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命を継ぐ者(ラシル)の旅  作者: みのりっち
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暗躍1

アサラ宮殿にて・・・

大臣殿! そう呼ばれて何事かと振り向くと、これやらぬか? と宰相殿が賽を振る仕草をする。もちろん受けて立ちますぞ、ふふふとつぶやく大臣でした。


間もなく、宮殿の一室で盤を挟み、互いに賽を振る二人・・・。

勝負は中盤まで互角の戦いが続きます。


「ところで大臣殿、隣国アルシュの藩王ルドラ殿が、わが国の王都に向かっておるのはご存じか?」

「はい、聞き及んでおります。なんでも販路拡大のためとか・・・」


「ルドラ殿は、大国ザムから軍事顧問を多数雇っておる」

宰相殿は、声を潜めて話す。

「そして、その者たちの一部が、西へ向かったとの報告があった」

「なんと!」

大臣、初めて知る驚きの事実・・・。


「定かではないが、辺境の領都ガルバ辺りまで足を延ばすらしい・・・」

「むう・・・」

大臣、軍事顧問の動きが気になり、盤面に集中できません。


「何やらおかしな動きと思わぬか? それ、これでどうだ?」

宰相殿、駒を有利に進めます。大臣の旗色が非常に悪いです。


「まずい、早急に手を打たねば・・・」

とつぶやくと、大臣は悔しそうに唇をかむのでした・・・。


・・・・・ところ変わって、こちら龍神昇天の水場。


巡礼者一行の最後尾、男が水場から街道へ戻る途中、列を離れさりげなく森の中へ入っていきました。木の上では、猿が寝そべっています。


男には、森の中で遺跡の手がかりを探すよう密かな命令を受けていました。

しかし、碑文か何かの土台は見つけたものの、肝心の本体が見つかりません。

さらに、森の奥を探します。しばらく行くと誰かに後ろから声を掛けられました、


「あ~これ、そなたは巡礼者の方かな?」

「はい、そうでございます。小用に出た後、皆にはぐれ道に迷いまして・・・」

「ふむ、では街道近くまで案内して進ぜよう。ついてきなさい」

「ありがとうございます」

男はその後をついていく。


「どちらから来なさった?」

「はい、私は隣国アルシュより、龍神昇天の噂を聞き及び、一目見ようとやってまいりました・・・」

「そうかね、ご奇特なことじゃ」


ほどなく街道に通じる道に出て、男は真っすぐ進むよう教えられます。


「ありがとうございます。おかげで助かりました。あのお名前は?」

「なあに、名乗るほどの者ではないよ、くわっくわっ!」


次回、暗躍2です。

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