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<86>

 蛸山がその声に驚き、海老尾の席へ近づいたのは言うまでもない。

「なんなんだっ、これはっ!!」

 電子顕微鏡のモニターに映し出された映像には、悪性ウイルス群がことごとくアポトーシス[自然壊死]した様子が映し出されていた。

「なんなんだっ、これはっ!! と言われましても、見てのとおりとしか…」

「そらまあ、そうなんだが…。どうしたんだっ!?」

「いえ、それを私も知りたいんです。偶然、こうなったとしか…」

「馬鹿か君はっ! 偶然、こうなる訳がないっ! ナニかの結果、こうなったんだっ!」

「ええ、そらまあそうなんですが…。そのナニかのナニが分かりません…」

「その前はどうしたんだっ!?」

 蛸山に(たず)ねられた海老尾は、自分がした手法と解析機器の手順を蛸山に詳しく説明した。

「と、いうことは、このベクター[外来遺伝物質を別の細胞に人為的に運ぶために利用されるDNAまたはRNA分子]が有効に作用した・・ということになるが…」

「でも、そのベクターは前回も使用しております…」

「そうだね…。妙だなぁ~? 他にしたことは?」

「他にしたこと…」

 海老尾は目を(つむ)ると考え始めた。

「あっ!!」

 しばらく考え込んでいた海老尾だったが、突然、何かを思い出したように、両手の(てのひら)を合わせるとバシッ!! と(たた)いた。

「思い出したんだねっ!?」

「はい、所長!!」

 海老尾は大きく(うなず)いた。


                  続

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