布団の中での「失格」
彩花が目を覚ましてから、静かに15分が経過した。
隣で眠っていた美優が、ゆっくりと目を開けた。
意識が覚醒し、すぐに彩花の存在に気づき、ゆっくりと首を傾けて彩花の方を見つめた。
彩花: (優しく微笑みながら)「…おはよう、美優。」
(彩花は美優の頬にそっと手を添え、軽いキスをした。)
美優: (美優も目を細め、穏やかな笑顔を返す)「……おはよう、彩花。」
(美優もまた、彩花の唇にキスを返した。昨夜の激しい情熱とは違う、確かな愛と安堵に満ちた、朝の挨拶だった。)
美優は、繋がれた手と、裸のまま身を寄せ合っている自分たちの状況を改めて認識し、照れと笑いを混ぜたような声で言った。
美優: 「……ふふ。目が覚めたら、裸になっちゃったね。女性警察官失格だ。」
彩花: (にこやかに笑い、美優の肩に顔を寄せながら)「そうですね。でも、『巡査長』が報告しない限り、大丈夫ですよ。私たちは、この離れの部屋の中では『非番の市民』ですもん。」
美優: 「そうか。巡査長が報告しない限り、か・・・。
(美優は彩花の額に再びキスを、し)
・・・よし。私は、永遠に『緘口令』を敷くことにするよ。この秘密は、私たちだけのものだ。」
(二人は、起きた後もすぐに布団から出る気にはなれず、そのまま手をつなぎ、裸のままたわいない会話を続けていた。その内容は、仕事の愚痴でも、厳密な旅行計画でもない、ただの『美優と彩花』の愛おしい戯れだった。)
彩優: 「美優の鎖骨、やっぱり綺麗ですね。朝見ると、また違った色気があります。」
美優: 「彩花の身体も、朝日でより艶やかに見える。ああ、本当に連れてきてよかった。こんなに穏やかな朝を、君と迎えられるなんて。」
彩花: 「私もです。この旅で、美優と私の愛は、さらに真面目に、そして強くなりました。」
(肌と肌が触れ合う温もりと、愛を確かめ合う言葉。二人は、誰にも知られない至福の朝を、ゆっくりと噛みしめていた。)




