表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
葛藤の上に花は咲く  作者: 優月


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/90

多忙な一週間

来週の旅行を目標に掲げたこの一週間は、二人がいつも以上に勤務を努力しなければならない日々となった。

特別休暇とはいえ、二日間連続で休むことには変わりない。真面目な二人は、周りに迷惑をかけないように、普段以上に集中して職務をこなし、ようやく木曜日の勤務時間後を迎えた。


私服に着替えるため、美優と彩花は、たまたま更衣室で出くわした。

周囲に他の職員がいないことを確認し、二人はいつもの「公の顔」で挨拶を交わす。


美優: (冷静な巡査部長の顔で)「上村巡査部長、お疲れ様です。」


彩花: (真面目な巡査長の顔で)「お疲れ様です、橋本巡査…いや、巡査長。」


美優は、昇進後の新しい階級で彩花を呼ぶことに、まだ少し照れが残っている。


美優: 「橋本巡査長は明日休みらしいね。私も明後日休むが、君はどこかへ行くのかい?」


彩花: (少し声を弾ませるが、あくまで同僚への返答として)「そうなんです。せっかくの連休なので、ちょっと遠くに行こうかと思っています。心身ともにリフレッシュしてきます!」


美優: 「それはいいね。満喫してね。私は自宅で静かに過ごす予定だ。お疲れ様でした。」


彩花: 「お疲れ様でした。」


美優が更衣室を出ていく後ろ姿を見送りながら、彩花は心の中で微笑んだ。


(知ってるくせに、明日、同じ新幹線のグリーン車で会うくせに。)


その微笑みは、愛しい美優との秘密を、この最後の瞬間まで守り通したことへの、小さな誇りと、明日への大きな期待に満ちていた。


・・・そして、翌日。運命の金曜日を迎えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