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3章 第3話 あざとい幼女は好きですか?

 ライトの部屋のモニターにはつい先日まで一緒に過ごしていたサイボーグ少女、ドーラ・エーモンが映っていた。

 ライトはモニターの向こうから元気良くパタパタと手を振るドーラに手を振り返してから、隣に立つエリザベスXに、「連絡方法を教えたの?」と尋ねた。


 自分たちは身を隠している状況なのだから、連絡方法が知られるのはあまり好ましくないはずだ。 あまり口が固そうに思えないドーラに連絡方法を教えてしまって危険は無いのだろうか?

 ライトはその辺りが気になっていた。


 尋ねられたエリザベスXは軽く首を横に振る。

 

 「いいえ。間接的に連絡を取る方法は教えましたが、ここへ直通で繋がる連絡方法を教えるような不注意な事はしていませんわよ」


 ライト達のやり取りが聞こえていたのか、ドーラ本人がその疑問に答えた。


 《別れ際にクッコローネRが教えてくれたんだよー!》


 「ああ、彼女でしたか、少し納得しましたわ。 彼女は戦闘に関係する事以外は少々ポンコツですからね。 ……それで、ドーラ・エーモン。 要件は何でしょうか?」


 《助けてくれたお礼の話だよ。ほら、ライブゲート社で扱っている物資を色々と渡すって約束したでしょ? あれの話だよ》


 その言葉に、エリザベスXは少しだけ驚いた様子だった。


 「あら、随分と早いですわね? 今は社長のホリィ・エーモン氏の身の回りがゴタゴタしているとの話でしたから、もう少し手間取るかと思っていましたわ」


 《うん。お父さんは今ちょっと動けないみたいなんだけど、代わりにお父さんの秘書の人が手配してくれたんだ。 えっとね、会社の物資を積んだまま置いてある輸送艦が一つあるから、それを丸ごと持って行ってもいいって言ってたよ。

 今、その輸送艦がある座標データを送るねー!》


 その内容を聞いたミリィちゃんは、「わあ! 船ごと物資をくれるなんて気前が良いね♪」と喜んでいたが、エリザベスXの方は「裏がありそうですわね」と難しい顔をしている。


 そして五所川原Jはと言うと、着ぐるみパジャマ姿のドーラを見て、「ウホッ! 着ぐるみ美少女キタコレ!」とかいって喜んでいた。

 するとドーラの方も五所川原Jに気づいたようだ。


 《あれ? 知らない人だね? 初めまして。 ボク、ドーラ・エーモン》


 「おほーっ! 身内以外でわっちに笑顔で挨拶してくれる女の子は珍しいよ! うれぴーなぁ。 わっちはオタク中年型アンドロイド・五所川原Jだよ。 よろぴくね!」


 クルッと回って横ピース。

 

 相変わらず初対面から相手が引くような挨拶をする五所川原Jであったが、ドーラは面白いものを見たとばかりに笑うだけで、ドン引きしたりはしなかった。

 なんとなく波長が合ったのか、ドーラと五所川原はそのまま会話が盛り上がっているようだ。

 実に楽しそうに雑談している二人を気にする素振りも見せず、エリザベスXは黙って受信した座標データを確認した。



 「輸送艦があるポイントは……ここから結構距離がありますわね。

 おや、それにこの宙域は……ああ、なるほど、そう言うことですか」


 何かに納得したらしいエリザベスXは、五所川原J、そしてモニターの向こうのドーラに向けてやや強めの口調で語りかけた。


 「お二人共。仲が良いのは結構ですが、無駄話はその辺りでやめにしていただいてもよろしいでしょうか?

