが、頼み込んでまでベルトを受け取ろうとすれば、そのベルトに何かあると言っているようなものだ。

 そんなの、子どもでも怪しむだろう。



 (なんとかベルトを欲しがっても不自然じゃない状況を作る? いや、このタイミングで自然にベルトを欲しがる状況ってどんなだよ……)



 「ヒャッハー! おいおい、兄ちゃんよ! その嬢ちゃんを説得するって話だったはずだぜぇ!? 何を黙りこんでやがんだあ!?」


 せっかちで血の気の多いモヒートは、考え事をしていたライトを見て、もたもたしていると感じたようだ。

 ライトの背中をドンと叩いて急かした。


 モヒートとしてはちょっとした脅しのようなもので手加減はしてあるが、考え事をしていたライトにとっては十分に強い力だったのだろう。

 ライトはバランスを崩しそうになり、踏みとどまるためにとっさに全身に力を込めた。



 《ポチッとな》


 ……どこからか、妙な声が聞こえた。



 「あっ……」


 ライトの表情が固まった。

 いざというときに備えてポケットの中で自爆スイッチを軽く握っていたライトは、体に力を入れた拍子にそれを押してしまったらしい。


 (やばい……!?)


 周囲に光が広がり、その眩しさにライトは咄嗟に目を瞑った。

 そして次の瞬間、パァン! という破裂音が鳴り響く。


 (本当に自爆スイッチだった!?)


 破裂音を聞いたライトは一瞬そう思ったが、爆発したにしては、熱や痛みは感じない。

 強いて言えば、なんだかスースーしている気がするだけだ。


 状況を確認しようと、恐る恐る目を開けると……ライトのズボンが弾け飛んでいて、パンツが丸出しになっていた。

 しかも、何故か履いた覚えのない真っ赤なブーメランパンツ姿になっている。



 「うわあぁっ!?」

 

 「ん? ……うおおぉっ!?」



 初めにライト、そして僅かに遅れてマエザーが驚愕の声をあげた。


 エリザベスXにもらったスイッチの正体は、ズボンが爆発したうえに履いているパンツが強制的にブーメランパンツに変更されるスイッチだったらしい。

 確かに自爆スイッチと言えば自爆スイッチではある。人通りの多い場所で押したら死亡しそうだ。主に社会的に。



 (な……何ていうアホな効果……あれ? でも、これはもしかして、いける?)


 咄嗟の思いつきではあるが、じっくり考え直しているヒマは無い。ライトは頭に浮かんだ作戦を実行に移した。


 ライトは焦った様子でマエザーに話しかける。

 焦っていること自体は本当なので、演技には見えないだろう。



 「マ、マエザーさん、この格好は恥ずかしいよ! 逃げたりはしないから、ズボンを履かせてくれ! ……ポケットに武器とか無いか調べてからでいいからさ!」


 「むっ……何が起きたのかは不明だが、僕としてもパンツ丸出しの少年を連れ回すのは変な誤解を受けそうだから遠慮したい。

 良いだろう。早く着替えたまえ。当然ポケットは調べさせてもらうがね」



 自然にベルトを装着できる状況になった。しかも、マエザーの意識をズボンのポケットの方に逸らすことも出来た。

 ……ライトは、心の中で『しめた!』っと叫んだ。

 だが、このタイミングで喜んだら何かを企んでいると怪しまれるかパンツを露出して喜ぶ性癖のどちらかと思われるので、表情には出さないように心がけながらイヌイに話しかける。


 「イヌイ、替えのズボン……それと、俺の()()()()()()()()()も持って来てるよね? あれを頂戴」


 「お気に入りのベルト……です? ……あーっ! あれですね? はいどうぞです!」


 一瞬何の事か分からなかったようだが、少し考えて理解したようで、イヌイはズボンと、あの変身ベルトをライトに手渡した。

 ……ちゃんとキーとなるブックマークも一緒に手渡してくれたので、ライトはベルトを着ける時に、それをさりげなく挿入した。

 これで、あとは合言葉さえ言えばすぐにパワードスーツを装着することができる。


 (よし……これでいざというときの自衛手段は手に入った)



 パワードスーツも使えるようになったし、イヌイとも合流した。

 一瞬、ここで反撃に出ることも考えたライトだが、やはり今はやめておくことにした。


 マエザーたちがどんな攻撃手段を持っているか分からないというのもあるが、何より今は、仮に戦闘で勝っても有利にならないからだ。


 ライトはマエザーが犯罪組織と繋がっている事を知っているが、世間はそんな事は知らないのだ。

 ここでライトがマエザーを叩きのめしたりすれば、ライトの方が犯罪者扱いされるだろう。


 パワードスーツのブースターをフルに吹かせて逃げるという選択肢も浮かんだが、自宅と両親の顔を知られている以上は逃げきるのも難しそうだ。



 (……マエザーが俺を連れて行こうとする理由は、言うまでもなく研究所に案内させるためだよね?)

 

 聞き出すだけなら嘘を言われる可能性がある。マエザーは必ず直接案内させるために自分を連れて宇宙へ出るだろう。

 

 そして、研究所まで案内するということは、当然みんなの元へ行くということだ。



 (仕方ない……改まってお別れをしておいて、すぐにこんな情けない状態で再会するとは思ってなかったけど……みんなに頼るしかないかな)



 自分は、研究所のみんなに対しての人質として使われるだろう。

 いや、案内をするのだから、裏切り者と責められるかもしれない。


 ……でも、ライトは信じていた。

 あの規格外のアンドロイドたちならば。ライトの大切な友人たちならば。

 ……きっと何とかしてくれるはずだ。

 


 ライトはそう信じて、今は大人しくマエザーに同行することにした。




次回も金曜日の投稿予定です。

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