終わり?いや、始まりでした
内気で心配性な高校一年生、雪代茜。
「今日から私の高校生活が始まる!」――そう意気込んでいた入学式の日、なんと方向音痴が発動し、学校へ向かう途中で迷子になってしまう。
そんな絶望の中で出会ったのは、陽気で面倒見のいい三年生の先輩、石墨創太だった。
迷子を助けてもらったことをきっかけに、茜の高校生活は少しずつ動き出していく。
同じ部活に入ったり、一緒に遊んだり、時には勘違いでライバルが現れたり……。
少しずつ距離が近づいていく二人。
けれど内気な茜にとって、先輩との関係はドキドキの連続で――。
内気な後輩と陽気な先輩が織りなす、
少しドタバタで、ちょっと甘いスクールラブコメが今始まる!
遡ること30分前。
私雪代茜!今年から私立木下高校に入学する高校一年生!今日はなんといっても入学式、中学の頃の内気な私はもういないこれからは華の高校生活を満喫するぞ!!!と意気込んで駅から学校に向かって歩いたはいいものの。
ここどこなのぉぉおおお!!!!!
「あんた方向音痴なんだから下調べしたほうがいいんじゃないの」
という母の忠告を素直に聞けばよかったと今更後悔してるよー
「あぁ〜もうどうすればいいのぉ」
ハッ!思わず声に出してしまった。恥ずかしい でも本当にどうしよう。もう30分も歩いたし、ここがどこかすらもわかんないし あっスマホがあったんだ!もう私ったらドジっ子なんだからさてさて早速ナビで高校までのルートを調べよっと
(充電切れ)
えぇぇぇぇええなんで?なんで充電無いの?あっそうだったよ、昨日楽しみ過ぎで充電しないまま寝過ごしたんだったよぉ 昨日の私何やってんだ!
え?じゃあ本当にどうすればいいの、こんなところに人がいるとも思えないし、駅への戻り方も知らないし。
はぁ〜このまま遅刻して注目されてみんなの笑いものになるのかな、終わったな私の高校生活 Goodbye school lifeだよ
何もできず、歩道に突っ立ている茜の目から、涙がこぼれていた。
「君こんなところで何してるの?」
突然声をかけられて茜は驚いて振り向くとそこには、同じ高校の制服を着た無造作な黒髪の男がどこか余裕そうな笑みを浮かべながら自転車にまたがっていた。
「あっ、そのリボンの色新入生か!てかなんでこんなところにいるの?」
「わ、わわ私のスクールライフがぁぁあ(泣)」
泣き顔で震え声の茜を見て男はびっくりした様子だった
「えぇぇえなんで泣いてるの あっもしかして道に迷ったな」
バレた 茜は目線をそらした。
「図星かよ」
男は呆れたように息をついた。
「ったく しょうがないなぁ送ってってやるから後ろに座れよ」
言われるがままに荷台に座った茜を確認すると、自転車は動き出した。
向かい風が吹いていたが、茜は風の涼しさをあまり感じられなかった。
茜の視線は男の後ろ姿で埋め尽くされていた。頭の中が真っ白になり、何も考えられずにいた。男がなにか言っていたが、茜は頷くだけだった。
学校に着くと図太い怒鳴り声が聞こえた。
「コラァァァアア そこの二人乗りの生徒止まれぇぇええ」
「げっ生活指導の田中」
「田中とは何だ先生ををつけろ、先生を!」
「はぁ〜い たなかせんせー」
「それと荷台に座っているお前新入生だろ、初日から何やってんだこれだから最近の若者はくぁwせdrftgyふじこlp」
最後何言ってんのか茜には理解できなかった。
そんな茜の様子を、男はニヤニヤしながら見ていた
「怒られちゃったね」
と耳元で囁くように言われながら茜に笑顔を見せた途端茜の頬は赤くなった
田中は説教を続けていたが、茜の耳には入っていなかった。
数分後やっと説教が終わった
「あ、あの、助けてくれて、あ、ありがとうございました」
「いいよいいよ だってw面白かったしw」
「お、面白かったって 私本気で困ってたんですからね」
「ごめんごめんww」
この人、困ってる人に面白いって少しおかしな人?
疑惑の目を向ける茜
「そんな目しないでよ、あっそうだ自己紹介しないとね」
「えっ!わ、わわ私は、、」
「俺は石墨創太3年生だよ!」
話を遮られたそして先輩だった
「わ、私は雪代茜です」
「茜ちゃんね!よろしくね!」
「は、はい先輩!!」
な、なんで私こんなに胸が苦しいんだろう、さっきまで迷子で泣いていたのに、今は違う意味で心臓がうるさい。
これが、私と石墨創太の出会いであり、この恋の始まりが、私の学校生活を大きく変えることになるなんて、
このときの私はまだ知らない。
趣味で書いたものですがいかがでしたか?