 少し考えることが出来たので、一度通信を終了したいのですが」


 ドーラは不機嫌そうに、ぷうっ! と頬を膨らませたが、それ以上の文句は言わずに従った。


 《しょうがないなあ……わかったよ。 みんな、じゃあまたね》


 ドーラは最後に笑顔で手を振ると、通信を終了した。

 

 

 「難しい顔をしてどうかしたの? 何か気になる事でもあった?」


 ライトがそう問いかけると、エリザベスXは「私たちにくれるという輸送艦のある場所なのですが……」といって、先ほどまでドーラの姿を映していたモニターに視線を合わせて、ピッと一瞬目を光らせる。

 すると、モニターにはこの辺りの地図と思われる画像が映し出され、その輸送艦があるらしい場所にマーカーが点灯した。 


 「あの辺りは人工物の残骸や小惑星の欠片など集まる暗礁宙域で、並みの宇宙船では近付くのも難しいですわ。 ……おそらくは、何らかのトラブルで放置した輸送艦がそこに流れ着き、回収しようにも場所が悪くて手出しできずにそのままにされていた……といった所でしょう」

 

 「えっ? 暗礁宙域に放置されてるって、そんな訳あり物件みたいな物をお礼として渡すって……マナーとしてどうなの?」


 「私との契約を履行しつつ、ついでに扱いに困っていた物を回収させて一石二鳥を考えたのでしょうね。 今回の事は社長ではなく秘書が手配したと言っていましたが……その秘書とやらは頭は回るようですが、礼儀はなっていないようですわ」


 少し不愉快そうに言ったエリザベスXだが、ミリィちゃんの方は気を悪くしてはいないようだ。


 「でも物資だけじゃなくて輸送艦ごと貰えるんだからラッキーだと思わなきゃ。

 私たちなら暗礁宙域くらいはどうにかできるし、ありがたく貰っちゃおうよ♪」


 もともとあまり怒ることのないミリィちゃんは、相手の無礼に対する不満より単純に輸送艦をまるごと貰える事への喜びが勝っているようだ。

 無邪気に笑うミリィちゃんを見てエリザベスXは苦笑した。


 「確かに暗礁宙域くらいはどうにでもなりますが……そういう事ではなく私が気にしているのは社長の娘の恩人に対して、礼という名目で面倒事を押し付けようとする秘書の礼儀についてなのですけど…… まあ良いでしょう、輸送艦がまるごと手に入るのがありがたいというのは確かですからね」


 「あっ、そう言えば今はわっちらが知ってる時代から50年くらい経ってるんでしょ? だったら、その間に暗礁宙域じゃなくなってるかもしれないよ?」


 五所川原Jがそう言ったが、『そうだったらいいなー』くらいの気持ちで軽く言っただけで、彼自身もそう都合良く行くとは思ってはいない。

 エリザベスXも分かっているので、五所川原Jの言葉に明確に否定も肯定もせず、「まあ近くまで行ってみれば分かりますわね」っとだけ言った。



 とりあえず行ってみるという方向に意見がまとまったようだが、ライトはモニターに映る地図を見て一つの疑問が浮かび、それを口にした。


 「うーん、俺には座標とかの細かい数字はよくわからないんだけどさ、地図をパッと見た感じだと結構遠いように見えるんだけど……そんな気軽に行けるの?」


 ライトの疑問に答えたのは、五所川原Jであった。


 「んふふ~、ライトきゅん、この研究所を舐めてもらっては困りますなあ!

 この研究所には、高速移動を可能にするギミックが……」

 「あっ、でもまだあの子は休眠中だよ。 あれはあの子がいないと使えないんじゃない?」

 

 ノリノリでギミックとやらについて語ろうとした五所川原Jだったが、ミリィちゃんが食い気味にそう言うと、「忘れてた~」と言って力なく膝をついた。



 「いえ、移動についてもそうですが、輸送艦を回収する事を考えるとやはり彼女が適任です。 彼女を再起動するとしましょう。

 ……あまり彼女をライト・ノベルと会わせたくはなかったのですが、まあ仕方ありません」


 「その、俺と会わせたくなかったっていうのが気になるけど……まあいいや、それより誰かを再起動するって話みたいだけど、五所川原Jを起動したばっかりなのに、続けてもう一人起こしてエネルギーは大丈夫なの?」


