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 蛸山と海老尾が研究所へ近づくと、いつもと違い、所内は煌々と灯りが眩く輝いている。人の動きも活発で、多くの人々が右往左往する姿がエントランスの自動扉越しに見えた。

「所長! い、いつもと違いますねっ!」

「そりゃそうだろっ! バタバタと死者が出てるんだからなっ!」

 二人が所内へ入ると、総務部長の波崎が興奮気味に(あわ)ただしく近づいてきた。

「しょ、所長っ!! 大変ですっ!!」

 大変なのは分かってるっ!! と言おうとした蛸山だったが、ここは冷静に…と思い直し、心を静めた。

「ああ…。(おおむ)ねは分かってる。それより、その後のクラスターはどうなんっ!」

「実はクラスターが発生した地域近くで幾つものクラスターが発生しているという通報があったばかりですっ!!」

「死者はっ!!」

罹患者(りかんしゃ)全員が…」

「な、なんだって!!」

「救急も罹患する恐れがあり、近づけないようでして…」

「所長、感染力がっ!!」

「ああ、私が恐れていたことが起こったよ、海老尾君!!」

「変異ウイルスですねっ!!」

「それも今までになかった強力なウイルスだっ!!」

「ど、どうされますっ!!」

「どうされますって、どうしようもないじゃないかっ!! 出来ることは蔓延を阻止することと、一過性でもいいから死者の増加を食い止める緊急治療薬を作るしかないだろっ!!」

「今夜から研究所で徹夜ですねっ!!」

「ああ、無論だっ!!」

「たった今、政府が外出禁止の戒厳令を全国に出したそうですっ!!」

 波崎の声が混乱で(うわず)っていた。


                  続

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