第13話
side : エラール
昨日は本当に疲れた一日だった。 どうしてみんなそんなにメラニンちゃんを食べられなくて、やきもきしているのだろうか。
他国に一人で来て、寂しくて大変なのに他人のことまで気にかけてくれるその優しいお嬢さんをだ。 まさかよそ者扱いをするのか。
ちょっと困ったけど、時間が経てばみんなメラニンちゃんの人柄を知ってくれるから大丈夫だろう。 錐はポケットに入れても隠すことができないと言っていた。 とにかく、ついに、ついに、ついに! 学校に行く!!って少し興奮しちゃったね。
いつぶりに行ってみる学校なのか。 前世の時は文字通りしばらく家から遠ざかることができる逃避先という感じで、何一つまともに学生時代を楽しんだことがなかったし、大学は見物もできなかったが、これから私が入るところは私の年齢を考えた時、ちょうど大学のようなところだ。
やれやれ、生きているとこんな日も来るんだな。 それにしても、ものすごく巨大で広いところだね。 建物だけいくつだよ。 大きさが小さいわけでもない華麗な建物があちこちに建てられていたが、説明を聞いてみるとそれぞれ学年別に分かれた建物と特技別に分かれた建物だという。 その建物に付属している運動場のような実習場所もものすごく広かったし。 学校全体の規模は想像もつかないほどだ。
そのようにドキドキしながら入ったところだったが、私の期待は最初から壊れてしまったが、私は一度寮に入ればもう少し簡単に人々と親しくなるのではないかと思ったが、いざ私が入ったところは独房だった。
いや、独房と言えばこの巨大で華麗な部屋を作って準備してくれた人々に対する失礼ではあるが、学校生活の間ずっとこんな所で一人で過ごさなければならないと思うと急激に憂鬱になるのは仕方がなかった。
自信を持って案内してくれた塾長にこっそり聞いてみると、貴族以上の地位を持つ学生たちは皆このような個室を割り当ててくれると言っており、皇族たちは学校でも最高の部屋をくれるというが、では数人で生活する部屋はないかと尋ねると、そのような部屋は平民たちが使うという。
私もそんなところに行きたかったのに! しかし、誇らしげに案内し、あれこれ説明してくれた親切な塾長を失望させることはできなかったので、素直に私の運命を受け入れることにした。 ええ、まあ、部屋はいいね。 ところで皇居にある殺風景な私の部屋を思い出してもっと寂しくなるようだ。
ふぅ、大丈夫。 これからが始まりじゃん。 明日から始まる授業に参加すれば、声をかけてくれる人もきっと現れるだろう。 足りない実力だが、幼い時から修練してきたし、戦争にも何度も参加したことがあるから、少なくとも遅れはしないだろう。
それとも、少し遅れて手伝いたくなるようにした方がいいかも。 そうしながら一緒に課題を乗り越えて、そして友達になるんだ。 よし、完璧な計画だ!
「今日から自ら君たちを指導してくださるエラル·デ·オーガニック第1皇子様だ! みんな拍手で迎えよう!」
"ワアアアアアアアア!!!!"
え?なんだよ、私学生じゃないの?
いや、確かに文書で学生として送るということを私も確認したんだけど。 私がはんこを押さなければならなかったから。
ところで、どうして急に私に先生をしろと言うの?! 一晩中準備しておいた自己紹介をしようとしたが、突然の状況に慌てて動くこともできずにいたが、担任と見られる作者が近づいてきて耳打ちした。
「書類上、何か手違いがあったようです。 皇子様が学生として記載されていましたか? 私たちが勝手に変えておいたので心配しなくてもいいです」
私、学生だって!なんで勝手に変えるの?! もしかして、皇族はこの歳になると学生として入れないのかな? それで錯誤という言葉を使いながら、それとなく変えてしまったの?
そんなことなら事前に言ってくれればいいのに、急にこうなってしまったら私にどうしろっていうの? 頭の中で色々な考えが吹き荒れていたが、突然周辺が静かになったのが感じられた。 しまった、何も言わずにあまりにも長く立ってしまった。 学生たちが不安そうな目で私を眺めているね。 あっ、どうしよう。 何かしないといけないのに。
「実力テストをします。 みんな外に出てください。」
失敗した。私のくせに何が凍え死ぬ実力テストだ。 とんでもない話を吐き出した口を恨んだが、すでに吐き出してしまった言葉は拾い上げることができず、装備を持って外に出るしかなかった。
ところで、この子たちはなんでまたみんな真剣にやってるの?! そして、なんだかさっきより人数が3倍は増えたようだが、他のクラスの子たちまでみんな這い出てきたのか。 本当にこの機会に皇子を一度殺してみようというのか。
私は木刀を持って出てきたんだよ!
