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命を継ぐ者(ラシル)の旅  作者: みのりっち
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聖仙様(じぃじ)(改)

いつものように、3人でお風呂から戻ります。宿の広間でまったりしていると、タマキちゃんが突然叫びます。

「じぃじが来る!」

「?」


私は、何のことかわからずぽかんとしていると、

「頼もう~!」

玄関に何やら人の声。こっそりのぞくと、頭に白いターバンを巻き、豊かなひげを蓄え、首からじゃらじゃらと宝石をぶら下げたおじいさん。その隣には・・・白鳥?いやガチョウ?もしかして、保険の勧誘かしら?


「じぃじ来た!」

タマキちゃんは笑顔でお出迎え、ミサトちゃんは母親と連れ立てやってくる。

「これは、これは、聖仙様、ようこそおいでくださいました」

「ん~、子ども達の様子見に来たよ、ベーターさん」

お母さんの名前は、ベーターなのね。今初めて知る事実。


「どうぞおあがりください。」

「いや、今日は行くところがあるので、様子伺いだけじゃ。それと癒しの水場を探してるお客人がおるじゃろう。明後日の午後2の時に迎えをよこす故、お客人に儂の家に来てもらえるよう伝えて欲しいのじゃが?」


どうやら癒しの水場を探していることを伝え聞いて面会予約に来たらしい。タマキちゃんが広間の私をのぞき込む。OKサインを出すと、タマキちゃんが大声で叫ぶ。

「OKだって!」

いや、そういう場合は、本人に伝えておきますとか・・・あ~10歳の子供には無理ですね。


「くわっくわっ、待っておるぞよ」

行ってしまった、一人と一匹のガチョウ。

私、風呂上りの"すっぴん"なのでさすがに顔は出せません。ごめんなさいね。

えっと、聖仙様って、いつもきれいな女の人と一緒にいるわけじゃないのね。突っ込むとこは、そこじゃない?ガチョウの方?保険の勧誘じゃなかったのね。


旅の道すがら、癒しの水場をいろいろ探してました。ようやく情報が手に入るかしら?

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