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処刑2日前

 再び牢獄の冷たい石の上で目を覚ました私は、昨日の屈辱的な敗北を思い出して身体が震えた。セレナの光の縄に縛られ、民衆に罵倒されながら王宮の地下牢まで引きずられていったあの記憶。私の頬には、投げつけられた石で出来た小さな傷が残っている。


 朝の陽光が鉄格子を通して差し込む中、私は身を起こして膝を抱えた。絹のドレスは昨日の逃走と戦闘で汚れ、あちこちが破れている。エリザベートの美しい銀髪も、今では埃にまみれて艶を失っていた。そして薬指の婚約指輪だけが、まるで失われた愛を嘲笑うかのように、変わらず美しく輝いている。


『おはようございます』

 頭の中でエリザベートの声が響く。昨日までの挑発的な態度は影を潜め、むしろ静かな諦めのような響きがあった。

(おはよう、エリザベート)

『昨日は……ありがとうございました』


 私は驚いた。エリザベートが私に感謝を示すなど、一昨日には考えられないことだった。

『あなたが、本当にわたくしを助けようとしてくださっていたこと……よく理解できました』

(当然よ。私たちは運命共同体なんだから)

『しかし』エリザベートの声が微かに震える。『結果的に、状況はより悪化してしまいましたね。今や民衆の怒りは頂点に達し、処刑への期待がより高まっているじゃありませんの』


 エリザベートの言葉は的確だった。昨日の逃走劇により、王宮側の警備は倍加され、処刑への世論もより厳しいものになっていた。私たちに同情的な人間は、もはや一人もいないだろう。

『それに……』エリザベートの声がさらに沈む。『セレナを見ていて、改めて思い知らされましたわ』

(何を?)

『わたくしが、どれほど醜い存在かということを』

 エリザベートの声に、深い自己嫌悪が込められていた。

『あの清らかな美しさ、揺るぎない正義感……きっとアレクサンダー様が求めていたのは、わたくしのような女ではなく、セレナのような方だったのでしょうね』


 私の胸が痛んだ。エリザベートの中で、失恋の傷がさらに深くなっているのがわかった。

(それでも、私は諦めない)

『諦めない? 何を諦めないと仰るのかしら』

(生きることよ。私はまだ二十七歳。これから声優としてもっと活躍して、いつかは主演の座だって……)

 私の心の奥で、本音が漏れ出した。主演の座。そう、それが私の本当の願いだった。エリザベート役で人気を博したとはいえ、所詮は悪役。本当は主人公を演じたかった。セレナのような、光に包まれた正義の魔法少女を。


『主演……』エリザベートの声に、不思議な理解が込められていた。『あなたも、認められたかったのですね』

(え?)

『わたくしと同じですわ。いつも誰かの影に隠れて、二番手で、本当の自分を見てもらえない……』

 エリザベートの言葉に、私の胸が詰まった。確かに、私たちには共通点があった。認められたいという切実な想い、でもいつも届かない悔しさ。

『わたくしは姉に、あなたは宮下美奈という方に……。宮下美奈という方に対する、あなたの感情も理解できますわ』

 私の心臓が跳ね上がった。

『あなたの心の中に、その女性への複雑な感情があることは、二日間ご一緒して感じておりました』


 私と美奈は同期の声優で、デビュー当初からライバル関係にあった。お互い切磋琢磨し、時には友情を感じることもあったが、オーディションでは必ず競合相手となった。美奈は容姿端麗で、清楚な外見と透明感のある声質により、主人公役を数多く獲得していた。

 一方の私は、どちらかというと個性的な役、悪役や脇役を担当することが多かった。それでも実力は認められ、安定してお仕事をいただいていたが、心の奥底では常に美奈への劣等感を抱いていた。


『あなたも認めなさい。あの女性の方が主役に適していたのですわ』

(認めない……私だって……)

『だって何ですの? あなたがどれほど努力しようと、結果が全てですわ』

 しかし、エリザベートの声に、昨日までの嘲笑はなかった。むしろ、同じ痛みを知る者としての共感があった。

『わたくしも同じでしたもの。どれほどアレクサンダー様を愛していても、結局は見捨てられてしまった……』

 エリザベートの声が震える。婚約破棄の痛みが、まだ生々しく彼女を苦しめているのだ。


『でも、それでも……あなたは素晴らしい声優でしたわ』

(え?)

