表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命を継ぐ者(ラシル)の旅  作者: みのりっち
45/75

怪しい一行

報告によると、どうやら山越えで国境を抜けようとしているようです。

水晶玉でみた男達と同じ服装の者がいたので、まず彼らが犯人一味とみて間違いないでしょう。


何かいい方法はないかと考えていると、「(おとり)作戦でいこう」、とガウリアさんが提案します。

そして密かに先回りをして、怪しい一行を待ち伏せします。


・・・・・・・・・


国境に向かって急ぎ足の怪しい一行。

ちょうど坂道を上がったところで、年老いた女を伴った若い女性に出会います。


「すみません、子供がかどわかされ探しております。10才ぐらいの女の子を見なかったでしょうか?」

若い女性が、その一行に声を掛けます。


「さあ、知らぬ。我ら先を急ぐ故、御免!」

「何か、それらしきものを見たとか、お聞きになっていないでしょうか?」

といいながら追いすがる女性を、男は邪険に突き飛ばします。


「邪魔するな!」


捨て台詞を残して通り過ぎようとする一行。

しかし、若い女性は突然腕まくりをして、勇ましすぎる男前な啖呵(たんか)をきります。


「ちょっと待ちな! 人が下手にでりゃいい気になって!」

お母様無双劇場のはじまりです・・・。


男たちは、たじろぎながらもお母様を睨みつけます。

一人の男が、女が無茶すると痛い目に遭うぞ、と殴り掛かったところを(かわ)しざま裏拳一閃。男は、鼻を押さえて悶絶します。


何だ、この女! と残りの男達にぞろぞろと囲まれた所で問い詰めます。


「お前たちは、この国の者じゃないね!」

思わず、うっ、と詰まるものもいるが、先頭の男は冷静に、それがどうした? と開きなおります。


「麓の村で、男二人を縛り上げ洞窟に放置、そして子供を誘拐した者がいる。お前達はその一味だね?」

「さあ、何のことだかわからぬ。人違いではないか? 我ら先を急ぐ」

そのやり取りの合間に、大きな荷物袋を抱えた男にそっと駆け寄り、素早く荷物を開ける老女・・・。


「お、おい、何しやがる?」

「あ、わしの孫じゃ、この袋に中におるのは、わしの孫じゃ!」

「ほら、やっぱり!」

お母様が、勝ち誇ったように言うと、男は、ぐぬぬ、と渋い顔。


「しょうがねえ、始末しろ!」


男は、再び捨て台詞を吐きます・・・。



次回、お母様無双です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