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命を継ぐ者(ラシル)の旅  作者: みのりっち
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村祭り1

今日は、年に一度の村祭りです。大地の恵みや収穫に感謝し、神々に供物を捧げます。それが終わると、皆にご馳走がふるまわれ、近隣の村人や行商人もやってきて、市が開かれます。


「天の神々様、地の神々様、その間の神々様、今年もあなた方様から豊かな恵みをいただきました。我らアルマー村の者一同、すべての命を生かすこれらの恵みを(まつ)り、心底お礼を申し上げます・・・」


供物やお酒がそれぞれの神様に捧げられています。そして、長老さんが挨拶を終えた後、太鼓を打ち鳴らします。ドン、ドン、ドンドンドンドン~、ドンッ!

「うお~!」

皆が声を張り上げ、祭りが始まりました・・・。


「龍巫女姉様、早く、早く!」

タマキちゃんに引っ張られ、私とミサトちゃんは、配膳所に向かいます。

鳥の出しで煮込んだ暖かいスープ、薄く焼いた生地に、野菜、卵、肉を挟み、甘辛いソースをかけた料理、塩と香辛料で練った生地に、具材を入れ大きな葉っぱで蒸したパン・・・その他盛りだくさんです。


「龍巫女姉様はあれ、ミサト姉様はそれ、私はこれ! みんなで違う食べ物を分け合いっこね!」

タマキちゃん、誰がどの料理を取るか素早く決めていきます! タマキちゃん無双ですね。


「おいしいね~!」

皆で暖かい料理をほおばり、幸せなひと時です。奥様方が開発した温泉蒸しケーキや甘酸っぱい果実をたべ、お茶で一息つきます。


「お腹ポンポン!」

タマキちゃんが腹鼓を打ちます。


すると、どこからともなくトンカントンカンと音が聞こえてきます・・・。


「何あれ?」

ぴゅぅ~っと駆け出すタマキちゃん。ちょっと! もう! と言いながら追いかけるミサトちゃん。私は、苦笑しながらついて行きます。


トンカンと小気味よい音がしていた場所では、職人が金属の板を叩いていました。

近郊で銅鉱山の開発が盛んで、家庭用の銅製品が並べられています。

また、鍋釜の簡単な修理も行わるようです。


「お家のお鍋持ってくる~!」

「家にあるのは、まだ壊れてないわよ!」

今にも駆けだしそうなタマキちゃん。ガウリアさんを伴ったお母様が声を掛けます。

私は、ふと隣の出店へ向かいます。村の温泉から取れる湯の花、軟膏、なども置いてあります。


「いらっしゃい、軟膏はいらないかい? こっちは黄色、こっちは白だ、皮膚病や血止めにいいよ。

こっちの湯の花の粉は、濁り水の魔除けに使う。その後、炭と砂利で濾せばきれいな水の出来上がりだ! 旅のお供の必需品だよ!」



湯の花の粉を買った際、店の人が、黄色い湯の花の塊が飛ぶように売れ採掘が追い付かないとぼやいていました・・・。次回、村祭り2です。

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