『わたくしを演じてくださっている間、あなたはわたくしの心を本当に理解しようとしてくださった。台本に書かれた表面的なことだけではなく、わたくしの孤独や痛みまで……』

 エリザベートの告白に、私は息を呑んだ。

『声優という職業がどのようなものかは、正確には理解できませんが……あなたは、わたくしよりもわたくしのことを理解していらっしゃった』


 涙が頬を伝った。三年間、エリザベートという役に注いできた情熱と愛情を、本人が認めてくれているのだ。

『あなたがわたくしを演じてくださっていた時の、あの切ない声……アレクサンダー様への想いを込めた台詞……』

 エリザベートの声が懐かしそうになる。

『きっと、あなたも愛する人への想いを知っていらっしゃるから、あれほど心に響く演技ができたのでしょうね』


(私には……そんな相手はいないわ)

『本当に? でも、あなたの心の奥にある、美奈という方への複雑な感情……それもまた、愛の一つの形ではありませんの?』

 私は困惑した。美奈への感情が、愛?

『嫉妬も、憧れも、そして憎悪も……全て愛から生まれるものですわ。無関心では、そこまで強い感情は抱けませんもの。だからこそ、お聞きしたいことがありますの』

(何?)

『あなたが、美奈という女性に対してなさった行為について』


 私の血の気が引いた。エリザベートは、私の最も恥ずべき秘密に触れようとしている。

『あなたの心の奥に、深い罪悪感が渦巻いているのを感じます。それは何ですの?』

 私は長い間沈黙した。この秘密を話すことは、自分の最も醜い部分をさらけ出すことを意味する。しかし、エリザベートの真摯な問いかけの前では、嘘をつくことはできなかった。


(……認める。私は美奈を妬んでいた)

『どのように?』

(オーディションで負けた時、本当に悔しかった。美奈の透明感のある声と清楚な外見が羨ましくて、どうして私には主役の資質がないのかと……)

『それだけ?』

(……実際に美奈を攻撃したことがある)

 私の告白に、エリザベートが静かに反応する。

『続けなさい』

(美奈が主役を獲得した発表の夜、私は……私は彼女の悪口を書き込んだの。インターネットに、匿名で)


 私の心の奥深くに封印していた、最も醜い記憶が蘇る。あの夜、私は酒に酔いながら、美奈への怒りと嫉妬を匿名で書き込んでいた。現実世界では決して口にできない悪意を、匿名の安全な場所から投げつけたのだ。

『インターネット?』

(この世界にはないものよ……遠くの人とも文字で会話できる技術。でも、そこで私は美奈の演技を貶し、容姿を馬鹿にして、実力がないと書いた)

『なるほど、陰湿な攻撃ですわね。で?』

(すぐに後悔して削除したけれど……誰かが記録していて、それが広まってしまった。美奈の目に触れて、彼女はとても傷ついた。私のせいで)

 私は震え声で続けた。

(美奈は泣きながら私に電話をかけてきた。私は言い出せなかった……自分の犯した罪を……。彼女はあの書き込みの主が私だなんて、今でも気づいていない)


『……』

 エリザベートが長い沈黙を保った。そして、ようやく口を開いた時、その声は意外にも優しかった。

『あなたも、わたくしと同じですわね』

(え?)

『嫉妬に狂って、他人を傷つけて、そして後悔している』

 エリザベートの言葉に、私は驚いた。糾弾されると思っていたのに、共感を示されるとは。

『わたくしがあの平民たちを氷漬けにしたのも、同じような感情からでした。見下されることへの怒り、認められないことへの絶望……』


 私は初めて、エリザベートの犯した罪の根底にある感情を、彼女自身の口から聞いた。

『そして、アレクサンダー様に愛されなくなったという絶望……それが最後の引き金でした』

 エリザベートの声が震える。

『あの方に見捨てられた時、わたくしの中で何かが壊れてしまったのです。愛する人に否定されることの苦しみ……それを他の誰かにも味わわせたくなった。つまり、あなたも私も同じ。違いは、実際に殺したか、言葉で傷つけたかだけ。でも心の闇の深さは……似ているのかもしれませんわね』


 私は膝を抱えて身体を震わせた。エリザベートの言葉が、私の心の奥底に眠っていた罪悪感を呼び覚ます。

(私も……エリザベートと同じ……)

『そうかもしれませんわね。だから、あなたがこの世界に飛ばされてきたのも、ある意味必然だったのかもしれません』

(必然?)

『お互いに学び合うために。わたくしはあなたから現実と向き合うことを、あなたはわたくしから罪と向き合うことを』

 エリザベートの言葉に、不思議な慰めを感じた。確かに、私たちは似たような感情の傷を抱えていた。

『でも』エリザベートの声が力強くなる。『わたくしは、あなたのおかげで変わることができました』

(変わった?)

