噂の4
<<もしも少女が大きくなった時の噂>> 主演「十六夜様、皐月様」
もしもシリーズ第1作目 主演皐月様と十六夜社長様。
「十六夜社長。この資料読んでください♪」
女子高生くらいまで大きくなった皐月が、十六夜社長の机の上に山積みになった資料を鈍く重い音をさせて置く。
ニコニコと表情を笑わせている皐月。十六夜社長はそんな皐月の頭の上に拳骨を落とす。
「全部俺に読ませる気か!?半分くらいお前が読んで、俺の負担を減らそうとは思わないのか!」
事務所内に、十六夜の怒鳴り声が響き渡る。
皐月は拳骨を落とされた頭を片手で摩りながら。
「考えてませんよ。そんな事は――!ひゃぁ!!」
すこし捻くれた口調で言う皐月の両頬を、十六夜は軽く抓る。
「何だと〜!決めた、お前は今日残業だ」
怒りが沸点、臨界点に達しようとしてる自分を抑えながら、十六夜はそうな事を言って、抓っていた頬から手を放す。
皐月は抓られていた頬を両手で押さえながら。
「何だか、大きくなったら十六夜社長、扱い変わりましたね」
「そりゃあ、変わるだろう。小さな少女を叩くのは幼児虐待になるからな」
もう時効だ。十六夜は軽い口調でそう付け足す。
皐月は、言葉には出さないがこう思えた。
『大きくならない方が良かった』
それは、ちょっとした後悔の言葉。
<<評価さん>> コメンテーター「おかま様とあかま様」受付「十六夜」
『これは一体何なのよ!?どう思います!?あかまさん』byおかま
「どうもこうもないわよ!」byあかま
<<そもそも、お前らは誰?>>by十六夜