 「あまり余裕はありませんが、本来は北斗七星(グローセ・ベーア)で1~2を争うほどエネルギー消費が多いエルメスTを起こすつもりでしたから、それを考えれば五所川原Jと彼女の二人を起こしても、まあ許容範囲内ではあります。

 ……彼女もそれなりにエネルギーを多く消費するタイプなので不安はありますが、最悪ライト・ノベルの生体エネルギーを抽出するなりして補充すればどうにかなるでしょう」


 「勝手に抽出しないでよ! なに? この研究所ってそんな生け贄の儀式みたいなエネルギー補給方法が実装されてるの!?」

 

 

 「あー……えっと、あはは♪」


 ライトのツッコミを聞いたミリィちゃんは目を泳がせて何かを誤魔化すように笑った。

 エリザベスXは無言で微笑んでいて、五所川原Jはプスー、プスーと下手な口笛を吹いていて目を合わせてくれない。

 ……明らかに周囲が妙な空気になっている。



 「えっ……? なにそのリアクション…… あ、あれ? もしかしてこの研究所って本当に生け贄システムを実装してるの……?」


 勢いで言ったツッコミの言葉が思わぬ真実味を帯びてきたことに変な汗が出てきたライトの様子を見て、エリザベスXがクスリと笑いながら言った。


 「オホホホッ、冗談ですわよ、安心なさいライト・ノベル。 私達は基本的に人間が危険になるような行動は取れませんし、仮にできたとしても、せっかくのオモチャ……もとい、愉快な道化をエネルギーになど変えたりはしませんわよ」


 「オモチャから言い直して愉快な道化って、それはランク的にどっちが上なの!? あと、俺をエネルギーに変えたりしないとは言ったけど、人間をエネルギーに変えるシステムの存在自体は否定してないのが怖いんだけど!?」


 「あまり細かい事にこだわるとハゲますわよ?」


 「ハゲないよ!? ハゲてたまるか!」


 「いいえ、ハゲますわ。 なぜなら私がハゲさせますから」


 「変な宣言やめてっ! 君なら本当にやりそうで怖いっ!」



 二人のその漫才のようなやり取りに、ミリィちゃんが笑いながら割り込んだ。


 「あはは♪ また始まったー。 二人とも仲が良いねー♪ ……ところで、結局あの子の事はどうするの? 起こすの? 起こさないの?」


 エリザベスXは、ライトと漫才していたときと比べて少しだけ真面目な顔をして言った。


 「起こしましょう。 本音を言えば彼女はエネルギーに充分の余裕ができてから起動したかったのですが、どうせ彼女の能力は遅かれ早かれ必要になる能力ですからね」

 

 「わかったよ♪ それじゃあ私が起こして来ようか?」


 そう提案したミリィちゃんに、エリザベスXは少し考えてから頷いた。


 「そうですわね……ではミリィちゃんにお願いするとしましょう。その間、私は生産プラントに行ってきますわ。

 シェフがモフ・フモッフから野菜の種を買って来ましたし農業用水の補給もしましたから、スティーブン舞倉が張り切って農作業しているはずです。

 ……こう言ってはなんですが、張り切ったスティーブン舞倉は少し危なっかしいので、様子を見ておきたいのです」


 そう言ったあとエリザベスXは、いつの間にかライトのベッドに横になって小説を読んでいた五所川原Jの方を向いた。


 「五所川原J、貴方もついて来てスティーブン舞倉の農作業を手伝いなさい」


 「働きたくないでござる……」


 「いいから来なさい。 それとライト・ノベル、貴方は生産プラントについて来ますか? 自室で一人でブタの真似をしていますか? どちらにいたしますか?」


 「なにその2択!? いや、その2択しかないならそりゃ生産プラントに行くけどさ……でもそれ実質的に選ばせる気無いよね!?」



 「それじゃあ私はあの子を起こしてくるね♪ あの子を起こしたあと状態をチェックして、悪い所がなければ生産プラントに連れていくね」


 そう言ってミリィちゃんは例のアンドロイド格納庫に向かい、ライトたちは生産プラントへと向けて出発した。


 