『昨日、あなたがわたくしを助けようと必死になっているのを見て……初めて、誰かがわたくしのために戦ってくださるのを体験しました』


 私は胸が熱くなった。

『王族として生まれ、周囲には取り巻きばかり。アレクサンダー様以外に、本当にわたくしを理解し、わたくしのために行動してくださる方はいませんでした。でも、あなたは違った』

(エリザベート……)

『アレクサンダー様でさえ、最後はわたくしを見捨てた。でも、あなただけは……異世界から来た見知らぬ人なのに、わたくしのために命をかけてくださった』

 エリザベートの声に、深い感動が込められていた。

『だから、今度はわたくしがあなたのために戦いますわ』


 私は驚いた。昨日まで抵抗していたエリザベートが、今度は協力を申し出ている。

『アレクサンダー様への愛は諦めます。もう、あの方の心は戻ってこないでしょうから』

 エリザベートの声に、決意が込められていた。

『でも、あなたとの友情は諦めません。初めて得た、本当の絆ですから』


 牢獄の扉が開かれた時、私たちの心はすでに一つになっていた。現れたのは複数の兵士たち。そして、その中央に立つセレナの姿があった。

「エリザベート・フロストハイム、王宮の大広間にて、あらためて死刑宣告を行います」

 セレナの声は冷たく、そこには昨日までとは違う感情が込められていた。まるで、私を人間として見ていないかのような、無慈悲な響きがあった。


 私は手錠をかけられ、兵士たちに囲まれながら大広間へと連行された。その道のりで、城の使用人たちが私を見る目は、恐怖と憎悪に満ちていた。中には石を投げつけようとする者もいたが、兵士たちに制止された。

 大広間は、王宮で最も豪華な部屋だった。高い天井、美しいステンドグラス、そして黄金に彩られた装飾品の数々。その中央に、私は引きずり出された。


 広間には大勢の人々が集まっていた。貴族、騎士、そして昨日市場にいた民衆たち。全員が私を見つめ、その視線には一片の同情もなかった。

 その中で、私の目に一人の男性の姿が飛び込んできた。金髪に碧眼の美しい王子――アレクサンダーだった。


『アレクサンダー様……』

 エリザベートの声が震える。

『なぜ、あの方がここに……』

 アレクサンダーは貴族席に座り、複雑な表情で私を見つめていた。その瞳には、かつてエリザベートに向けていた愛情はもうない。しかし、完全な無関心でもなかった。哀れみと、そして微かな罪悪感のようなものが混じっている。

『やはり……わたくしを見る目が変わってしまいましたわね……』

 エリザベートの声が悲しげに響く。

『以前は、あの方だけがわたくしを理解してくださったのに……』


 セレナが演台に上がると、広間は静寂に包まれた。彼女の白と金の衣装は、この豪華な空間の中でも一際輝いて見える。

「皆様、お集まりいただきありがとうございます」セレナの声が広間に響く。「本日は、十七名の無実の市民を殺害した重罪人、エリザベート・フロストハイムの死刑宣告を行います」

 拍手が起こった。民衆は満足そうに頷き、貴族たちも安堵の表情を浮かべる。しかし、アレクサンダーだけは拍手をしていなかった。


「昨日、この罪人は脱獄を試み、再び市民に恐怖を与えました。もはや更生の余地はありません」

 セレナの言葉に、会場からは「そうだ!」「処刑しろ!」という声が上がる。

 私は震え上がった。これはアニメにはなかった場面だった。公開での死刑宣告、民衆による糾弾。そして何より、セレナの表情に浮かぶ満足そうな笑み。まるで、私の苦痛を楽しんでいるかのような表情だった。


『あの女……本当に偽善者ですわね』

 エリザベートの声が冷たく響く。

『アレクサンダー様の前で、正義の味方を演じて……きっと、あの方の気を引こうとしているのでしょう』

(セレナが……偽善者?)

『見なさい、あの満足げな表情を。正義を振りかざしてわたくしを断罪することに、快感を覚えているのですわ』

 確かに、セレナの表情には異様なものがあった。アニメでは、エリザベートを裁く際も悲しみを込めた表情をしていたはずなのに、今の彼女は明らかに私の処刑を楽しんでいる。


「この悪魔に、一言でも弁明させる必要はありません!」

 会場から声が上がると、セレナは手を上げて制した。

「いえ、最後に何か言いたいことがあれば聞いてあげましょう。悪あがきでも構いません」

 セレナの言葉に、冷たい笑みが混じっていた。私は背筋が凍る思いだった。


 その時、私の頭に一つの計画が浮かんだ。危険で無謀な計画だったが、今の私たちには他に選択肢がなかった。

『あなた、何か策がおありですの?』

 エリザベートが私の意図を察知する。

(あなたの魔力を使わせて。全力で、怒りの感情と共に)

