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<35>

 数日後の研究所である。

「治療してくれたらしいね? 有り難う」

「僕が治療した訳じゃないですから、所長…」

「ああ、赤鯛君だったね。まあ、君の根回しのお蔭でもあるんだから、礼は言っておかんとな…」

「その後、どうですか?」

「ああ、少しよくなったそうだよ。まだ、ぴっこを引いてるそうだが、歩けることは歩けるそうだ」

「ははは…それにしても、飼い主じゃなく犬が捻挫(ねんざ)とは…」

「ははは…世の中ってのは、そうしたもんだよ、海老尾君!」

「瓢箪から駒・・って言いますからねっ!」

「そうそう! 瓢箪から駒・・これが発明、発見の元ということさ。既成概念にとらわれちゃいかん!」

「AIにお伺いを立てる時代ですからねっ!」

「よく考えてごらん。AIをプログラムしたのは人、AIにデータを集積させたのも人なんだ。そのデータがもし、ごく(わず)かでも間違っていたら、どうなる?」

「AIは無限大に先を読みますから、誤差極限に達しますよね」

「そうだっ! で、間違ったAIが出した結果を、人が鵜呑みして信じる」

「参考にするだけならいいですが、信じて、その通りにしますよね…」

「そうっ! 世の中はとんでもない間違った方向へ進むってことさ」

「人が機械を作ったんですからねっ!」

「私達は生存しようと(したた)かに変異するウイルスに学ばねばならんのだよ」

「人間自身で試行錯誤するってことですねっ?」

「そうそう! 君も分かるようになってきたな…」

 蛸山に()められた海老尾は、少し自慢げな顔をした。


                  続

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