表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/100

<37>

「そうなんだよ。お堅いのはいいが、()(わる)しでね…」

『ところで、今日、お伺いしたのは、他でもない、僕達ウイルスの話なんですが…』

「いや、実は僕の方も今度、夢で逢ったら(たず)ねてみようと思っていたところなんだよ」

『なんでしょう?』

「いや、僕はあとでいいから、君の話から聞こう」

『そうですかぁ~? それじや僕の方から…。実は、所長の蛸山さんと二人で開発された治験中のモレヌグッピーなんですが…』

「ああ、所長が抗生物質的で一過性のような気がすると弱腰の経口治療薬かい?」

「はい、そうなんです。そのモレヌグッピーなんですが、もう(ひと)工夫、加えていただければ、かなり有効なんじゃないかと思いましてね』

「… The reason why?」

『おっ? 英語で来ましたねっ!』

「少しは学のあるところを、君にも見せておかないとね」

『ははは…国立研究所勤務の学者さんなんですから、学のあるのは十分、分かってますよっ!』

「ははは…冗談はさておいて、その理由なんだが?」

『実は治験中の僕の友人が、いいところまではいってるけど、少し違うかな…って言ってましたので』

「いいところまでいってるって?」

『はい、…だ、そうです』

「方向性は間違ってないんだね」

『ええ、惜しい…っていう話です。100点満点の95点くらいだそうですよ』

「少し違うのか…。ソレが何かっていうことだね?」

『はい。ソレはお二人の今後の研究次第ってことになる訳ですが…』

「君からカクカクシカジカとは言えないんだ」

『はい、僕から言えるのは、飽くまでもヒントです。僕達の仲間には、相当悪いのが一杯いますからね…』

「これ以上言えば、君にも害が及ぶと?」

『ええ、まあそんなところです』

 レンちゃんは、数少ない、いいウイルスなのである。


                  続

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