 生産プラント内の農地にはスティーブン舞倉の姿はなかった。

 彼は喜んで農作業しているだろうと考えていたライトは、その姿が見えなかったため、周囲をキョロキョロと見渡した。


 「あそこですわね」


 エリザベスXが指差したのは畑ではなく、その脇にある作業スペースだ。

 スティーブン舞倉はそこでクワを作っているようだ。そして畑には途中まで耕した後があり、側には折れたクワの残骸が転がっている。


 張り切って農作業をしていた結果、勢い余ってクワを折ってしまい、仕方なく新しいクワを作っているのだ。


 「ああ、やはり張り切りすぎてやらかしていましたか。 そもそもここにはクワより効率の良い機械設備もあるのですが……まあ彼は手作業にこだわりを持っているので、言っても手作業を続けるんでしょうね」


 「……あれ? ロボットが手作業? うーん……ロボットがクワで作業するのは、手作業なのか機械作業なのかどっちなんだろう?」


 「あら、ライト・ノベル。あまり細かいことを気にしたらハゲますわよ?」


 「だからハゲないってば。 ……あっ、そんな事を言っている間に新しいクワができたみたいだね。スティーブン舞倉が畑に向かったよ」


 よほど農作業が好きなのか、新しいクワをブンブン素振りしながら笑顔で畑に戻るスティーブン舞倉。 まあ彼の表情はいつも笑顔で固定なのだが。


 「よーし、わっちも手伝っちゃうかな! 働きたくのは嫌だけど、ライトきゅんにわっちのカッコいい所を見せたいからね!

 さあライトきゅん! わっちの勇姿を見るがいい! ……ホレるなよ?」


 「ア、ハイ」


 五所川原Jはライトの前で、袖を捲って筋肉を見せつけるようなポーズを取り、自分の二の腕をパンと叩く。

 ……二の腕の贅肉がプルンと揺れた。

 


 サクッ! サクッ! サクッ! サクッ!


 「ほいさっ! ほいさっ! ほいさっ! ほいさっ!」


 スティーブン舞倉がクワを振り、耕した場所に五所川原Jが種を植えて歩いている。

 彼らは実際に機械なのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、まさに精密機械のように計算された無駄の無いコンビネーションだ。

 


 「凄い動きだなぁ。こう見ると五所川原Jもアンドロイドなんだって分かるよね。 ……見た目は普通の太ったおじさんなんだけど」


 「フフッ、確かに見た目は色々とアレですが、彼はああ見えても戦闘タイプのアンドロイドですから全力を出せばそれなりの規模の戦車部隊でも単騎で殲滅できるスペックを持っていますわ。 まあ、かなり制限されているので今の状態ではあまり強くはないですけどね」


 「戦車部隊を単騎で殲滅……!?」


 「まあ、あくまでもスペック上の話ですわ。 人間を傷つける事が禁止されていますから、実際に私たちがフルパワーで戦うことは、ほぼありませんけどね」


 「うーん、今さらだけどここの皆は凄いよね。 ……今、ミリィちゃんが起こしに行ってる人も、やっぱりそれぐらい強いの?」


 クッコローネRもエリザベスXも、とてつもなく強い。

 さらに今、五所川原Jも強いと判明したのに、次に目覚めるメンバーも強かったらこの研究所の戦力があまりに過剰で、なんか怖い気がする。


 ライトがそんな事を考えながら質問すると、エリザベスXは否定した。


「いえ、彼女は戦闘タイプではありません。 単体の戦闘力では北斗七星(グローセ・ベーア)で一番下ですわ。 さすがに生身の人間よりは強いですけどね」


 「へえ、じゃあどういうタイプなの? 北斗七星(グローセ・ベーア)の一人ってことは、なにか凄い能力を持ってるんだろうけど……なにか作る能力とか?」

 

