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葛藤の上に花は咲く  作者: 優月


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昇進休暇と、再びの・・・

昇進の通達後、署内では美優と彩花を含め昇進した各警察官に対し、副署長や人事課の計らいで、任意の非番の日に加えて、連続してもう一日休みがもらえることが申し伝えられた。

警察官たちの間では、喜びを表す者や小さなガッツポーズをする者など、人それぞれが素直な感情を表に出した。


その後、美優と彩花は個別に呼び出された。副署長らは、二人の真面目すぎる働きぶりを知っている。


副署長: 「上村、橋本。君たち二人には、特に休養が必要だろう。昇進前に少し休みをホントに取ってほしい。そして何より、君たちの真面目さを見ていると、逆に()()()()()()()()()()()()という気持ちになっているるんだ・・・。」


「もう一日取って3日連続でも良いよ」という最大限の計らいも伝えられたが、二人は顔を見合わせることなく、それぞれが固辞した。


美優: 「お気遣いありがとうございます。しかし、業務に穴を開けるわけにはいきません。一日いただければ十分です。」


彩花: 「ありがとうございます。私も、連続二日で十分です。」


副署長や人事課の職員は、「そんなに真面目にならなくてもいいよ」「君たちは本当に真面目なんだから」と困惑を見せたが、二人はその言葉に少し照れつつも、表情を崩さなかった。二人の「真面目さ」ゆえの行動だった。


((心の中で)三日連続で休んで、何の口実もなく寮を空けるなんて、規律に反する。しかし、連続二日なら、以前の旅行と同じ状況だ。)


二人は公務員としての真面目さ、そして秘密の愛を守るための真面目さゆえに、最大限の恩恵を自ら律したのだ。


・・・


しかし、この連続二日の休暇は、二人がずっと叶えられずにいた久々の1泊2日の旅行が実現できるということでもあった。


その日の週末の「勉強会」は、始まってすぐに歓喜の場となった。


彩花: (抱擁を解くや否や、飛び跳ねるように)

「美優! 1泊2日ですよ! 1泊2日! また、あの聖域へ行ける! 伊豆へ行きましょう! また露天風呂

があるお部屋!」


美優: (冷静な顔を保とうとしながらも、口元が緩みっぱなしで)

「彩花、静かに!聞こえるぞ。・・・だが、その通りだ。あの露天風呂に、また二人で浸かれる。昇進祝いだ。」


二人は、昇進の重圧も、職務の規律も忘れ、子供のように嬉しさを思い切り出してしまった。二人の喜びは、久々に手に入れた「1泊2日の自由」と「愛の聖域」の再来に集約されていた。


彩花: 「また『巡査長と巡査』の制服を脱いで、『美優と彩花』に戻れる! 嬉しすぎて、また泣きそうです!」


美優: 「泣くのは、露天風呂に浸かってからでいい。さあ、妄想旅行計画を実行に移すぞ。今回は、昇進祝いに相応しい、最高の宿を探そう。」


二人は、久々の宿泊を伴う旅行の計画を立てるために、部屋に常備している旅行雑誌を広げ、次の「聖域」への期待に胸を膨らませた。


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