愛おしい涙
(美優の膝の上で横たわる彩花。美優は愛おしそうに、彩花の髪を指先で梳いている。)
美優: 「彩花……本当に、君はよく頑張ったね。あの激務の中、誰よりも真面目に、そして一生懸命、市民の対応をして。その優しさが、どれだけ私を支えてくれたか・・・。」
彩花: (美優の膝に頬を押し付けながら)
「美優も、巡査長としての責任感、本当にすごかったですよ。毎晩のショートメールで、美優の疲労が伝わってきて、私が代わりに頑張れないか、いつも考えていました。」
美優:「ありがとう。だが、もう今日は、何も考えなくていい。
ここにいるのは、君の恋人だ…
…彩花。私はね、君のその素直で、時々泣き虫になる心が、何よりも愛おしい。警察官として強くあろうとする君も好きだが、こうして私の膝の上で安心して目を閉じている君の全てを愛している。」
(美優は、彩花の柔らかな頬に、そっと自分の唇を寄せた。そして、言葉を続ける。)
美優: 「君の笑顔は、署内のどんよりした空気を一瞬で変えてしまう。君の真面目な瞳を見ていると、私も自分の仕事に誇りを持てる。私は、君の隣にいると、自分が本当に生きてるって実感できるんだ。
・・・彩花、愛している。心から愛しているよ。」
(溢れんばかりの、惜しみない愛の言葉を、耳元で直接投げかけられた彩花は、静かに涙ぐみ始めた。瞳が潤み、美優の太ももに顔を押し付ける力が強くなる。)
彩花: (声が震え、涙声で)
「美優……っ、もう、やめてください……! ズルいです、美優。」
美優: 「(優しく、心配そうに)どうした? ズルいって、何がだ?」
彩花: 「だって……!普段、署内では階級や規律の壁があって、こんなにまっすぐな愛の言葉を、美優から聞くことなんて絶対にできないのに。この、誰もいない場所で、私の一番弱いところを知っている美優に、労いと愛を、直接全部言われたら… …私、嬉しすぎて、泣いちゃいます。」
美優: (美優は、彩花の頬を優しく包み込み、流れた涙をそっと拭った)
「それでいいんだよ。ここは、君が我慢しなくていい場所だ。その涙は、君がどれだけ愛されているかの証拠だ。たくさん泣いて、全部ここに置いていけ。
…私は、君のその涙も、全て愛おしい。」
(彩花は照れながらも、美優の言葉に甘えるように、再び美優の膝に顔をうずめた。公の場では決して見せない、二人の深く真摯な愛情が、離れの部屋を満たしていた。)