 「いえ、生産タイプでもありませんわ、彼女の能力は……」


 そこで言葉を止めたエリザベスXを見て、ライトは「どうしたの?」と尋ねた。


 「噂をすればなんとやら、というやつですわね。 丁度こっちに向かって来ているようですから、彼女については本人と直接顔を合わせてから紹介しましょうか。

 ……あまりに会わせたくはありませんが」


 そう言って入り口を指差したエリザベスX。

 ライトがその指を視線でたどって入り口に目を向けた直後、そのドアが開いて人影が見えた。


 「……あれ? ミリィちゃん一人?」


 ライトが拍子抜けしたようにそう言うと、ミリィちゃんの後ろから、もう一つの小さな人影がピョコンと顔を出した。


 「……のじゃ?」


 そんな謎の声を出したのは、小学校低学年くらいに見える少女……というか幼女だ。

 いわゆる巫女服を着ていて、頭からは獣耳が生えていて、大きくてフサフサな尻尾もある。


 「あの子が?」


 ライトがそう確認すると、エリザベスXが「ええ」と頷いてから改めて紹介を始めた。



 「彼女は北斗七星(グローセ・ベーア)の一人、狐獣人幼女型アンドロイド・ノジャロリーナSです。 この研究所内の装置の制御に特化した管理者タイプのアンドロイドですわ。

 施設の管理は今まで私がやっていた仕事ですが、彼女が目覚めたなら今後はその手の仕事は彼女が担当することになりますわね」


 (狐獣人幼女型アンドロイド・ノジャロリーナS……っ!?)


 ライトはその名前に対して言いたい事はあったが、今までの生活でナーロウ博士の特殊なネーミングセンスにはある程度慣れてきていた。

 それに幼女相手に大声でツッコミを入れて怖がらせてしまったら可哀想だと思い、名前についてはスルーして、できるだけ優しい笑顔になるように心がけながら、しゃがんで目線を合わせて挨拶した。


 「君はノジャロリーナSっていうんだね。 俺はライト・ノベルだよ。こんにちは」


 ノジャロリーナSは、警戒するようにライトの顔をジーっと見つめていたが、しばらくすると敵意が無いとわかったのか、警戒を解いて挨拶を返した。


 「ライト兄上……じゃな? これからよろしくなのじゃ!」



 その後、ノジャロリーナSは「妾も手伝うのじゃ!」と言って、近くに置いてあったジョウロを拾うと、パタパタと畑へと走って行った。



 サクッ! サクッ! サクッ! サクッ!


 「ほいさっ! ほいさっ! ほいさっ! ほいさっ!」


 「のじゃ~! のじゃ~! のじゃ~! のじゃ~!」



 スティーブン舞倉が土を耕し、五所川原Jが種を植え、ノジャロリーナSが水をやるという三位一体のジェットストリーム農作業を眺めていたライトは、隣にいるエリザベスXに先ほど気になったことを質問してみた。


 「……そういえば、エリザベスXは、あの子を俺に会わせたくないとか言ってたけど……あれはどうしてだったの?」


 「ああ、その事ですか。 巫女服、獣耳、尻尾、幼女で、語尾が『のじゃ』。極めつけには、貴方を兄上と呼ぶ……貴方は、こういうあざとい萌え要素を盛りまくった女の子が好きそうですからね。

 彼女と会うことで貴方がマスターレベルのロリコンに超覚醒して、何をしていても二言目には『あ~、幼女のパンツが食べたいなぁ、ふひひっ』とか言い出すようになってしまったらマズイので、会わせないほうが良いと考えました」


 「そんなセリフ言ってたまるか! 余計な心配しなくていいよ!」


 いつものようにツッコミを入れるライトだが、エリザベスXはそんなライトを見て、ニヤリと笑って言った。


 「……あら? あざとい萌え要素が好きな事は否定しないのですね?」


 「うっ……」



 エリザベスXのその指摘に、ライトは無言になって目を反らすのだった。


 

次回も金曜日の投稿予定です。

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