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空き箱

 ここにある箱はケーキが入っていた箱、ここにある箱はゲームの箱、ここにある箱は鼻がセレブな人が使う箱、箱一つとっても大きさや形、色分け、装飾品の有無など数々のものがある。

 目的が違う分、箱の数も目的に応じて数を増やしていく。



 みんなの部屋には箱にはあるかい?

 


 今僕の部屋には大小様々な四十二個の箱がある。つまり僕は四十二個の目的を持っていて、そしてその数々の目的を完遂した…ってことになる。


 僕が生きている以上、何かをやり遂げると更なる高みを望んだり、別の方向へ足を伸ばしてみたりとその箱の数は増え続ける。


 部屋が汚いと馬鹿にする人もいるかもしれない。

 捨てろよというかもしれない。

 確かに部屋は汚い、そこら辺空き箱だらけで足の踏み入れようもない。


 しかし、こう考えてみてはどうだろうか。

 この箱は僕の軌跡であり、歩いてきた道であり、日記のようなものだと、僕の一部なのだと。

 この部屋という僕の容量を超えることはできるのだろうか、と。

 そう考えると、ある意味興奮してこない?



 ほら、また僕の目的がやってくる。




  たかしー 部屋の片付けは終わったのかい!




 いかんいかん。

 あれは僕の記憶を、世界を壊す悪魔みたいな存在だ。


 僕が僕であるためのものを整理整頓という四文字熟語を使うことにより、すべてなかったことにする、リセット野郎なのだ。







こうして部屋にゴミなどをおいておくと

 地震や火事などの時の逃げ道の邪魔になり

   非常に危険なのでみなさんは幾ら軌跡だとか日記だとか言っても

    命あってのものですから部屋は綺麗にしましょう。

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