再び、聖域へ
布団の中で一時間ほど愛おしい時間を過ごした二人は、朝食の時間に合わせて部屋を出た。
個室の食事処で出された朝食は、地元の新鮮な魚の干物や、炊きたてのご飯、そして地元の野菜を使った味噌汁など、素朴ながらも滋味深いものだった。
美優: 「うまい……。旅館の朝食は、本当に『日本のおいしさ』が詰まっているな。昨夜はあんなに熱く語り合ったのに、朝はひたすらご飯に集中してしまう。」
彩花: 「ふふっ。それが私たちですよ、美優。私たちにとって、『美味しいものを一秒も無駄にせず食べる』ことも、立派な任務です。完食です!」
(二人は全ての料理に舌鼓を打ち、お互い残すことなく綺麗に完食した。心と体が満たされ、最高の満足感に包まれた。)
・・・・・・
食後、二人は迷うことなく再び部屋の露天風呂へと向かった。
美優: 「さあ、彩花。今日帰る前に、もう一度、私たちの聖域で温まろう。」
彩花: 「はい、美優! この場所が、私たちにとって一番大切な場所になりましたね。」
(浴衣を脱ぎ、朝日を浴びた二人は、湯船に身を沈めた。朝の光が湯気に反射し、幻想的な雰囲気を醸し出している。昨夜の情熱とは違い、清々しい静けさが満ちていた。)
湯船の中で、二人は昨夜と同じように、身体を寄せ合った。美優は彩花の肩にそっと顎を乗せ、彩花は美優の腕に頭を預ける。
彩花: 「美優。今、この瞬間が、私たちが制服を着て、あの厳しい世界に戻るための『最後の充電時間』みたいです。」
美優: 「その通りだ、彩花。昨日の夜、ここですべての規律と束縛を脱ぎ捨てた。この露天風呂は、私たちにとって、階級も仕事も関係ない、真の愛の誓いの場所だ。誰にも邪魔されない、私たちだけの『聖域』だ。」
(朝日が木々の間から差し込み、湯面をキラキラと輝かせている。二人は互いに目を閉じ、この上ない安らぎと、愛する人が隣にいる確かな幸福感を全身で受け止めた。この温かい湯が、二人を再び厳しい日常へと送り出す、最後の「儀式」となっていた。)