『なるほど……魔力の暴走を演出するのですね。危険ですが、面白い計画ですわ』


 私は立ち上がり、深々と頭を下げた。

「皆様、本当に申し訳ありませんでした」

 会場がざわめく。まさか、エリザベートが謝罪するとは誰も予想していなかった。


 アレクサンダーの表情が変わった。驚きと、そして微かな希望のようなものが浮かんでいる。

『わたくしも、心から謝罪いたします』

 エリザベートの声が私の心に響く。そして不思議なことに、その謝罪は演技ではなく、本心からのものだった。

「私は十七名もの尊い命を奪いました。取り返しのつかない罪を犯しました」

 私の声は会場全体に響く。人々は困惑した表情で私を見つめていた。


 アレクサンダーが席から身を乗り出している。かつて愛した女性の変化に、戸惑いを隠せないようだった。

「しかし……」

 私は声を震わせながら続けた。これからが演技の真骨頂だった。

「見てください、民衆の皆様! 私の中にはまだこれほどの怒りと憎悪が渦巻いているのです!」


 その瞬間、エリザベートが全力で魔力を放出した。彼女の怒りと憎悪――それは演技ではない、これまで抱え続けてきた本物の感情――が氷のエネルギーとなって溢れ出す。

 広間の床に薄い氷が張り、温度が急激に下がった。氷の結晶が宙に舞い、美しく装飾された柱に亀裂が走る。


 人々は恐怖で後ずさりし、騎士たちが剣を抜く。しかし、エリザベートの魔力の前では、彼らの武器は無力だった。

 アレクサンダーが立ち上がった。その表情には、明らかな動揺が浮かんでいる。


「このような危険な存在である私をこのまま処刑すれば、さらなる闇のエネルギーが撒き散らされ、このスターフェリア全土を滅ぼしてしまいます!」

 会場にどよめきが起こる。確かに、魔法少女の処刑時に起こる魔力の暴走は、前例のない危険だった。

「私を処刑することは、この世界の崩壊を意味します!」

 私の演技は声優としての技術を総動員したものだった。恐怖、絶望、そして希望。様々な感情を込めて、会場全体を説得しようとした。


 民衆の多くが納得を示し始めた。確かに、魔力の暴走による被害を考えれば、処刑は危険すぎる。

 アレクサンダーも頷いている。彼も魔力の暴走の危険性を理解しているのだろう。

『見事な演技でしたわ』エリザベートの声に、心からの賞賛が込められていた。『わたくしも、本気で協力させていただきました』


 私の計画は成功しつつあった。民衆は魔力の暴走を恐れ、処刑の中止を支持し始めている。

「あの女を処刑すれば、スターフェリアは大変なことに……」

「セレナ様! 処刑は中止を……」

「アレクサンダー様もお困りのようだ……」


 ところが、セレナの反応は予想外だった。

「どんな危険があろうと、悪は裁かれるべきです」

 セレナの声は毅然として響く。

「それが真の正義というものです。危険を恐れて悪を見逃すことなど、正義の名に恥じる行為です」

「しかし、セレナ様……」

 市民たちが狼狽している。アレクサンダーも困惑した表情を浮かべている。

「安心してください。処刑の後、私が封印の力を使って闇のエネルギーを封じ込めます。スターフェリアを滅ぼさせたりはしません」


 セレナの言葉に、会場の空気が安堵に包まれた。正義への絶対的な信念、それは狂信的ですらあった。

 アレクサンダーが席に座り直したが、その表情には明らかな不安が残っていた。


『どうやら無駄な抵抗だったようですわね』エリザベートの声が震えている。『あの女、どんな手を使ってでもわたくしを処刑するつもりですわ』

 私の心に、新たな恐怖が芽生えた。アニメのセレナとは明らかに違う、この狂気じみた正義感。

『でも』エリザベートの声が静かに響く。『わたくしには悔いはありませんわ』

(え?)

『あなたと出会えて、本当の友情を知ることができました。初めて、心から信頼できる人に出会えました』

 エリザベートの言葉に、私の胸が熱くなった。

『アレクサンダー様への愛は、もう過去のもの。今のわたくしには、あなたという真の友がいますから』

(エリザベート……)

 私は胸が熱くなった。


 その時、セレナは剣を抜き、私に向けて構えた。

「予定通り、明日処刑を執行します。この魔力の暴走など、正義の前では些細な問題に過ぎません」

 アレクサンダーが立ち上がった。

「セレナ、少し話が……」

「アレクサンダー様」セレナは振り返る。「ご心配には及びません。私が必ず、平和を守ってみせます」

 アレクサンダーは何か言いかけたが、結局言葉を飲み込んだ。彼にも、セレナの異常さが感じられているのだろう。


 私とエリザベートは、絶体絶命の危機に陥っていた。夕陽が差し込む大広間で、私たちの運命の時計は、着実に終わりへと向かって刻み続けている。

 しかし、今の私たちは、もはや絶望していなかった。真の友情を手に入れた私たちには、まだ逆転のチャンスが残されているかもしれない。


 処刑まで、あと2日――。

本作は全5話です。続きは明日、投稿いたします。

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