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<82>

「以前…といっても、かなり前の変異ウイルスだが、コミクロン株というのがあったろっ?」

「ああ。そういや、元号が変わって三年目ぐらいに登場した新顔がありましたね」

「そう!! 今回の極悪ウイルスは、そのニューフェイスの兄弟の息子の三代ほどあとの親戚らしい…」

「…ややこしいんですね。要するにコミクロン株の甥の三代先の親戚なんですねっ!?」

「んっ? …ああ、まあそんなところだろう」

「それにしてもコミクロン株にすりゃ、遠い親戚とはいえ極悪なのが出て、世間体(せけんてい)じゃなかった、ウイルス(てい)が悪いでしょうねっ!」

「そりゃまあ、そうだろうな。私らだって身内に一人でもそんなのがいたら、親戚全体が迷惑を(こうむ)るからね」

「ですよね…」

「そんなこたぁ~この際、どうでもいいから、一刻も早く完璧に治癒する薬剤を完成させんとな…」

「そうでしたっ! また三日三晩ですね…」

「三日三晩で完成すりゃいいが、十日以上は覚悟せにゃならんだろう…」

「十日以上ですか…」

「それで済みゃ~まだいい方だが…」

「出来なけりゃどうなるんです、所長!?」

「君は、それを私に言わせるつもりかっ!?」

「どうも、すいません…」

「いや、謝らんでもいいが、それが現実だよ、海老尾君…」

「所長! そんな弱気なことでどうするんですっ! 人類の明日が僕らにかかってんですよっ!」

「そんなこたぁ~分かってるよっ!!」

 二人は思わぬところで衝突し、沈黙した。


                  続

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