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 白衣姿の研究所員がリンゴを(かじ)っている絵は(さま)にならない。

「すみませんねぇ~、ちょっと掃除をっ~」

 二人が半分方、齧ったとき、ドアが無造作に開いて、還暦近いメンテナンス会社から派遣された古池益代が掃除車を押しながら入ってきた。蛸山、海老尾にとっては、いつものことで、取り分けて取り乱すこともない。

「はい、ご苦労さんです。適当にやって下さい…」

 蛸山が敬語交じりに古池へ返す。

「ここは余り汚れてないですねぇ~」

「あっ! 古池さん、よかったら、コレ持ってって下さいっ!」

 海老尾はリンゴ籠から数個のリンゴを取り出し、掃除車の中へ置いた。

「ほほほ…美味(おい)しそうなゴミだことっ! 有り難うございます…」

「いやいや、いつもお世話になってんですから…」

 蛸山は、海老尾の思い付きを、こういうところは優秀なんだが…と思いながら、加えた。

「置いておいても、食べきらんですからっ!」

 海老尾がそう言ったとき、蛸山は食べきれんからかいっ! …と、諦念(ていねん)した。

「コロナの関係で掃除消毒の指導が細かくなり、大変なんですよ…」

「そうなんですか…」

 聞いた蛸山は、自分達の責任は重いぞっ! と改めて思い巡った。


                  続

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