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<31>

 海老尾は仕事帰りに赤鯛へ携帯をかけた。

『ああ、分かった。もうすぐ終わるから、エントランスで待っていてくれ。10分ほどで行くから…』

 海老尾はエントランスの椅子に座り、赤鯛を待つことにした。よく見るセキュリティ会社の警備員、平目(ひらめ)が愛想よい笑顔で海老尾に一礼する。平目は常駐らしく、週に二、三度は必ず見る警備員だった。

「誰か、お待ちですか?」

「ちょっと、友人を…」

「さよ、ですか…」

 それ以上、平目は()かなかった。

 しばらくして、赤鯛が早足でエントランスへ出てきた。

「すまん、すまん! 待たせたな」

「いや、なに…」

 二人は話しながら研究所を出た。

「で、話というのは?」

「実は所長の頼みで、お前にひと肌、脱いでもらいたいんだ」

「ひと肌でもふた肌でも脱ぐが、いったいなんだ?」

「いや、そう言われると、どうも切り出しにくいんだが…。所長も頼まれたらしい」

「誰に?」

 赤鯛は鬱陶(うっとう)しそうな顔をした。

「隣の家の奥さんだそうだ…」

「で!?」

「正確には、隣の奥さんの旦那さんの親戚なんだが…」


                  続

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