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<57>

 その頃、夢の中のレンちゃんは、秘密諜報員の気分でウイルス仲間から情報を聴取(ちょうしゅ)していた。といっても、それは極秘裏で、極悪変異ウイルスに見つからないように、という制限付きの行動だった。

『いやぁ~最近は、この辺りじゃ見かけませんねぇ。まあ、見かけりゃ私なんか、すぐ逃げちまいますがね…』

『と、いうと?』

『だって、そうじゃありませんか。見つかれば、私らも悪いウイルスに変異させられちまいますからねっ!』

『なるほど…。それほど極悪ってことだね』

『ええ、極悪ってものじゃありませんよっ! 私ら良性ウイルスも従わなくっちゃ~ならなくなります。そしてそのうち、悪性に変異させられちまいます』

『そうなんだ…』

『そうなんだ・・なんて呑気(のんき)に言っておられるが、アンタも注意した方がいいよっ!』

 レンちゃんがウイルスと話していると、また別のウイルスが近づいてきて茶々を()れた。

『はあ、十分に心します…』

 秘密諜報員ではなく、まるで、ただの通りすがりのウイルスのようにレンちゃんは近づいてきたウイルスに低姿勢で返した。

 二匹のウイルスが去ると、レンちゃんは静かに停止し、腕組みするように体を回転させた。ウイルスだから腕はない。^^

『さて、困ったな。なにか探れるいい方法はないものか。これじゃ、海老尾さんに報告できないじゃないか…』

 そのとき、老いたウイルスがレンちゃんの(そば)をノッソリと微動しながら通りかかった。

『どうされました、そのように身体を回されて…』

『いえ、なに…。少し考えごとをしていただけです』

『さようでしたか。時間はあります。よかったら、私にお話されませんか?』

『あなたに?』

『ええ、私に…』

 こんなお年寄りに相談しても…とレンちゃんは一端、思ったが、手がなく[ウイルスには手がない⇔手段がない・・をかけております^^]回転していても…と思えたから、とにかく話すことにした。


                  続

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