どうしよう。 今からでも変えて来いと言おうか。 しかし、学生たちは今、何かたくさん期待しているようだが、そんなことを言ったら失望させてしまうのではないか。 そして、もしこの学校が元々授業やテストを真剣にやるのなら、私だけ格好悪くなるんじゃないの。
そうなればすぐに恥をかくことになり、私をここに送った皇室にも被害が行き、この学校に通っている弟たちも一緒に被害を受けることになる。 それは死んでも嫌だけど。 うーん。今のこの状況では仕方がないようだ。 学生たちがまさか殺すことはないだろう?
仕方なく私は戦闘準備をして学生たちが入って来るのを待ったが···なんで入ってこないの? あっ、私が先にスタートを知らせるべきなのか。
「お入りください」
「う、う…..ウアアアアアアアア!」
大声で叫びながら走ってくるな! 怖いって! そして誰が一度にかかってこいって? 一つずつ入って来いということだ! お前たち貴族じゃないのか? 大連に対する礼法くらいは習うんじゃないかって?
....
G、 助かった。 死ぬかと思った。 慌ただしく戦っているうちに、なんとかうまく終わらせることができたようだ。
戦争中に多数と戦う方法を経験しておいてよかったね。 やはり経験は大事なことだ。 うん。あらかじめ待機させておいた治療士たちが時々負傷者たちを治療したおかげで、授業が終わる頃には誰一人けが人もいなかったし。 この程度なら初授業にしてはよくやったよ。 しかし、今日はこのようにやり過ごしても明日からはまたどうする。 あっ、わからない。
今日は予想できなかったことがあまりにも多くてびっくりばかりして疲れてしまった。
明日のことは明日考えることにしよう。
side:名も知らぬ貴族の学生
毎日が活気に満ちて充実した学校生活だが、今日はいつもよりもっとわくわくしている。 いや、浮かれているのは私だけでなく、学校全体がほとんどお祭りムードなのに、本来ならそのような雰囲気を静めなければならない教師たちまで興奮から抜け出せずにいる。
しかし、誰も私たちのこのような姿を責めない。 なぜなら、今日から東亜帝国の英雄であり誇りであるエラル·デ·オーガニック第1皇太子様が学校にいらっしゃる日だからだ! エラール皇子は、他の貴族や歴代皇族の方々とは違って、帝国学校で教育を受けたことがないが、幼い頃から天才として知られ、幼い頃にすでに高名な学者と熟練した戦士たちを打ちのめすほどの実力を持っていたためだ。
そのため、帝国学校の教師たちは自分たちの水準が低く、皇子様を教えられなかったことが恨めしくなっていたほどだった。 もちろん、そのような方が改めて学びのために学校に来るのではなく、今回東亜帝国に留学することになった北亜共和国首相の子供であるメラニン·リー·パイさんのエスコートのためだと、表面的には知られている。
その裏には私など想像もつかない高いレベルの主導権争いが深まっているのだろう。 考えただけでも心臓がつぶれそうだ。 しかし、それとは別に現在、帝国学校で北亜共和国に対する認識はかなり良くない。 どれほど良くないかというと、少し前まで戦争をしていた西亜帝国より良くないほどだ。 実は最初は北ア共和国から先に手を出してきたという知らせに我も我も喜ぶ人が多かったが..
メラニンさん、いや「羊」という呼称を使うのも嫌だ。 メラニンがエラール皇子様に無礼に行動したという凶暴なニュースが東亜帝国軍から流れているためだ。 本来なら皇族護衛は機密の中でも機密任務なので、任務の途中にあったことは絶対に口外してはならないようになっているが、メラニンを出迎えた皇子殿下を護衛していた護衛隊が鬱憤を抑えられず同僚たちに話したため、あっという間に噂が広がるようになった。
その護衛隊は懲戒を受けたというが、幸い本来受けるべき罰よりはるかに低い水準の懲戒だけを受けて終わったという。 とにかく護衛隊に懲戒を下した事実自体から彼らの主張は妥当性を得ることになり、それに加えて社交界からも色々な証言が出てきたが、メラニンを迎えるために皇居で主催したパーティーでメラニンがエラール皇太子に非常に侮辱的な言辞を浴びせたという。
その後、数日間、東亜帝国の貴族たちは文字通り蛇口が回ってしまい、団体で北亜共和国との同盟を拒否する声明書まで出したため、エラール皇太子本人が直接乗り出して進化しなければならなかったほどだ。 まだ一般人には知られていないが、それも時間の問題であり、北亜共和国との同盟は難しいというのが現在の衆論だ。 正確にはあの子たちと同盟したくないということですが。
「今入ってきたニュースをお知らせする。 皇子殿下が乗った馬車がちょうど学校の正門を通過したそうだ」
ついに!ついに噂の皇子殿下にお目にかかれるのか! いつも色々なことを企んでいると聞いたが、いざその方に会えるのはごく少数の能力があったり、地位が非常に高い人たちだけだ。 私たちのような平凡な貴族の子弟たちにとっては、あの空の星のような方だ。
「あ、そして前回届いた書簡を皇室に問い合わせてみた結果、やはり何かの錯誤があったようだ。 だから心配するな。 皇子殿下が自ら君たちを指導してくださるから」
戦争英雄の指導を受けられるなんて。 武芸を修める者としてこれ以上の栄光はない。 担当教授によく会ったおかげで、正確にはどのクラスが先に皇子殿下を祀るかに対する優先権を正々堂々とした真剣勝負で勝ち取り、壮烈に散華されたクラス担当教授のおかげで皇子殿下を一番先に謁見する特権を私たちが持つことになった。
「昨日までお休みだったのに、今日はお出になりましたね、教授」
「当然だよ。 私が何のためにそんなに苦労したのに!」
「僕たちのためじゃなかったんですか?」
「プハッ!」
「あざ笑ったの?!」
とにかく結果さえ良ければいいんだよ。 私たちは予定通りに秩序整然と座っており、待っていた皇子殿下に謁見することができた。
「今日から自ら君たちを指導してくださるエラル·デ·オーガニック第1皇子様だ! みんな拍手で迎えよう!」
"ワアアアアアアアア!!!!"
