表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命を継ぐ者(ラシル)の旅  作者: みのりっち
65/75

トゥルク1

翌日の夕方、御付きの人が迎えに来てくださり、ルドラさん主催のパーティに出席です。案内された場所は、誰かのお屋敷らしき場所。大きな門をくぐって中に進みます。

「まあ、ようこそ! 遠いところをわざわざありがとう。きっと、来てくれると思っていたわ・・・」

ルドラさんに迎えていただき、皆に紹介されます。どうやらこの街の貴族と商人の皆さまのようです。

私は、話に加われる雰囲気ではないと感じ、挨拶をした後、端に席を取ります。


(あとで、お仕事のお話と、別に紹介したい方がいるのよ。でも驚かないでね・・・)

ルドラさんが再びやってきて耳打ちします・・・。


・・・・・・・・


パーティが終わり、屋敷の別室に通されます。中には、ルドラさんと、ご婦人が一人いらっしゃいます。ルドラさんが、私をご婦人に紹介します。


「奥様、紹介しますわ。こちらが、噂の龍巫女様です!」

「初めまして、ラシルと申します・・・え?」

「まあ、龍巫女様、お久しぶり。その節はお世話になりました」

なんと、そのご婦人は、龍巫女の占い館の最初のお客様でした・・・。

ルドラさんが、説明を始めます。


「私、今、この国で新しい事業を考えているの。それは”人を育てる”というお仕事。それでね、このトゥルクで良い場所を探していたけれど見つからなくて・・・。そんな時、龍巫女様の噂を聞いてね・・・」

(確か・・・この先の人生でもっと楽しいことを、とおっしゃっていたかしら?)


「事業のことは何も言わずに占ってもらったら、あるお屋敷を教えてくれたでしょ。私、それを聞いてピンときたわ。そしてね、そのお屋敷の持ち主がこのご婦人よ・・・」

(何か色々繋がっています・・・)


「話はまだこれからよ。奥様はお屋敷を使わせる条件を2つ出されたの。1つは奥様自身もこの事業に参加すること。もう1つは・・・」

ルドラさんが奥様の方を向き促します。奥様は、その言葉を継いで私に言います。


「龍巫女様、あなたもこの事業に参加なさい!」

「はい?」


奥様曰く、この国にはまだ貴族向けの子弟教育しかない、とのこと。ルドラさんが目指すものは、今までにない商売の考え方や仕事の流れ、新しい産業の誕生を期待するものだそうです。


「もちろん、じっくり職人の元で育てる、というのも大切よ。でも、新しいことを生み出し大きな発展を望むには、別のやり方も必要なのよ!」

ルドラさん曰く、この事業は自国でも始めており、今回初めてこの国に進出するとか。


「それで、お屋敷を使わせていただく条件の中に、どうして私の参加が含まれるのでしょうか?」

「そのほうが、面白いからに決まっているじゃない!」


(だめだ、この人たち同じ思考回路だわ・・・)


次回、トゥルク2、です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