表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命を継ぐ者(ラシル)の旅  作者: みのりっち
47/75

国境付近の洞窟

村に平和が戻り、巡礼一行も戻っていきました。

ある日、ガウリアさんが西の山へ行こうと誘います。


「な~に、単なる実施訓練を少し・・・」


嫌な予感しかしませんが、二人で誘拐事件があった国境近くの崖に向かいます。

崖下にある細い道を降りると大きな洞窟がありました。

そして、明かりを灯して洞窟の中を進みます。突然、天井が高く広い場所に出ました。


広場の手前で立ち止まり、当たりの様子を伺います。そして、ガウリアさんは前方へ石を投げます。するとその部分だけ、地面が怪しく発光しています。


「なるほど・・・」


ガウリアさんは、怪しく光る地面を見つめながらつぶやきます。

道理で嫌な感じがしたと・・・。


「しばらく、後ろで見ておいておくれ、合図するまで前にでないように」


洞窟の奥から何やら影のようなものがゆらゆら立ち上がります。

それを見て竹筒を私に預け、あの影には直接触れないようにと注意されます。


「さあ、待たせたね。やろうじゃないか」

ガウリアさんは、おもむろに影に向かって言い放ちます。影はいっそう大きく揺らめき始めます。


・・・・・・・・・・


私が目の当たりにしたのは、奇妙な戦いでした・・・。

実体のない黒い影が、急にこちら伸びてきたかと思うとガウリアさんに襲い掛かります。

それをガウリアさんが、同じように実体のない白い影を体から出し、受け止めていきます。

そんな攻防が幾度か続いた後、ふいにガウリアさんが声かけます。


「さっき渡した竹筒の中身を、私とあの影の間にまき散らしておくれ、広い範囲に、だよ!」

慌てて言われた通りにすると、目の前に魔方陣が浮かび怪しい光が消えて行きます。


「さて、龍巫女さん、これから実地訓練始めるよ!」

ひぃ~! ますます嫌な予感しかしません・・・。


ガウリアさんは影と攻防をつづけながら、私に指示を出します。


「床に吸い付くように、踵を柔らかく意識して。訓練で立たされているだろ?」

ハ、ハイ~、と返事しながら感覚を思い出します。


「それが出来たら、私のように体から見えない何かが伸びると意識する。イメージが先だよ!」

何とか頑張っているのですが、出ません・・・!


「足裏を意識して。そのまま、後頭部から指先と踵につながり、そこから伸びていくように」

う、う~ん。・・・む、無理~!


その時、ガウリアさんの隙をついて、1本の黒い影が死角から襲い掛かります。

気づくのが遅れ態勢を崩したガウリアさん・・・。危ない!


次回、幻術師です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