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<97>

 その頃、海老尾の深層心理に住むレンちゃんは極悪ウイルス消滅後の残務整理に余念がなかった。

『これで、しばらくは楽になれると思いますが…』

『ああ、君はよくやったよ』

『何をおっしゃるやら…。僕は老ウイルスさんに情報を提供しただけです。活躍されたのはあなたじゃありませんか』

『ははは…いや、私は何もしていない。実行したのは、すべて私の配下だよ、君』

 老ウイルスは笑う代わりにレンちゃんの周りを一回転した。

『いや、ご謙遜を…。これで私達ウイルスの問題は終わりましたね』

『その考えは甘いよ、君。極悪ウイルスは今後も形を変えて出現する可能性はあるんだ』

『そうなんですか? それを食い止める手段は?』

『今後の人類次第だな…』

『と、言われますと?』

『人類が今後、どのように文明を進めるか? によって・・ということだよ、君』

『進め方次第で今後も出現する可能性があると?』

『ああ、まあそういうことだ。私達ウイルスにも生活がある。人類が生み出す化学物質に私達は打ち勝たないと生存が出来んだろ?』

『ええ、まあそうですよね』

『生存するには、どうすればいい?』

『進化するしかないですよね』

『そうだっ! 打ち勝つ進化・・すなわち変異するしかない。となれば当然、人類の生存を脅かす力を持つ新たな極悪ウイルスが出現する・・と、話はまあ、こうなる訳だ』

『なるほど…』

 理解できたレンちゃんだったが、自分の力では解決しない問題だけに、今一つ納得出来なかった。

『まあ、ひとまず今回は・・ということだ。だが、すぐに次の極悪ウイルスが出現するということじゃないから安心しなさい。人類の文明の進め方次第では少しずつ可能性が高くなる・・と理解しなさい』

『はいっ!』

 レンちゃんは先生の授業を受けたような返事をした。


                  続

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