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9th listening

撫子

「光陰矢のごとしとはよく言ったもんねー。気づいたらもう十二月も上旬が終わりよ?」

東真

「少年老い易く、学成り難しとも言うな」

撫子

「お、チラッとこの作者に対するイヤミも混ぜてくるなんて、あんたもけっこう言うようになったじゃない♪」

東真

「別に意地の悪い意味で言ったんじゃない。より現状を表現するのに適した言葉を選んだまでのことだ」

撫子

「はいはい、そうやっていつまでも良い子チャンでいてくださいな。あたしはもっと自分の感情に素直に生きてくわ♪」

東真

「それもまたお前の勝手だ。好きなようにするがいい。が、無駄話で時間を潰すのは自由とはいかん。さっさと続きの話をしろ」

撫子

「分かりましたよー……ったく、いっつも最終的にはあたしが悪いってことで話を締めちゃうんだから……」

東真

「どうした? 小声でヒソヒソやっていないで、早く話を始めろ」

撫子

「しかも急かすし……まあいいわ。えーとね、今回これの作者が連載しようって考えた話っていうのは、ジャンルとしてはタイムスリップものみたい」

東真

「タイムスリップ……? 何やら異世界転生ものに対する何らかの底意が感じられるな……」

撫子

「考えすぎとも言えないかもねー。意識はしてると思うわよ? なんたってこの作者、天邪鬼だからさ、みんながこぞって異世界ものばかり書いてるから、自分は違うのをって、そういう思考もあるでしょうね」

東真

「しかしマイナー嗜好でタイムスリップものといっても、異世界ものほどではないまでもタイムスリップものは案外に量があるぞ。小説ではないが、有名なマンガなら仁や信長のシェフを筆頭に数多くある。小説だったら有名どころは戦国自衛隊か。あれは二度ほど映画化もされているし、そこを含めてもさほど少数派という印象は感じられんな」

撫子

「まあ、あんたの言わんとしてることはよく分かるわよ。こと、このサイトに限ってタイムスリップは少ないかもしれないけど、それでも一般的にタイムスリップものは決してマイナージャンルじゃない。そう言いたいんでしょ?」

東真

「おおむねそんなところだ」

撫子

「でもさ」

東真

「ん?」

撫子

「あんたが今、話した作品群ってひとつ大きな共通点があるわよね」

東真

「……共通点?」

撫子

「タイムスリップはタイムスリップだけど、さて主人公は一体どの時代からどの時代にタイムスリップしてるでしょうか」

東真

「……!」

撫子

「そ、口に出さなくてもあんたの言いたいことは分かるわ。総じてこういったものの主人公は現代から過去にタイムスリップしてる。そして現代で得た未来の知識を武器にして大活躍……そんな感じでしょ?」

東真

「と……いうことは……?」

撫子

「この作者が自分で書くのをもっとも苦手と公言してはばからない描写は主人公最強よ。そんなやつが好き好んで主人公に都合よく有利な環境なんて与えると思う?」

東真

「じゃあ……その話の主人公が飛ばされるのは過去では無くて……」

撫子

「未来よ。しかもSFソードキルとか北京原人みたいに過去の人間が驚異的な身体能力で現代人に対抗するなんてのも無し。現代人が未来へ飛ばされてっていうお話。そうねえ……前例を挙げれば、アニメの未来警察ウラシマン辺りが似てるかな?」

東真

「……どこまでも……」

撫子

「何?」

東真

「どこまでも……流れに逆らわんと気が済まんのか、この作者は……」

撫子

「そこは仕方ないでしょうよ。この作者の基本姿勢は、『他の人が書いてくれるものをわざわざ自分が書く必要は無い』だからね。逆らってるというより、ニッチなジャンル狙いって感じかな?」

東真

「そんな隙間産業みたいな作品の書き方をしてるから、いつまで経っても誰にも読んでもらえんのじゃないのか……?」

撫子

「自覚してても直せることと直せないことってあるもんよ。単純な損得勘定より、主義主張のほうが行動力には直結するもの。泥棒とひねくれ者にも三分の理なんてね♪」

東真

「ふうむ……」

撫子

「ま、そんなわけで今回も終了ー♪ 次回くらいにはもう少し具体的な話ができるといいんだけどねー♪」

東真

「曖昧な言い方で締めるなっ!」


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