しかし、期待が大きすぎたせいだろうか。 思ったより平凡な感じですね。 H、 もちろん容貌はすぐれているがとてもおとなしく見える。 あの殺伐で残酷極まりなかった噂のあの方とは思えない印象ですが?
そう思ったのもつかの間。 歓声が止まり、学生たちの間では奇妙な静寂が流れていたし、皇子殿下は何も言わずにただ、ただじっと私たちを見回すだけだった。 何、何だろう、この気まずい感じは。 お腹の中から濁って粘り気のある何かが喉に入ってきそうだ。 この不吉な感じの正体は一体何だろう?
「実力テストをします。 みんな外に出てください。」
急に口を開いた皇子殿下は、その言葉だけを残して外に出てしまった。 私たちは思ったより早く訪れた機会に歓呼すべきか、さもなければ不安に震えるべきか分からなかった。 あ、でもちょっと待って。 私がどうして今不安に震えなければならないと思っていたの?
「まあ、一応皇子殿下のおっしゃるとおり、みんな装備を整えて外に出よう」
一番先に正気を取り戻した担当教授のおかげで、一人二人と気を取り戻すことができ、すぐにクラスは興奮でいっぱいになった。
「教授、ところで、元々使っていた木刀を持ち出すのは、皇子様に失礼ではないでしょうか」
「そうだね。こういうのはただの子供のおもちゃじゃないの?」
"指導してくださるというのに、こういうのを持って行くと怒るかも"
「どうしよう」
「お前ら今何を馬鹿なことを言っているんだ!
私たちが悩んでいると、教授の怒鳴り声が襲ってきた。 確かに、いくら皇子殿下であっても、この人数が真剣を持って暴れ回ることになれば、絶対に終わりはしない。 少なくとも負傷でなければ、運が悪ければ死亡者まで出る可能性もあるので、帝国学校でも真剣を使った授業は徹底した管理と監督の下で行われているからだ。 さすが木刀を..
「もちろん真剣だよ!」
教授?そうでなくても興奮している子たちに油を注ぐとどうしますか?! おい、女たち! スカートをはいて出かけるな! 行ってちゃんと着替えて来いって!
「あ、何だお前たち。 どこ行くの?修練場は今うちのクラスが使わないと? それにどうして真剣なの? 君たちも検診の授業を許可されたのか?」
他のクラスの担当教授ですね。 確かに準備を終えて外に出ようとすると、他のいくつかのクラスが修練場に向かっているのが見えた。 あ、そういえば他のクラスは皇子殿下に会えない代わりに、真剣授業をするという話を聞いたことがあった。
しかし、こちらは皇子様との授業だ。 退くわけにはいかない。 そう考えていると、うちのクラスの担当教授が出てくれた。
「皇子殿下が自ら指導してくださるとおっしゃったからだ。 すみませんが、修練場は私たちが使うべきですね」
「……B組、突撃!」
「先に行けば皇子殿下と対練できるかもしれない! Cクラス突撃!」
「ワアアアアアア!」
「ヤンマ、約束が違うじゃないか! くそー、私たちも走る! 早く行こう!」
一クラスに9人ほどいたクラスが一度に3つ出てしまい、およそ30人ほどが修練場に出てしまった。 修練場は馬鹿みたいに広いので、もともと3つのクラスが全部来て修練しても構わないが、うちの担任の教授は皇子殿下がいらっしゃるから勝手に消えろという話だったはずなのに、まさかこうなってしまうとは。
教授たち、思ったより舞台に立ったんだね。 修練場に到着すると、皇子殿下が待っているのが見え、その横には多くの治療士が待機しているのが見えた。 私たちが真剣を持ってくることを予想していたんですね。 木刀を持って出たら恥ずかしいところだったよ..ところで、皇子様はなぜ木刀を持っていらっしゃるのですか?!