表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命を継ぐ者(ラシル)の旅  作者: みのりっち
29/75

龍巫女の舞(改)

翌朝、村長さんに呼び出されます。

「ラシルさん、いや龍巫女殿。頼みがある、いやあるのです」

何か喋り難そうな村長さん。


聞けば街道は現在封鎖中。

領主様の不手際とはいえ、村の沽券にかかわるので龍巫女舞でドラゴンもどきを慰撫して欲しい、と頼まれます。どうしましょう? 少し考えさせて欲しい、と宿に戻ります。


宿では、昨日の少女が、ミサトちゃん、タマキちゃんと遊んでいました。

「龍巫女姉様、お帰り!」

「龍巫女様、これをどうぞ」

少女から、昨日のお礼に、と緑に輝く石をもらいます。


「まあ、きれい!」

お母様がのぞき込み、ペンダントにしてあげる、とウキウキ顔でチェーンを持ってきます。あっという間に緑の石のペンダントが出来上がりました。


そこへ、スーリアさんが、大量の"剣の雫"を持ち込んできます。

(龍巫女舞に使え!ドラゴンもどき用じゃ)

という聖仙様からの言伝です。


「あら~!じゃあ巫女舞の衣装貸してあげる」

お母様は、成人前に作った衣装よ、ふふふ、と笑って持ってくる。


すると、昨日の巫女二人と護衛隊長が何かお手伝いできませんか?

と訪ねてきます。


もう~!どんどん準備が目の前で進んで行きます。やるしかないのですね!


・・・・


巫女舞のため、皆で街道に向かいます。そして、身を清めます。

口の周囲は布で覆い、陥没した場所にもたっぷり剣の雫を注ぎ、供物をお供えます。


お母様から借りた衣装姿で、花輪と緑の石のペンダントを首から下げます。

さらに、右手に剣の雫を入れた水瓶を捧げ持ちます。


「巫女舞を奉納奉る!」

勇ましく宣言し、龍巫女と二人の巫女が三角形に陣取り舞い始めます。

二人の巫女は、龍巫女の舞に合わせシンクロしています。


私、また幽体離脱中です・・・。

早めに体返してくださいね、誰に言うわけでもなくつぶやきます。


ふと下を見ると、陥没した地面から何かが首を覗かせます。

良く見ようと下に降りると、するりと体に戻れました! すごい、私!


舞いながら、水瓶の水をパシャパシャ地面に注ぎます。

すると、それはしゅわしゅわと消えて行きます。


しばらく舞っているとまた、地面から何かが顔を覗かせるので水をかけます。

それをひたすら来り返すこと半時(はんとき)程。


遠くから見守る村人や、待機している護衛達が何やらざわめいています。

突然、街道脇の木々が、ふゎん、ふわん、と、紅色、ピンク、白の花を咲かせていきます。


そして、舞が終わる頃、辺りの木々は花で満ち溢れていました・・・。



無事、ドラゴンもどきの慰撫を終えました。次回は長老さんが語る、村の言い伝えです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