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逆襲の妻  作者: yukko
2/13

嫁と姑と、そして夫

「会社を辞めなければ、離婚できた?」否、そもそも「結婚したのが間違いだったんだ。」と、思い悩んでも子育てはノンストップです。

あの日から、姑から毎月5万円渡されるようになりました。

それが、また酷かったのです。


「5万円で、全てのやりくりをしろと仰るんですか!?」

「そうよ。今までは買ってきてもらう度に渡していたのを

 これからは、毎月5万円渡すのだから、もう要らないわよねぇ。」

「そんな………! やっていかれません!」

「そ・れ・は、やってから言ってよね! 嫁のくせに…。」

「子どもを育てているんです。3人も……。」

「私は4人育てたのよ。」

「…………お金が掛かるんです。医療費も掛かるんです。

 オムツ代も掛かるんです。」

「それも、5万円あればいいでしょう!」


無理だ…話にならない…と、妻は思いました。

夫に話しても進展することは無いと思ったのですが、話し合わないと夫婦として成立しないと思いなおして、夫婦の部屋で話しました。


「毎月5万円、お義母さんから貰うことになって」

「貰った?」

「えっ?」

「貰った? 5万円。」

「貰ったわ。」

「じゃあ解決だな。」

「どこが!!」

「毎月5万円あれば何とかなるだろう?」

「ねぇ、誰が5万円って金額を決めたの?」

「お母さんだけど?」

「貴方は……全てお義母さんに従うの?!」

「従ってないよ。だから、ちゃんとお前に定額を渡すようにしただろ。」

「あ~~あ~~。分かってない!」

「何が?」

「その金額の決定に私の意見は? 聞く気が無いの?」

「聞いたから、決めたんだろう? 何、言ってるの!」

「もう………駄目だ……。」

「兎に角、それでやってね。5万円貰えるんだから出来るはずだよ、ね。」


妻はどうすれば良いか分からないまま日が過ぎていきました。

再就職は困難です。

これから先の世の中だったら、「結婚して妊娠したら退職するのが当たり前」ではなくなるのかな?とか……ふと思ったりする妻でした。

我慢は限界があるのです。

子育てが出来ないほどになってしまったら……という不安のまま日が過ぎていきました。

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