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6th listening

撫子

「えー……前回は私情にかられて聴取者の皆様を置いてけぼりにするような話を延々としてしまい、大変申し訳ございませんでした……」

東真

「……頼むから、もう謝罪が必要になるようなことはしてくれるなよ。付き合わされるこちらはたまったものじゃない」

撫子

「反省してます……」

東真

「その反省が長持ちしないのが、お前の最大の欠点だがな……」

撫子

「ま、そこは否定しないけどね♪」

東真

「せめて形だけでも否定しろっ!」

撫子

「いいからいいから♪ そんな話で時間潰してると、また本題に割ける時間が減っちゃうじゃないのさ♪」

東真

「む……」

撫子

「じゃあ今回も始めましょうか。作者の相談コーナー♪」

東真

「……仕方ないか……それがこの番組(という体の文章)の目的だしな……」

撫子

「あら、随分と聞き分けが良くなったわね。感心感心♪」

東真

「いちいちそうやって茶化さんで、さっさと話を進めんか! お前のほうこそ無駄な時間を潰すんじゃない!」

撫子

「はいはい、分かりましたよー……では三通目のお便り。『私は時代劇だけに限らず、映画やドラマ全般が好きで、常に時間さえあれば映画かドラマを見ています。もちろんアニメなども見ますが、比率としては映画六割、ドラマとアニメが二割ずつといった感じでしょうか……』と……」

東真

「ふむ」

撫子

「『実際は小説を読みたいところですが、それだと(ながら作業)が出来ません。そこで自然と選択肢は映画やドラマになるわけです……』なるほどねー……」

東真

「確かに、小説を読みながら小説を書くなど、ほとんど曲芸に近いからな。もしくは読んでいる小説の文体に引きずられて、作風が乱れる原因にもなろうし、妥当な判断か」

撫子

「ただ普通、そういう考えなら音楽を聴くっていうのが一番の選択だとは思うけどね。映像を見る暇無いでしょ? 小説を書きながらじゃ」

東真

「台詞と背景音楽、それに効果音だけでも想像力さえあれば十分に楽しめるものだ。要は好みの問題だろうな」

撫子

「うーん……まあラジオドラマなんてものがあるくらいだからね。分からなくも無いか」

東真

「それで、質問の続きは?」

撫子

「急かさないでよ……『そんなわけで、先日からずっと色々な映画のDVDなどを片っ端から見ていたのですが、困ったことに……』」

東真

「……ん?」

撫子

「……『ついに家で使っているDVDプレイヤーが壊れてしまいました。分解して故障個所を確認したところ、モーターが焼き切れていました……』って……」

東真

「……」

撫子

「『すでに過去、これまでにも三台のDVDプレイヤーを故障させており、そのどれもが致命的な破損でした。新しいものを買うにも出費以上に突然の故障が怖くて気が気でありません。どうしたものでしょうか?』……だってさ……」

東真

「……一体、どんな粗い使い方をしたらそんなに壊れるんだ……?」

撫子

「TVで見るものが無い時はほぼ一日中、つけっぱなしみたいよ?」

東真

「それは……壊れんほうが逆におかしいだろ……」

撫子

「だわね。でも問題はそういうことじゃなくて、作者はどうすればいいかってことよ。とりあえずこれ、相談コーナーだからさ」

東真

「そうは言われても……まあもっと、こう……休ませながら使うとかいう以外に方法は無いんじゃないのか……?」

撫子

「もしくは何台かまとめて買っとくとかね♪」

東真

「完全に使い潰すこと前提か……」

撫子

「だってこの作者、過去にビデオデッキやCDラジカセ、さらにはゲーム機まで何台も破壊してきた前科者よ? 今どきは修理するより新しく買うほうが安いものが多いし、それが最善な気がするけどなあ」

東真

「……まあ……考え方によっては家電メーカーも、そこまで使い切ってくれてメーカー冥利に尽きるとも言えるかもしれんが……にしても、それだといくら金があっても足りんぞ……」

撫子

「そうよねー……だからPCの外付けDVDドライブをたくさん買うって方法が良いんじゃないかと思うのよ。あれなら安いのを買えば一台3000円くらいでしょ? 使い潰しても痛手は小さくて済むんじゃない?」

東真

「むう……」

撫子

「なんにせよ、可愛い相談よこんなの。これがもし『ゲームが楽し過ぎて小説を書く暇がありません』とかだったらブチ切れるとこだもの」

東真

「うむ、その点は確かに同意だな」

撫子

「ではあるんだけどさー……」

東真

「ん、何か他に問題か?」

撫子

「努力はしてるみたいだけど、結果が全然おっついてないのがねー……だってもうすぐ二か月よ? 調子が悪いとは言っても、いい加減で形を出さないとヤバイんじゃない?」

東真

「……うーむ……」

撫子

「まあね、あたしが言わなくても作者が一番よく分かってるとは思うけど、そろそろ性根を据えないと……ね」

東真

「ササキ……お前もえらく厳しいこと言うようになったな……」

撫子

「そりゃあねえ……この番組(という体の文章)も折り返しになった以上、ある程度は強いことも言いたくはなるわよ」

東真

「……え?」

撫子

「あ、あんたには言ってなかったか……そう、作者の中では区切りとして、この番組(という体の文章)は12回で終わりってことで考えてるらしいわ」

東真

「なっ……そうなのか?」

撫子

「だって、ズルズル続けたって気分転換の意味が薄れていっちゃうじゃない? だから12回で終了。それまでに作者の調子が戻るかは別問題としてね」

東真

「どうも……やけに突然、緊張感のある話になってきたな……」

撫子

「そこはどうだか分からないけどね♪ 何せこの作者のことだから、どこまで真剣だかは怪しいもんだわよ♪」

東真

「それもまた……複雑な気分だ……」

撫子

「まあまあ、難しく考えるのはどこまで行っても作者の仕事よ。あたしらは好きにやればいいだけのこと♪ これからもマイペースでいってみよー♪」

東真

「またお前は……人のことだと思うと好き放題に……」

撫子

「気にしない気にしない♪ ではまた次回ー♪」


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