1/6
1話
3000年後半、人類は以前から研究していた超能力の技術を実験段階から実用できるまでに移した。そして時間の流れとともに超能力は『魔法』へと姿を変えた。超能力は先天的に持っている力を開花させることによって発現するが、魔法は才能に関わらず後天的に与えることができた。
もちろん一切才能に関わらないというわけではなく適性のようなものはある。しかし誰でも使える技術へとなっていた。そこで必要とされるものは当然それを使う者への教育だ。それが行き届いていないと魔法を使って犯罪をする者が現れる。
魔法を使う若者に教育する国立の学校には第一から第七までの魔法学園がありこれらの学校は中高一貫である。この中でも第一から第三は特殊な技能を持つ者たちが多く集まり学生たちの憧れだ。
これは第三魔法学園に入学することになった少年、朝霧柊の物語。