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恋愛《こいあい》。

作者: ざくろ

「れあー!一緒に帰ろう~!」

そう言って声をかけてくる佐奈。

『あたしもー』

そう言って二人の女子がこちらに寄ってくる。あたしたちはイツメンで、仲がいい。

部活は違うけどみんな一緒に帰ってる。佐奈さな千奈せなは双子。もう一人は美有みゆ

あたしの本名は二ノ宮恋愛にのみやれあ

女子にはかわいい名前だね、って言われるけど男子にはからかわれる。

でもイツメンに誉められた名前だから気に入ってる。

「でね、席替えで隣になれたの!」

楽しく言うのは美有。

一見大人っぽいけど天然でかわいい系の女子。佐奈は女子のアイドル。男子にもモテるけど。千奈は不思議っ子で変顔もするけどそれもかわいい。んであたしは名前のわりに全くもって恋愛れんあいに興味なし。ってか男子なんてキライ。しゃべることもほとんどないしね。

『じゃあねー』

気づいたら千奈たちの家についていた。

「うん、バイバイ」

あたしと美有は千奈たちにてをふる。

「れあはさ、モテるのに何で男子キライなの?」

う、なんでって……。

「モ、モテないよ!?でも何でキライなんだろ……」

自分でもわかんない。

「一回振られたとか?」

「ないよ。告白どころか男子と喋んないし」

告白されたけどダッシュして逃げちゃったし。

「うーん……。あ、こっちだから」

美有は右を指差す。あ、もうついたのか。あれ美有ってこっちだっけ……。まあいっか。

「うん。バイバイ」

美有にてをふるとまっすぐかけだす。夏バテしそうだから早く帰りたいんだよね。

でも家までがすぐだし1分足らずでついた。

夏の暑さでじりじりしているドアノブを掴む。

急いで家にはいる。手がやけどしちゃいそうなくらい熱い……。ドアノブのバカ。夏のバカっ!

てかなんか甘い臭いする。ケーキかなぁ……。なんだろ。

「ただいまー。ケーキ焼いてるの?」

返事なし。どうしたのかな……。

『れあ、誕生日おめでとう!ちょっと早いけどね』

え?あたし、明後日誕生日か。

「ありがとね。でも何でいるの?」

家には佐奈、千奈、美有がいた。

『なんでもぉ』

3人はハモらせて言う。

「ありがとーっ!でもこのケーキ誰が作ったの?」

このケーキ、お店で作ったみたいに上手。

「佐奈だよ!」

なるほどり~。佐奈、料理上手だもんね!!てかなんで美有!?と思ったけど、気にしないでおいた。そのあと、誕プレももらって、ケーキをみんなで食べた。「ケーキ美味しい?」

「うん!ふわふわしててめちゃ美味しい!」

あたしは笑顔でいうと佐奈がホッとするのが見えた。

かわいすぎるでしょっ!

「じゃあ明後日!」

「明後日の次でしょ」

美有に千奈がつっこむ。

「えへへー」

もうみんなかわいすぎっ!

「あはは。バイバイ」

あたしはみんなに手を振った。

次の日。学校にいくといつもと違った。

「ちょっと[ドブネズミ]ってなんなの!?大体人を動物にするとかありえない!」

千奈の声が廊下に響く。

「そうだよ!ひどすぎっ!」

美有の声も響いてくる。

「どうしたの!?」

あたしは佐奈が泣いているのを見て声をかける。「れあ!実は…」千奈が説明しようとすると誰かにさえぎられた。

「あーっ!れあちゃん!れあちゃんはかわいいから[人]でいいよ!でもドブネズミの佐奈の味方するんだったらぁ、実験に使われる[マウス]か[ラット]にしてあげるっ!あははぁ!」

なにこいつ。沙莉だっけ。あんま喋んないけどうざそう。

「ちなみに沙莉は動物園の園長!れあちゃんは飼育員ね!」

え、聞いてないんだけど。自分のことアピッてんの?アピリ?

「てかこれなんの遊び?[ドブネズミ]ってひどい…」

「あーあ。れあちゃん、[マウス]ね」

は?

「千奈と美有と同じじゃん。れあも。」

なんでいきなり呼び捨てなの?

「これはねえ、人を動物に例えるゲームだよっ!千奈と美有も最初は[人]だったのに佐奈の味方するから。わかんないやつらだわ。佐奈が[ドブネズミ]って認めたらいいのに。だってそうでしょ?佐奈は努力しても目立たないじゃん」

