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命を継ぐ者(ラシル)の旅  作者: みのりっち
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帰郷

街道の入り口で、運良く西の辺境地に向かう隊商を捉まえることが出来ました。頼み込んで途中まで同行させてもらいます。隊商と別れた後、足早に歩みを進め、懐かしいアルマー村へようやく帰ってきました!

「ただいまー!」

「おかえりなさい!」


ミサトちゃんとタマキちゃんの元気な声に迎えられる。ああ、これが欲しかったの・・・。癒しの瞬間!

あれ? 二人とも少し背が伸びたかしら?


早速、皆にお土産を渡します。ガウリアさんとお母様には、素敵な柄の暖かいストールでしょ、ミサトちゃんとタマキちゃんには、かわいい柄のクッション。

気に入ってくれるかしら?


「龍巫女姉様、ありがとう!」


よかった、気に入ってくれたみたい。ガウリアさんもお母様も、これからの季節ちょうどいいわね、と言ってくださいます。お茶受け用に、奥様お薦めの焼き菓子セットも買ってきました。お母様が早速お茶を入れてくださいます。


・・・・・・・・・


「それで、どういうことか説明してくださる?」

うっ・・・。もしかして、怒ってらっしゃいますか? お母様・・・。


「まあ、詳しい話を聞いてみたら・・・?」

ガウリアさん、助け船ありがとうございます!


お茶を飲みながら、トゥルクで職業訓練校副主宰に据えられ、開校準備に携わることになった話。そして、埋められてしまった井戸の話をします・・・。


「まあ、要する利用された訳ね」

(はい、その通りです・・・)


「それで、他には?」

(・・・・)


別にやましいことは何もないのです。でも、どう話していいかわからず、お母様の顔をまともに見ることが出来ません。お母様は察してくださり、ミサトちゃんとタマキちゃんに部屋の外へ行くよう促してくれました。私が思い切って口を開こうとする瞬間、


「遊びに来たよ、くわっくわっ!」

聖仙様が、スーリアさんを伴ってやってきました。タイミングがいいのか悪いのか・・・。


二人にもお土産を渡し、改めて例の話をします。

「あの、私、嫁に迎えに来るからもうしばらく待て、って言われたのです。龍に・・・」

「・・・」

「くわっくわっ、ラシルさんにもついに春が来たか。おめでとう!」


え? どういう反応ですか? 龍ですよ、龍!


指輪の話をすると、え、何、ちょっと見せて! と急に食いつくお母様・・・。

まあ、うらやましいわ。さすがの私も龍からプロポーズはなかったもの。ねえ、指にはめてみた? と、肘でつんつんされます・・・。


聖仙様、迎えに来るまであと数年はあるから、その間にゆっくり考えればよいのじゃ、 と他人事モードです。せっかく急いで帰ってきたのに、全く頼りになりません。結局、龍が迎えに来る話は、それでうやむやになってしまいました・・・。



例えば、もっと驚くとか・・・、あの~、私が皆に期待していた反応と違うのは何故でしょう・・・?

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