1話 歪んだ校長の狂詩曲
ある部活動の盛んな高校の校長が
ふと思った、
”うちの部活動で最強はどこか__”と
一週間後、部活動に加入している全ての生徒は驚愕することになる‼︎
たった一枚の貼り紙をみて...その内容とは
・一つ 本日からの部活動時間はその他の部活動と殺し合いをせねばならない
・二つ その際に己が肉体とそれぞれの部活動で使う道具以外は使用してはならない
・三つ 重症もしくは再起不能と職員側から
判断された場合は、翌日から帰宅部とする
・四つ 優勝の部活は一人、賞金1000万円とする
---以上
そして、生徒たちは各部の顧問から
その日以降部活を休んだ場合は退学
との知らせを受ける
逃げることは出来ない、青春を部活動にかけた生徒たちの戦いが、いま始まる‼︎
朝のSHL前ーー
「勝算はあるのか⁉︎」
少々苛立ち気味で問いかけたのは、バドミントン部副部長の
遠藤 羽九 [えんどう うきゅう]だ。怒るのも当然だろう、なぜならバドミントン部は遠藤の他に部長の 柊 案山子[ひいらぎ かかし]しかいないのだから。さらにその柊が退部はせずに戦いを挑もうと言うのだ。
「俺はお前との青春を壊したくねぇんだよ」
柊は悲しみ混じりに言った。
「でも、、だからって、」
それ以上は何も言えなかった。この二人がバドミントンにかけた時間と情熱は誰にも壊せるものではないからだ。
「確かに数の不利は認める...だが、狭い校舎内での戦いに道具の有無も考えれば勝機はある」
柊は何か考えているような含んだ口ぶりだったが、この時詳細はまだ口にしない。
「仕方ねーお前は昔っから大事なことは何も言わねぇ奴だがその頭脳と腕っぷしは信用できる」
かくしてバドミントン部の長い戦いがまくを上げた