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命を継ぐ者(ラシル)の旅  作者: みのりっち
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顔合わせ

年明けになりました。冷たい北風が吹く中、再びトゥルクに向け出発です。


「ラシルさん、あの指輪は?」

お母様に問われ、懐から取り出すと、もう! といって怒られました。


「しょうがないわねえ。貸してごらんなさい」

そういって、チェーンをつけペンダントにして首に掛けてくれます。


「いい? 大事な時は、必ず指にはめるのよ。わかった? わかったら返事は?」

「はい・・・」

私、子供扱いですか・・・?

そういえば、今日は子供達の姿が見えませんね。少し寂しいい思いでアルマー村を後にします。


・・・・・・・・・


旅は滞りなく進み、約2週後トゥルクに到着しました。前回止まった宿を予約している、と奥様から言われていたので、今日はそこに泊まります。そして明日は、皆の顔合わせがあります。


・・・・・・・・・


「あら、ラシルさん、お久しぶり。元気だった?」

翌朝、奥様が宿まで迎えに来てくださり、一緒に出掛けます。実は、また何か起きるのではないかしら? と少しドキドキしています。


綺麗に整えられたお庭を眺めつつ何事もなく建物へ入ると、皆様、もうお待ちかねでした・・・。


「おはようございます!」

挨拶をした後、皆様が席につかれたところで、奥様が場を仕切っていきます。


「では、皆様ご紹介します。こちらラシル殿、副主宰にして龍巫女の肩書をもつ当校の代表です」

「よろしくお願いします!」

(あの~、いつの間に私が代表なのですか?)


「当校主宰はルドラ殿ですが、多忙のため代表権はラシル殿に一任されております」

もう、なし崩しに物事が運ばれて行きます・・・。


「副主宰は、もう一人、リム殿」

「リムと言います、よろしくお願いします」

何と、ルドラさんの御付きの方でした。少し安心します。


「では、先生方のご紹介をお願いします」

歴史と神学を教える神官のエルムさん、聖地巡礼に同行された方ですね。それから闘術担当の、あれはもしかして、王都巡礼の護衛隊長さん? こちらを見て、にっこり笑いました。それから薬師のアムルさん、その他・・・」


「それから、専門職業の担当は、その都度組合から派遣されます。最後に、私トリーナが会計その他を、事務方の手伝いにもう一人神殿から来る予定です」

その後、授業の方針や進め方などが遅くまで話し合われました・・・。


奥様のお名前、トリーナさんでした・・・。

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