何こいつ。意味不明。するとある男子が

「ひでーな。じゃあお前は豚か」

と言った。やるじゃん。あの男子。名前とかは覚えてないけど。

「それに二ノ宮とかもかわいそーだし。ウザいんだよ。お前」

え、なんかかばわれた。一応お礼言わないと………。

「あの、なんて言う名前?あたしまだ覚えてる人と覚えてない人がいて……」

「相田」

「相田くん、ありがと」

「おー」

へー。男子ってもっとウザいと思ってた。違うみたい。

「木田、来なさい」

あ、沙莉呼び出し。ざまぁ(笑)あ、今裏性格出ちゃった。

てか相田くんって優しいんだね。

「れあ、もしかして相田にキュンきた系?」

佐奈、キュンきた系ってなんなの……。

「別に?優しいなぁ、みたいな」

「れあがそんなこと言うなんて珍しいね」

うーん……。でも、本当に優しいし。ま、いいとして。

「今度、みんなでどっかいこ?男子もさそってさ!」

え、男子も?千奈、からかってるでしょ。絶対。もう……。

「さんせーっ!れあもいくでしょ?」

「う、うん……」

あぁ、ノリで言っちゃった……。佐奈はニヤニヤして相田くんの方に向かう。

「相田ー!今度、みんなでどっかいこ?」

「誰くるの」

「あたしと千奈と美有とれあ!」

相田くんもくるのかな?じゃあいいかも。

「じゃあコウとそーたと行く」

「おけ!じゃあまた連絡する!れあがー」

うぉい!あたしかよっ!

「ほいよ」

あぁもう最悪だぁ……。

「はい。これ相田のメアド。メールしてね!今日は相田と帰りな!バイバーイ!」

「え、ちょ、まっ……。」

うぅ……。もう勝手なんだから佐奈は。かわいいから許すけど。

「そ、相田くん一緒にかえろ……」

「いいよー」

よかったぁ。独り身は避けれたよ。

「じゃあここだから。ばいばい!送ってくれてありがと!」

「じゃあメールして。バイバイ」

「うん!バイバイ」

まさか送ってくれるなんて……。帰る途中にあたしがメールすることを伝えておいた。早速メールっと。

〔件名:こんにちは。本文:二ノ宮です!よろしく!どっかいく話だけど、どうする?〕

送信っと。1、2分するとすぐに返信がきた。

〔件名:Re:こんにちは。本文:相田でーす。よろしく。どこでもいいよー。明日行かない?〕

明日ね!

〔件名:おっけー♪本文:じゃあ涼しいとこがいいですっ〕送信完了。今度は1分たたないうちにメールがきた。

〔件名:Re:おっけー♪本文:じゃあプールで!〕

プール泳げないけどいきたいっ!

〔件名:うん!本文:じゃあ明日〕

送信っと。あたしは千奈たちにひろめて相田くんは男子にひろめた。

そしてプールの日。

あたしはおよぐの無理だからひなたぼっこ。結構気持ちいい。

「なぁ、寒いの?泳いでないけど」

あ、相田くん!?

「あたし、泳ぐの苦手で……。はい苦手なんでしゅ……」

あ、かんだ。はずっ!

「じゃあ俺もいとく」

えぇぇ!ってあたし過剰反応し過ぎかな。もしかしてキュンきた系!?

「あ、あれ泳がないじゃん。二人でいこーよ」

ん?あ、ウォータースライダーか。確かに泳がないね。しかも二人って……。嬉しいっ!

「うんっ!」

え、なんかめちゃ高い。やめて高い……。

「いくぞ。せーのっ」

「ぎぃやあぁー!」

ふるパワーの叫びだ。今の。疲れたぁ……。でも楽しい!

「楽しい?」

相田くんに聞かれる。

「うん!楽しい!」

「よかった!」

相田くんの笑顔好きだなぁ……。

そんな感じで一日が終わった。楽しかったなぁ……。千奈に冷やかされたけど。明日学校やだな……。

「れあ!遅刻するよ!」

「分かってるって!」

はぁ。寝坊するなんて……。

「いってきますっ!」

家をとびだして学校へ走る。なんとか予鈴までに間に合いそう。ふぅ……。間に合ってよかったぁ……。

「みんな、おは……よ?」

教室の黒板には誕生日おめでとうの文字。あ、今日誕生日か。おとといお祝いしてもらったから忘れてたや。でも千奈たちは?

「おはよっ!誕生日おめでとう!」

え!?千奈たち!?

「あ、ありがと……。これみんなが?」

「うんっ!」

なにコレ、優しすぎだし。泣いちゃうよぉ……。

「あ、れあ。相田が中庭来てだって!」

佐奈はまたニヤニヤする。あたしが考え込んでいると千奈たちが

「とにかくいってこーいっ!!」

と言った。

「う、うん」

とにかくいかなきゃ。

「相田くん!どうしたの?」

「あのさ、好きなんだけど……」

ふぇ!?告白!?でもあたしは男子がき……。違う。相田くんは……。

「あたしも仲良くしたいと思います……。よろしくでぇすぅ……」

「ハイ!おめたー!」

え!?

「もう、千奈かよっ!!」

そう言いながら泣くあたし。

「もう、れあ大丈夫?」

「だいじょぶれすぅ……」

あたし恵まれたなぁ。素敵な人たちと出会えて。もう一生の運を使い果たしたかも。


あたしはきっと、世界で一番しあわせものだ。


読んでくれてありがとうございました。


初めての投稿だったので文才が無かったと思いますが、

頑張ってこれからも書いていきますのでよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 恋愛(れあ)の気持ちがわかるところ。 恋愛が可愛い……。 [気になる点] あたしはみんなにてをふる。 のところは あたしはみんなに手を振った。 の方がしっくりくる気がします。 あと、 …
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