AIが導く、次なる「聖域」
美優と彩花は、久々の1泊2日旅行を前に、大いに盛り上がった。
前回の会話で出ていた「北陸で伝統工芸と温泉」や「九州で屋台料理と焼酎」の他に、雪景色も楽しめる新潟や東北、都心から適度な距離にある関東北部の群馬(伊香保、草津)や栃木(鬼怒川、那須)も候補に上がり、普通の女性の大人のようにあれこれと模索していた。
しかし、二人の旅の目的は、観光よりも「誰にも邪魔されない時間」の確保だった。
共通の揺るぎない条件は、前回の伊豆旅行と全く同じだった。
1. なるべく離れのお部屋(プライバシーの確保)
2. 露天風呂付(いつでも入れる、公衆浴場を避ける)
3. 宿で長居したい(出来れば14時チェックインで翌朝12時チェックアウト)
彩花: 「あー、どこも魅力的で迷っちゃいます!でも、美優、私たちの旅行は『極秘ミッション』ですから、時間とプライバシーの確保が最優先ですよね!」
美優: 「そうだ、彩花。観光は二の次でいい。大事なのは、二人の精神的な充電だ。さあ、優秀な『橋本巡査長』、得意の最新鋭のAIの力を借りて、この厳しい条件をクリアする最高の『次なる聖域』を見つけ出すんだ!」
彩花は、自身のスマートフォンを取り出し、AIアシスタントに詳細な条件を入力し、検索を開始した。
『露天風呂付離れ』
『チェックイン14時、チェックアウト12時』
『都内から車で3時間圏内』
『伝統工芸か文化的な要素あり』
・・・
AIが瞬時に弾き出した、最も条件に合致する候補地を、彩花は美優に見せた。
……。
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おすすめの旅行先:
「石川県・金沢近郊の湯涌温泉にある、築百年の古民家を移築した静かな離れの宿」
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彩花: 「美優! AIが言ってくれました! 石川県の金沢近郊なら、北陸の伝統工芸も見られるし、湯涌温泉という静かな温泉郷で、14時チェックイン、12時チェックアウトの離れ付きの宿が見つかりました!」
美優: 「金沢か……。歴史と文化が深い街だ。静けさと文化と温泉。完璧だ、彩花。次なる私たちの聖域は、北陸に決定だ!」
二人は、昇進祝いという大義名分のもと、秘密の旅の計画を、詳細に進め始めた。




